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air_mezzanine
【詩】チューリップの城
チューリップの中の王国に
住んでいるお姫様は
窓をあけて小鳥を部屋にいれる
手のひらからエサを与えて
「外の世界のことを教えてちょうだい」
と首を傾げる小鳥に尋ねる
14歳のお姫様は
甘くて優しい王国に飽きてきた
柔らかいベッドに倒れ込む
このカラフルな城を目指して来るのは
ハチや鳥ばかりで
話し相手にもなってくれやしない
王様は暴力が嫌いだから
門番が持っているヤリは
先っぽが丸くなっている
ある日、外の町から
ひとりの旅人が迷い込んできた
王様は歓迎してパーティを開いた
お姫様は初めて若い男と話ができて
心がときめいた
色々な質問を浴びせながら
1時間で一周することができる
小さな王国の中を案内した
旅人は「こんなに美しい国は初めてだ」
と言うが、お姫様は
「こんな場所はつまらないわ、
どうか私も外に連れていってください」と
顔を赤らめながらお願いした
「それは王様が許さないよ」と
旅人はきっぱりと断った
しかし14歳は好奇心は押さえられなかった
旅人のリュックサックに隠れて
お姫様は王国を出た
冬が来て、チューリップは枯れた
星が悲しい歌を口ずさんだ
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