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【松前町と伊予市㊤】ふたつの伊豫神社

2025年5月から#ヒキダシのクーポンの紹介で松前町(愛媛)をウロウロしています。町内を走ってると気がついたら隣の伊予市に居た、ってことが多いんですよ。平地に境界線があるので。

松前町(元松山藩)と伊予市(元大洲藩)は境界が変わったり、水争い・入山権争いがあったり、いろいろあったのですが、歴史のメインストリームはおいておいて。
エセ歴史好きのライター㋶視点で両者の共通点とか書いてみます。

松前町に伊豫いよ神社があることは前から知ってた(日本そばの名店 いよ翁さんのお向かいだから)のですが、お隣の伊予市にも伊豫神社があるのを知りました。
伊豫神社は延喜式名神大社という高い社格なのだそう。

※ライター㋶のざっとした理解だと平安期に霊験あらたかとされた神社リストが延喜式。名神大社は最上位の285社で愛媛県内8社。

で、伊予市と松前町の伊豫神社はどちらが延喜式に載っていたものか分からない。なので論社というそうです。議論の余地があるから論社。

伊豫神社(松前町神崎)

近くを通った時に何回かお邪魔してます。
めちゃめちゃ雰囲気あります。ここだけ空気が違うというか。
入り口から見るとそれほど大きな神社って感じではないですが、奥行きがあって木がいい感じに茂ってました。
彦狭嶋命が主祭神ですが、これは珍しいみたいですね。広島・岡山にもまつっている神社があるそうです。越智氏の祖という説も。

2025年7月撮影

通りがかった氏子の男性と世間話。
論社なんですよね、と水を向けると「昔は知らんけど、伊予市の神社は兄弟みたいなもんよ」と笑っておられました。

伊豫神社(伊予市上野)

こちらは山の麓に建ってました。海へ向けて見晴らしが良い。
入り口にかわいい石橋がありました。

2025年7月撮影

境内社や石碑が賑やかな。
月夜見大神(夜の神さま)をまつってるから拝殿が西向き(太陽が沈む方)なんかな、とか漠然と考えました。
そういえば松前町の伊豫神社とは逆ですね。

神社から出たところでアゲハが舞ってました

松前町の伊豫神社は伊予守源義経の庇護を受け、伊予市の伊豫神社は河野氏や大洲藩主に大切にされたという、それぞれの歴史があります。
今となってはどちらが古くて本物かを論じるより、氏子さんのように兄弟として捉えるべきなのでしょう。

先日、松前史談会の鷲野共次郎会長と雑談させてもらった時に(あくまで個人の考えと断ったうえで)見立てを教えていただきました。
両神社が南北一直線上に建ち、場所も近い(直線で約2キロ)ことから、周辺エリアが「ひとつの伊豫神社」の影響下にあったのではないかと。
つまり両方とも真正の伊豫神社で、境内がふたつあるって解釈。
なるほど!思わず手を打ちました。
ホントに兄弟じゃん。

以下は完全に素人㋶の妄想ですが・・・
松前町の伊豫神社は今治を中心とした越智氏とのつながりが強い。
伊予市の伊豫神社は越智氏の後継として勢力を拡大した河野氏の庇護を受けた。
伊予国のパワーバランスの変化とともに、アップデートして伊豫神社が今のカタチになったのかも。それが後に松前町と伊予市って行政区画に別れて存在することになった⋯
なんて考えつつ両方お参りして歴史を感じてみるのも一興かと。

連載、続きます。


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