環境省に訊いた!ネコ外来種指定ってどうなの?
ネットで話題になっている「ネコ外来種指定」について環境省自然環境局野生生物課外来生物対策室に2026年7月1日、電話で話をうかがいました。
以下概要。
😸 イエネコは種の名前。家で飼われているネコもノラネコも地域猫も今後は種名「イエネコ」と呼ぶことを検討しています。
😸 防除は殺すことではありません。防ぎ除くことなので、保護や移動でも防除です。ネコの保護活動も(外来生物法でいう)防除に分類されます。殺処分や駆除とは同じではありません。
😸 希少動物の保護が目的です。やみくもにあらゆる場所で防除することはありません。具体的にどの地域をどう保護するか、地名や範囲を事前公表するかなどは未定です。
😸 あくまで各地域の実情に合わせた施策になるよう検討しています。希少動物が居るエリアか、保護猫が居るエリアか、それぞれ把握してから対応を決めるよう考えています。
😸 これまでもイエネコは屋内飼育が推奨されており、屋外には出さない適正飼育をお願いする、という点はこれまでと変わりません。
参考:環境省「宣誓!無責任飼い主0宣言」
◆
6月30日夜、NBAカワイ・レナードのラプターズ復帰? のニュースに夢中になっているところ、知人から電話。
「ネコが外来種に指定されて防除されるって炎上してるんですよ」
あれ?
数日前新聞で読んだ記事のことですよね?
ライター㋶は元ネコ飼い主。普通にネコ好きです。イヌも好き。
新聞で読んだ時の感想は「要は希少動物保護だな」ぐらいだったのですが…
Xなど見ると署名活動まで言及されてます。
このオンライン署名に賛同をお願いします!「イエネコを「防除推進外来種」とする方針の見直しを」 https://t.co/QaxKg3sdS9 @change_jpからできます。
— tatumina(kao)♡ (@taturinhime) July 1, 2026
家から出た飼いネコが捕まって殺されるのでは、という猫好きさんたちの不安は大きかったようです。
すでに冷静なnoteが上がってるのでリンクはっておきます。
ちょっと気になったのですが。
元記事は共同通信さん配信。
フルバージョンの新聞記事には以下のような段落がありました。
不妊・去勢手術を施して住民らが見守る地域猫などは、各地で事情が異なるため状況次第の対応になりそうだ。
これがネット記事では省略されてるんですね。
この1文があると無いとではずいぶん印象が変わるかと。
少なくとも大半の飼い猫、地域猫とは関係の薄い話だと思います。
◆
というわけで松山→岡山(7月1日、中国四国環境局に組織変更)→本省に電話して担当者さんから話を聞きました。
今回記事になった同省と農水省の施策を㋶なりにまとめると——
イエネコ(種名を統一)は基本室内で飼ってほしい。
外来種(防除推進外来種)に指定されても「家の中の猫」はまったく対象外。
あくまで「外にいて、野生動物(アマミノクロウサギや希少な鳥など)を捕まえて食べてしまう猫」や「無責任に外で増やされてしまった野良猫」が対象。
家の中で安全に暮らしている愛猫は、地域の生態系を壊すリスクがないので含まれない。
地域ごとの実情に合わせるので地域猫にも影響がないようにする。
屋外での事故や病気、近隣トラブルから猫を守るためにも「完全室内飼育」や「不妊去勢手術」といった責任ある飼い方を国や地域でバックアップしていく(ここは従来方針通り)。
外来種指定は希少生物保護と家庭での適正管理の呼び掛けが目的で、法的な強制力や罰則はない。
——ってことかと。
環境省の担当者さん、省自ら発表した話でもない(取りまとめ中の報道)のに対応に大忙し。
意図と異なる理解が広がり、困惑されているように感じました。
◆
それでも奄美や小笠原、沖縄北部など希少動物が居るエリアに住んでいて、ネコを飼ってるご家庭は不安はあるでしょう。
そこはSNSで声をあげたり、地元自治体とコミュニケーションを取るべきかもしれません。
希少動物が全滅しても良いんだ、ネコを防除するな、という意見の方ももしかしたらおられるかもしれませんが、防除は即、捕まえて殺すって話ではないと担当者さんは強調されてました。
厳密に言えば外来生物法では防除に殺処分も含まれますが、ネコをいきなり殺すってことではない、と理解しました。
まずは安心していいかと。
奈良時代に日本に来たネコを外来種って言う違和感は拭えませんが😼
国内外来種(特定の地域に居てはいけない生物。コイ、カブトムシ、ホタルなどなど)のようなもの、と考えると分かりやすいかもです。

マスメディアでのニュースのネット配信は、基本新聞やテレビの記事がベース。
ですが、新聞やテレビで見聞きするのとSNSで短い記事(今回のように一部省略されている記事)が拡散されると、ニュアンスや意味が違ってしまうケースがあるように感じます。
それで拡散が加速してしまう。
㋶は今、ニュースと無関係なポジションですが、マスメディアの末席に籍を置く身としていろいろ考えさせられました。
以上です。
このnoteでは#ヒキダシに関わる人たちを紹介したり、コラムなどを掲載していきます。今回は番外編です。㋶
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