髪を金髪にしたら売上が激変!?元美容師が語る「見た目の重要性」と、200円のそばで食いつないだどん底時代
【元美容師→無職→営業職】藤井勇成の波乱万丈な経歴と、30歳を目前にした「人生の迷子」からの脱出劇
美容師としての5年間と、金髪にして跳ね上がったモデルハント率
ひぐち:前回に引き続き、ふじいについて深掘りしていく回です。美容学校を卒業して美容師になってから、今に至るまでの仕事の話を聞いていこうかなと。
ふじい:そうね...今回はね、総じて暗い話になります。丸4年半ぐらい美容師やって、コロナが来た2020年の年末に辞めてるかな。
ひぐち:約5年って結構長いよね。アシスタントやって、カットもしてた?
ふじい:そうだね。自分でカットモデルさんを100人ぐらいやって、そのタイミングで辞めてるかな。
ひぐち:うわ、すごい!そこまでやったんだ。同級生たちは、最初の3ヶ月や1年で辞めるやつがいっぱいおったもんね。自分でモデル探してくるってすげえよね。
ふじい:そうだね。モデルハントって、当時の名駅とかでは結構してる美容師が多かったね。
ひぐち:会社でノルマがあったりするんだろうけど、就業時間外に自主的にやるって、美容師独特の世界だよね。
ふじい:うん。俺当時、The 1975ってバンドのマティってボーカルが好きで、頭の上でお団子にするロン毛だった時があってさ。
ひぐち:え!美容師1年目の時、ロン毛だったの?
ふじい:そう。ボロボロのデニムで、突然名駅とかで女性に話しかけるわけよ。普通に考えて怖いじゃん(笑)。だから成功率がめっちゃ低かったんだけど...
ふじい:2年目になったぐらいでベリーショートの金髪にしたら、そこから決定率が上がってさ。
ひぐち:そんな変わんの!?やっぱり美容師っぽい見た目になって、怪しさが減ったんだろうね。
ふじい:うん。自分がこうありたいっていうこだわりよりも、他者からどう見られてるかを意識するようになったのは、その経験が大きいかもしれない。
ひぐち:いや、見た目の印象はでかいよ。俺も岡ぎゃざ(造形教室)でおばあちゃんがお孫さん連れてきた時、髭とロン毛の俺が出ていって怖がられたらしいから(笑)。
コロナ禍での退職と、200円のそばで食いつないだ虚無のニート期間
ひぐち:で、100人切ったところで辞めようって思ったのはなんで?
ふじい:多分コロナの影響がでかくて。お客さんが来なくて自宅待機になった時、時間ができて色々考えちゃったんだよね...。
ひぐち:向き合っちゃうよね、時間ができると。
ふじい:結果的にそこで見切りをつけて辞めたんだけど、そこから半年ぐらい虚無のニート期間があったんだよね。Uber Eatsやりながら、人生で一番しんどかったかも。
ひぐち:中学2年からずっと美容師になるって言い続けてきたから、それ以外のことを考えてこなかったもんね。
ふじい:そう。お金がなさすぎて、朝起きて公園でバスケのシューティングして、自転車で図書館に行って本を読むっていう生活。
ふじい:Vドラッグで5食200円のそばを買って、「これで5日間いけるな」みたいな(笑)。
ひぐち:おい、すげえな!一人でそんなことしとったんか。
ふじい:手持ちの服もメルカリで売ったりして、なんとかやりくりしてた。フィンガリンの服とか、The Rowとオリバーピープルズのコラボ眼鏡とか、売らなきゃよかったって後悔してるものもある...。
ひぐち:そのハングリーな期間を経て、また働こうってなった時の心境はどうだった?
ふじい:図書館でビジネス書とかを読むようになって、学習欲が高まったんだよね。インプットしたものをどう使うかっていうフェーズに行きたいなって思った。
9日で辞めたブラック企業と、白靴下を怒られて学んだ営業の基本
ふじい:で、実は美容メーカーに入る前に、9日だけ所属したIT系の営業会社があって。
ひぐち:おお。
ふじい:そこが絵に描いたようなブラック企業で。初日にコピー機の使い方を隣の先輩に聞いたら、部長的な人に「売れてないやつと喋んな!」って怒られて...
