2025年読んでよかった本、読みたくて読めなかった本
去年(2025)は読んだ本、読みたい本をメモするようにしていた。
そのお陰で年間を通じて自分がどのような分野に興味を持っていたのかがよくわかる。年の前半は経営戦略、政治哲学、高原社会、後半はGDP関連や、そこから派生した経済学系の本をよく読んでいた。
ストレートなビジネス本や啓蒙書などは(昔から読まないようであったものの)、さらに食指が遠のいた。
主には個人のログ目的として公開するが、同分野に興味があるひとがいれば是非参考にしてほしい。また、興味関心が近そうな人、同じ本を読んで面白かったという人がいれば、是非気軽に連絡してほしい。2025年は、ビジネス関連だけでなく、思想や社会・経済、アカデミックなどの話ができる知人との交流を増やした。近年はそういった話ができる友人を常に求めている。
2026年も宜しくお願い致します。
読んだ本
起業の天才 - 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男
シンプルに面白い伝記モノ。いまのリクルートのカルチャーが創業当時から存在し、ずっと受け継がれ続けてきたことがよくわかる。2025年、一番ハイスピードで読み進めた本。それくらい面白かった。
経営戦略原論(琴坂 将広)
世界基準の経営理論(入山 章栄)
入山さんの本は経営理論が、経済学・心理学・社会学と行った複数の分野の理論との接続によって学際的に育まれていることがよく分かる。辞書のように分厚いが、気になる理論やディシプリン分野を読むだけで勉強になる。
測りすぎ―なぜパフォーマンス評価は失敗するのか?(ジェリー・ミュラー)
KPI等の数値化できる単純な指標を用いることで企業や組織がどのように機能不全に陥るのか、その単純明快さと引き換えに何を失い何を壊すのかを説い本。個人的に関心事にどんぴしゃだったこともあり、超おすすめ。
クリティカルビジネスパラダイム(山口周)
現代日本がいかなる時代かの分析と、またその中でビジネスはいかなる新しい役割を負うべきかの提案。前者は非常に納得感があり、後者の提案は非常に論理的には整合する印象を受けるものの、現実とはやや乖離している印象を受けた。
現代社会はどこに向かうか(見田宗介)
上記の山口周さんの書籍の元ネタと訊いて読んだ。20世紀後半からの社会の急激な成熟、成長の鈍化、その帰結としての平穏かつ混迷の現代を捉える。文章からとてつもない知性を感じる。内容は濃いが、ボリュームはライトめなので万人におすすめできる。
現代社会の理論(見田宗介)
上記の本からの派生で。消費社会、情報化社会といった大きな世界の流れの理解。
近代政治哲学(國分功一郎)
政治哲学の概論。ホッブス前夜からスピノザ、ロック、ルソー、ヒュームなど。個別の社会契約論でなく、歴史の「流れ」として追い、新しい提案が先人の提案とどう異なるのかを対比しながら語る手法が秀逸。超おすすめ。
公共哲学入門 自由と複数性のある社会のために(齋藤 純一 、谷澤 正嗣)
再読。
公共哲学の諸キーワードについて包括的なので、辞書的に良い。
リミタリアニズム 財産上限主義の可能性 (イングリッド・ロベインス)
個人の財産に上限を設けたらどうなるか、という構想自体はよくありそうなアイディアについての、ガチの社会提案。
アイデンティティ経済学 (アカロフ、クラントン)
ノーベル経済学者のアカロフからの新しい提案。アイデンティティがいかに人の行動に作用するかを経済学のフレームワークに組み込む試み。これにより、いろんなことが説明できる。面白い….
GDP 小さくて大きい数字の歴史(ダイアンコイル)
政府でGDP関連の仕事をするにあたって、背景知識のエントリーとして読んだが、それ以上のものを与えてくれた本。GDPは20世紀の国家運営を大きくドライブしたNorth Metricsであったが、その本質・脆弱性・疑惑について学べる。そして、GDPの次世代を担う社会的な指標の構想についての入口。
日本経済の「質」はなぜ世界最高なのか:国連の超GDP指標が教える真の豊かさ(福島清彦)
GDPからBeyond GDP、の流れと実際の理解のために。タイトルの通り、近年GDPで劣後する日本が、次世代の別指標で見た時に以下に資本蓄積の面で豊かであるかを指摘。
幸せのための経済学ー効率と衡平の考え方(蓼沼宏一)
上記と同一文脈。
社会厚生の測り方 Beyond GDP(マーク・フローベイ)
厚生経済学と社会的選択の理論(水谷 重秋)
Beyond GDPを理解する上での基礎としての、厚生経済学の専門書
まったく新しいアカデミックライティングの教科書(阿部幸大)
アーギュメントを鍛える。途中から斜め読みに留まったので、精読したい。
財務省亡国論(高橋洋一)
こういったタイトルの書籍は陰謀論めいた印象を受けるため、偏見を持って敬遠していたが、正直面白かった。内容は適切に割り引いて受け止める必要があるものの、一面的には正しい構造問題を指摘しているようにも感じるし、政府にいるからこそ共感できる点が多く、いまだからこそ面白く感じた。
全国学力テストはなぜ失敗したのか―学力調査を科学する(川口 俊明)
「全国学力テスト」はなぜダメなのか(尾木 直樹)
政府の仕事で全国学力調査関連の提言に関わったため、その学習として。
読みたいけど読めなかった本
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