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50代からのキャリア設計を、ずっとお金の話だと思っていた

最近、学びの中で忘れられない言葉に出会った。

「お金の準備はするのに、誰かに必要とされる理由は準備していない」

50代からのキャリアの話だ。

年金、

貯金、

保険、

確定拠出年金。

49歳になった私が50代からのキャリアについて考えるとき、

頭に浮かぶのはだいたいお金のことだった。

「あと何年働けるか」
「いくらあれば安心か」
「何の準備をしておくべきか」

みんなそうだと思う。私もそうだった。

でも、この言葉はそこを素通りして、別の場所を突いてきた。

看護師として、見えていたはずだった

私はデイサービスで働いている。

26年看護師をやってきて、いまは毎日、

人生の先輩たちと一日を過ごしている。

そこで見えるものがある。

表情が変わる瞬間だ。

名前を呼ばれたとき。
昔の話を最後まで聞いてもらえたとき。
「また来るね」と言われたとき。

お金で整えられるものは、たしかにある。

清潔な場所、

食事、

安全。

どれも大事だ。


私たち職員が毎日整えているのも、まずそこだ。

でも、目に光が戻る瞬間は、いつもお金の外側にあった。

看護師という仕事を通じて見てきたことだけど、これは看護師だけの話ではないと思う。

あなたの仕事にも、きっと同じような「お金の外側」があるんじゃないだろうか。

「聞いてもらえる場所」は、思ったより少ない

先日、後輩の質問にちゃんと答えられなかった。
そんな話を記事に書いた。

あれから「聞くこと」について考え続けている。

人は、話を聞いてもらえると、

聞いてくれた相手を好きになる。

自分が喋っただけなのに、相手に感謝する。

逆に言えば、

それくらい「最後まで聞いてもらえる場所」は少ないということだ。

26年、患者さんの話を聞く仕事をしてきた。

でも、家に帰った私はどうだろう。

妻の話を、途中で要約していないか。
アドバイスを挟みたくなって、

最後まで待てているか。

正直、毎回はできていない。

50代からのキャリアは、60歳から始まらない

出会った言葉の中で、一番痛かったのはここだ。

老後に孤独になる流れは、未来のどこかで始まるのではなく、

今日の振る舞いの中でもう始まっている。

「会いに行かなきゃ」は義務で、「会いたい」は気持ちだ。

義務で来てくれる人はいるかもしれない。
でも、気持ちで来てくれる人を、私はいま育てているだろうか。

貯金の残高は数字で見える。

でも、こちらの残高は見えない。

見えないから、後回しになる。
そして気づいた時には、

もう手遅れだった、、、、、。

ということになりたくない。

「必要とされる理由」もキャリア設計の一部にする

お金の準備だけしてきた人と、

この「見えない残高」も意識してきた人では、

50代からのキャリアの質が変わってくると思う。

私は「お金の準備」と同じくらい真剣に、

「必要とされる理由の準備」をキャリア設計に組み込むことにした。

具体的に何をするか、

まだ完璧な答えがあるわけじゃない。

ただ、毎日ひとつだけ意識していることがある。

今日、私は誰かの気持ちを少しでも軽くできただろうか。

これだけを、一日の終わりに自分に問う。

26年の看護師経験の中で、たぶん無意識にやってきたこと。

でも、

無意識のままにしておくと、気づいたらやらなくなってしまう。

だから、あえて意識する。
キャリア設計の一部として、数える。


ここまで読んでくれたあなたに、同じことを聞いてみたい。

あなたのそばにいる人は、あなたといるとき、どんな顔をしていますか。

そしてもうひとつ。

あなたは、その「見えない残高」を、キャリア設計のどこに置いていますか。


あなたの「お金の外側」の話を、聞かせてください。

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