ひぐち:ええっ!?やば、人権がないね。
ふじい:それで次の日に「辞めます」って言って無事に退職したんだけど、そこで「こういう会社もあるんだ」って実感したね。その後、MTGっていう美容メーカーに営業として入社したんだ。
ひぐち:ああ、その話聞いた時は、経験も活きるしすごく向いてそうだなって思った気がする。
ふじい:実際にそこに入ってみて、最初の通用しなさというか、一般常識のなさは痛感したよ。ビジネスメールの書き方すら分からなかったし。
ふじい:初出社の日に、上司に「靴下は白じゃなく色付きにしろ」って言われたり(笑)。
ひぐち:スーツの時のマナーだね(笑)。でも、そうやって細かく見て言ってくれる人はいいよね。
ふじい:本当にそう。物を売ること以上に、人にちゃんと納得して動いてもらうことの難しさを、営業を始めてすごく考えたかな。
人材紹介業への転職と、30歳を目前にした「本当にやりたいこと」の迷い
ひぐち:で、今は人材紹介の転職エージェントの仕事だよね。
ふじい:そうだね。転職してまだ1年経ってないくらいだけど。休みが土日休みになって、森道とか大きいライブにも行けるようになった。
ひぐち:最近は服も買ってるし、社会の流れも含めて服の話をよくするようになったよね。
ふじい:うん...でも最近ちょっと悩んでて。1回やりたいこと(美容師)をやった人間が、どう仕事と向き合っていくのかって。
ひぐち:ほうほう。
ふじい:自分が本当にやりたい仕事って何なんだろうって。30歳になって、ミドルエイジクライシス(中年の危機)みたいな気持ちになる瞬間があって...。
ひぐち:へえ、意外だな。
ふじい:今日スタッフと雑談してて、「Timee」や「Square」みたいに、世の中の仕組みを変えるプラットフォームを作る仕事も面白そうだなと思ったり。
ふじい:最近、赤ちゃんの泣き声で何を求めているか8割ぐらい分かるアプリを知ってさ。開発されてない分野を開拓できたらなって。
ひぐち:うんうん。
ふじい:大抵の人が自分の輝ける場所を見つけずに死ぬと思ってるから、人生かけて自分が一番輝ける場所を見つけたいなって思ってる。
ひぐちの分析!ふじいに向いているのは「正解のない話を聞く」仕事?
ひぐち:昨日、リミフゥのデザイナーさんがインタビューで「考えるよりとにかく手を動かしなさい」って言われたって話があって。
ひぐち:俺も今日、名古屋の本屋(ON READING)に岡ぎゃざの本を持って行って、プロの意見を聞いてきたんだよね。怖くても見せた方が進むなって。
ふじい:なるほどね。俺は手は動かしてないな...。小さくてもまずやってみるのが大事かもしれないね。
ひぐち:ふじいが何に向いてるかだけど...「話をまとめていく」みたいな仕事が向いてると思うんだよね。例えば地方のアナウンサーとかラジオDJとか。
ふじい:あ、聞き手か。
ひぐち:ふじいは「先輩にいてほしい人」って感じ。解決方法を出すよりも、話を聞いて一緒に次の行動を考えてくれそうな人。
ふじい:うんうん。
ひぐち:俺が心開けるポイントって、例えば「実はゲイなんだよね」ってカミングアウトしても、笑わずに許容してくれる柔軟さがある人なんだけど。
ひぐち:ふじいは、そういう「正解のない話」をずっとできる人だから、そういう会話が求められる場所がいいなって思う。
ふじい:なるほど。確かに日々考察したり考えたりするのは自然にやってるかも。
ひぐち:アバン(アパレル)みたいに日々の売上を追うより、月額制のサービスとか学校の先生みたいに、収益が安定していて「どうやったら満足できるか」に全振りできる仕事の方が合ってるんじゃない?。
ふじい:なるほどな!収益の上げ方が構造的に違う仕事か...それはすごい良い気づき。ちょっとまた聞いてほしいわ(笑)。
ひぐち:思わぬお悩み相談になっちゃったけど、ふじい君がこんな人なんだなっていうのが伝わればいいかなと思います!
【まとめ/あとがき】 最後までお読みいただきありがとうございました! もしこの記事が面白いと思ったら、ぜひ「スキ」とフォローをお願いします。
今回のポッドキャストの重要ポイントはこちらです。
見た目の印象(他者からの視点)を意識することで、結果は大きく変わる。
立ち止まって悩む時期も、その後のインプットや次のステップへの原動力になる。
自分に向いている「輝ける場所」は、身近な人が一番よく知っているかもしれない。
※樋口も藤井も偏見と偏愛で経験から話すため、根拠・裏付けがあったりなかったりで話してます。 マエノメリかつ「信じるか信じないかはあなた次第」的なノリで聴いて頂けると幸いです。
美容師の専門学校で出会い、席が前後だったひぐちとふじいが結論がない話をひたすら話し続けるPodcast番組。美容師の道からは2人とも方向転換し、樋口はアパレルショップ・造形教室の経営、藤井は営業職として働くサラリーマン。「ファッションからビジネス、愛知、人間」様々なテーマでの会話をお届けします。
