01 少しだけご挨拶
※この記事は2019年8月に「OurAge」で公開した記事をもとに、2026年に加筆・再構成したものです。治療法・薬剤・費用・制度などは当時の記述をベースにしており、現在とは異なる場合があります。
乳がんサバイバーになりました
こんにちは。hijiriと申します。
普段はIT系のベンチャー企業に勤める会社員です。(2019年当時)
着物が好きなので、よく「お茶の先生ですか?」「着付け教えてるの?」などと聞かれます(が、まったくそういうことはありません)。
半世紀以上の人生の中で、引越回数は実に19回という移動人生を送っていて、オランダや香港に住んでいたこともあったりします。子どもはおらず、いまだ夫婦二人でのほほんと暮らしています。
さて、そんな私ですが、2019年5月に左胸に乳がんの診断を受け、6月に手術しました。
ステージは1と言われましたが最終的には2。リンパ節への広がりは最小限で、脇のリンパ節をまとめて取る手術(腋窩リンパ節郭清)は避けられました。(この検査については別の回で詳しくご説明しますね)、というような状況です。
乳房全摘(乳腺をすべて取る手術)もこの段階では心配しなくてよいらしく、放射線治療とホルモン治療でほぼ普通の生活を送れていますし、変わらず仕事もしています。そんな感じです。
普通のがんは5年、でも乳がんは10年
乳がんは、女性の10人に1人がかかる病気だと言われています。
(※現在は、日本人女性が生涯のうちに乳がんと診断される確率は約11.8%、およそ8〜9人に1人とされています。最新の数値は国立がん研究センター「がん統計」でご確認ください)
けれども一度見つかったら、手術や処置が正しく行われたとしても、完治と判断できるまでに約10年かかるとも言われています。
他のがんはだいたい5年ですから、約2倍。長い時間です。
とりあえず今は大丈夫な私ですが、その長い期間の中で、これからどうなるかはまったくわかりません。再発するかもしれないし、逆にこのまま何事もないように生活していくのかもしれません。
ほぼ更年期も終わりかけの50代前半の私です。なにがあってもおかしくない。
もしかしたら、同じように乳がんと診断されたものの、この先どうなるのだろうと不安な方も多いのではないだろうか。
そんな方々と一緒に悩めたら。編集部に相談したことがきっかけで、この連載が始まりました。
現在進行形で、あなたも一緒に考えませんか?
私の戦いも、まだ始まったばかりです。
そんな中で体験したこと、納得したこと、知っておくべきことや気づいたことなど、現在進行形で具体的にお伝えしていけたらと思っています。
もちろん、私より深刻な症状の方もいらっしゃるでしょう。そういう方にとっては「hijiriさんは気楽でいいよね」と思われるかもしれません。
そういう意味では、乳がんになるってこういうことなんだ、くらいの感覚で気楽にお読みいただければ嬉しいです。
悩むあなたにも、そして今は悩んでいない方にも「もしかしたら」の心づもりとして、なにかの役に立てば、こんなうれしいことはありません。
2026年の追記
ここまでが、2019年に書いた最初のご挨拶です。
あれから7年。「これからどうなるかまったくわからない」と書いた私は、今も経過観察を続けながら、変わらず元気にしています。ランニングにはまり、走り回るだけでなく、今はマイナーな沖縄の茶道を教えていたりもします。予言というわけではないのですが、なんだか不思議です。
当時の記録をそのまま残しつつ、その後に起きたことも書き加えていきます。よろしければ、最後までお付き合いください。
📖 この連載について
集英社「OurAge」で2019年から2023年まで連載した記事を、現在の視点で加筆・再構成して掲載しています。連載一覧はこちら
✍️ この記事を書いた人:hijiri
ライター/コンテンツ評価者。2019年5月に乳がんと診断され、3回の手術と放射線治療を経て、現在もホルモン療法を続けながら経過観察中。集英社「OurAge」で闘病記とその後を約4年にわたり連載。
⚠️ 記載内容は個人の体験であり、医学的な助言ではありません。治療方針は必ず主治医にご相談ください。
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