ひとの視線がこわい。ミャクミャクと10秒間の約束。カウントダウンする脈拍。
凪は人の目が怖かった
見るのも
視られるのも
心臓がどんどん速くなる
10秒だけ目を見て
そう言われると
ドキドキして
すぐ目を閉じてしまう
ある日
不思議な生き物に出会った
赤と青のポンデリングみたいで
たくさんの目がついている
名前はミャクミャク
怖さよりも
なんだろう?の
気持ちが勝った
「こんにちは」
声をかけると
ミャクミャクは
すぐに目をそらした
驚いた!
私だけじゃなかったんだ
ミャクミャクの目は
くるくる動いて
まるでかくれんぼみたい
そらした目を
追いかけてるうちに
なんだか楽しくなってきた
「10秒間で目を合わせられる?」
ミャクミャクが言った
凪は頷いた
カウントダウンがはじまる
10、9、8
凪は目を見つめる
ミャクミャクも逃げなかった
5、4、3
心臓は落ち着いてる
2、1
ミャクミャクが
笑ったように見えた
「できたね」
凪も一緒に笑った
怖かったはずの10秒が
いつの間にか
「もっと見ていたい」に変わる
それはすごく
優しくて嬉しい
目を合わせるって
本当は楽しいことなんだ
(410文字)
たらはかにさんの
【毎週ショートショートnote】
お題は【カウントダウンする脈拍】でした。
作品はフィクションです。
最後までお読みいただき
ありがとうございます。
みなさんとミャクミャクの時間が
素晴らしいものでありますように。

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