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自称車両クリエーターです。


私の本業は、高齢者の免許返納を促進するための乗り物販売と、車椅子のまま乗り込み運転できる三輪バイク(トライク)の製作です。トライク製作は趣味のようなもので、採算度外視の赤字覚悟で取り組んでいます。

車椅子用車両の製作を手掛けているのは、現在日本では当社一社のみとなりました。オートバイのフレームを切断、溶接し、強度計算を経て製品化する、非常にクリエイティブな作業です。完成した車両は、お客様に大変喜んでいただいております。

今回ご紹介するのは、ちょっとした洒落から生まれた「ツインカブ」です。Twin cam、つまりDOHC(ダブルオーバーヘッドカムシャフト)の別称が、仕事中のバイク談義で話題に上り、「ツインカム」と「ツインカブ」という言葉が連想されました。そこから、「カブつなげてトライクを作ったら面白そうじゃないか?」という安易なな発想が生まれ、製作に至ったのです。

製作期間は約半年。左右のエンジンの同調方法、左右リアワイヤーブレーキのリンクなど僕レベルでは困難な作業でした。(大手が同じことをしたら500時間の会議の後にすさまじく良いものができるに違いありませんw)
人件費を含めると、おそらく400万円ほどの費用がかかっていると思われます。完成間近になった頃、偶然にも車椅子の方が遊びに来られ、「ぜひ譲ってほしい」と熱望されました。もともと売るつもりはなかったのですが、あまりの熱意に押され、「保証なしの試作車なので半額でよければ」とお譲りすることに。

そのお客様は、これまでにも当社で車椅子用トライクを2台ご購入されており、今回のツインカブが3台目となります。ご自身で整備もできる方なので、このようなコンセプトバイクをお売りしても安心です。(当社は安心をお客様のスキルに求めるとんでもない会社です)

1年に何名かの車椅子用トライクを購入希望の方が来社されます。しかしながら半分趣味の赤字製作なので、なかなかご要望に答えることができません。形を決めて同じものを何台か作ることができれば採算ベースに乗る可能性はありますが、障害は各自違うのでその都度設計をし直して製作しています。以前は他社もこういうものを作っていたのですが、生産性の悪さから撤退されたようです。賢明な判断に脱帽です。
私も60過ぎたのでいつまで続けられるかわかりませんが、後継者が現れることを望みながら、予算が許す限り細々と作っていこうと思ってます。

※今回は点検入庫。使い倒され気味(汗)

このT型シフトレバーで変速をします。
レバーの前後で左右同時にシフト操作、回転方向で左右それぞれの変速もできます。
電動開閉。
お金を目的としないくても創造的欲求を継続すること、人の生活を支える仕事。この両立全般が僕にとっての創作活動ですから自己満足度合いはマズローの5段階目を陣取っています。
自己満足こそ幸せの礎。
次はカブプロの車椅子乗車運転型サイドカー製作予定
いつできるかわかりませんが・・・