盲導犬と女性、そしてひとりの勇敢な男性~見えない目と見える心
皆さん、おはようございます🌞数字の魔術師のひかるです(。・ω・。)ノ
皆さんは、盲導犬や介助犬、聴導犬などをご存じですか?
これらの犬たちは総称して「補助犬」と呼ばれています。
2002年に「身体障害者補助犬法」が施行されてから、「補助犬」は公共施設はもちろん、ホテル、レストラン、スーパーなど不特定多数の人が出入りする場所でも、同伴して入ることが認められています。
母のいる病院も制限区域はありますが同伴可能です。
今回は、そんな「補助犬」にまつわるお話を書いてみますね。
実家の近くにあるスーパーも、もちろん補助犬の同伴での入店が可能です。
入口にはその旨を知らせるシールが大きく貼られています。
普段は気に留める人も少ないと思いますが、その日、母が買い物に出かけたとき、店内に突然――
「犬がいる!」という声が響いたそうです。
母は何が起こったのか分からず、買い物を続けながら店内を進むと、人だかりの向こうで「盲導犬を連れた女性」が見えたそうです。
しかし、その女性を指さしながら、ひとりのオバさんが声を荒げていました。
「食品を売っている店内に動物を連れて入るなんて非常識!」と。
店員さんが駆けつけて説明していました。
「これは盲導犬ですから、店内に入っても何の問題もありません」と。
しかし、そのオバさんは聞く耳を持たず、「スーパーに犬がいるなんて不衛生でしょ!」と、ヒステリックに怒鳴り続けたそうです。
まさに、知らないがゆえの発言ですよね。
盲導犬を理解していないというのは、本当に残念なことです。
店員さんが何人も現れて説得を試みましたが、オバさんは聞き入れません。
「早く犬を外に出して」と繰り返すばかり。
一番困っていたのは、もちろん盲導犬を連れた女性です。
母も見ていていたたまれなくなり、「もう一言言ってやろう」と思ったそのとき――
前にいた中年の男性が、ゆっくりとオバさんの方へ歩いていきました。
「うるせぇんだよ!」
その男性はそう言い放つと、さらに続けました。
「この人は目が不自由なんだよ! だから盲導犬を連れて買い物に来てるんだよ!」
「それが分からないのか、このクソばばあは!」
店員さんも慌てて止めようとしましたが、男性は構わず言葉を続けました。
「お前、この場で目をつぶってみろ。そしてこの中を歩いてみろ!」
「それができたら、俺がこの犬を外に放り出してやる!」
その言葉に、オバさんは何も言い返せなかったそうです。
確かに、目を閉じて1メートルも歩けないのに、スーパーの中なんて到底無理ですからね。
男性は最後に静かに言いました。
「この女性と盲導犬に謝って、今日は帰れ」
オバさんは渋々頭を下げて帰っていき、出口に向かうその背中に――
周りのお客さんたちから拍手が起こったそうです。
もちろん、母も拍手を送った一人でした。
盲導犬を連れた女性には、男性が一言、
「安心して買い物続けな」と声をかけていたそうです。
今回の出来事では、目の不自由な女性にも、盲導犬にも、何の落ち度もありません。
それなのに、知らない人の無理解で、まるで悪者のように扱われてしまう――
本当に悲しいことだと思います。
こうした誤解や偏見があるせいで、補助犬の活動範囲が制限され、必要としている人たちの日常が狭められてしまうのは、とても残念です。
補助犬はペットじゃないんです。高度な訓練をキチンと受けた特別な犬なんです。それさえ知らない事にびっくりですね。
あの男性のような行動は、誰にでもできることではありません。
私も、その場にいたとして同じことができたかと考えると、自信がありません。
でも、あの勇気ある行動に心から拍手を送りたいと思いました。
そして――
まだまだ、世の中も捨てたもんじゃないな。
そう感じた母の話しでした。
(Hikaru)
#なんのはなしですか
