第93回 身体の色が名前になったキンクロハジロ
①タイトル写真はキンクロハジロ(体長約44cm)
身体の色が自分の名前になるなんて、その通りのカモ類の仲間にキンクロハジロがいます。漢字表記で表せば、「金黒羽白」眼が金色で、全体的に身体の色が黒色、羽が白いカモ。ほかのカモ類と同じように、日本に渡ってくる冬鳥です。
このキンクロハジロもカモ類であり、ほかのカモ類と違うところは、オスが派手な色で、メスは地味な色ということはあまり感じさせない。②の写真のように、羽の斑紋の白い部分があるのがオスで、ないのがメスというくらいのものです。
②キンクロハジロのつがい(手前がオス、向こう側がメス)

また、キンクロハジロはオスメス共通して言えることは、カモ類の中ではけなしているわけではありませんが、頭でっかちのズングリムックリした身体つきです。繁殖期になるとオスの後ろ頭に羽毛が伸びてきて、髪飾りのようになります(写真①参照のこと)。
キンクロハジロは雑食性ですが、植物よりも昆虫や両生類、貝類など肉類を摂取することが多くて、またその採餌方法は潜水をして捕獲します。その深さも10mに達すると言われています。初めてキンクロハジロの繁殖に成功したのは天王寺動物園です。
③キンクロハジロによく似ているスズガモ(体長約46cm)のつがい

よく影武者という言葉がありますように、本当によく似たもの同士はたまにいます。例えばウグイスに似たヤブサメとかセンダイムシクイのように…それがこのキンクロハジロにおいては③のスズガモです。つがい共に似ています。違いはスズガモは背中まで白いです。
