ブログ【生まれ育った環境が引き寄せた、大切な一冊📚】
この本を読み
終えたとき、
「わたしはきっと、
この世界を知るために
生まれてきたのかな……」
と思えるほど、
自分の歩んできた道と
深くリンクしていると
感じました。
それが、
『少年たちの贖罪 / 罪を背負って生きる』
です。

_____。
わたしの父は
検察庁で働き、
母は
幼稚園教諭でした。
そんな職業をもつ
両親のもとに生まれ、
家庭環境は
とても厳格だったと
思います。
特に、
「人へのアドバイスは、
その人に寄り添って
考えなさい🌱」
「人の思いは言葉ではなく、
良くも悪くも『行動』に
現れるんだよ」
といった、
心の問題に関しては、
何かにつけて両親が
口をそろえて
言っていました。
そんな父は、
ナースになったわたしに
「本当の意味で
人に寄り添えるように」
と、
裁判の傍聴に
何度も連れて行って
くれました。
そこで見えてくるものは、
・揺れ動く人の心
・曖昧な記憶
・行動に隠れた本音
こうした、
よくも悪くも
ある意味での
『人間らしさ』が、
そのまま浮き上がる
瞬間でした。
わたしは
裁判を
傍聴させていただくたび、
いつも自分に
問いかけていました。
「深い痛みを抱えた人に、
わたしなら どんな言葉を
かけられるのだろう」
と。
その頃のわたしは、
法曹界を目指す方とは
また違う目線で、
傍聴席に座って
いたのだと思います。
そんなある日、
裁判所のエントランスで
声をかけられました。
「手伝っていただけませんか?」
と。
_____。
紹介されたのは、
あるNPO団体でした。
内容は
『少年院を出た子どもたちが
生活する寮で、
ボランティアをする』
というもの。
少年院を出ても
家庭に戻れない、
言い方は悪いですが
平たく言うと
「元・少年A」くんたちの
食事を作り、
話し相手になり、
時には一緒にゲームで笑い、
勉強やパソコンを教えたり……。
寮母とまでは
いきませんが、
そんな役割を
お願いされたのです。
お声がけを
いただいた理由は、
・ホスピス勤務の経験
・薬膳師の資格
・司法に近い両親の仕事柄という背景
こうした要素が重なり、
父の知人の方が
わたしを推薦して
くださったそうです。
「お若いけれど
色々なご経験がお有りで、
みんなの頼れるお姉さんのような
存在を探していたんです」
と、
仰っていただきました。
数ヵ月後、
わたしはその寮で
お手伝いを
させていただくことに
なりました。
そして、
そこで出会った
臨床心理士さんから
勧められたのが、
この運命の一冊。
『少年たちの贖罪 / 罪を背負って生きる』
です。
_____。
(一部ネタばれ)
内容を
紹介させていただくと、
母子家庭の
長男くんが、
家族を助けたくて
必死で働いていた。
でも、
彼がやっていたのは
「配達員」ではなく
「運び屋」だった……。
まだ若かった少年は、
ただ
「家族を守りたい」
「母を助けたい」
の一心で、
時給の良い
アルバイト先で
頑張っていただけなのに、
それは重大な犯罪だった。
実話をもとにした内容は、
涙なしでは
読めません。
ぐちゃぐちゃに
泣きながら
読みました。
犯罪は、
決して許されることでは
ありません。
でも、
見えている部分だけでは
決して判断できない
「現実」があるのです。
最近では
宗教2世の問題など、
知られていない世界で
傷ついている
人たちの存在が、
明るみに
出てきましたね。
だからこそ、
今この本を
紹介したいと思いました。
_____。
司法に関わる父と
教育に関わる母のもとに
生まれ、
自分自身は
医療の仕事に就き、
外科やホスピス勤務を経て、
NPOで少年たちと向き合う。
どこで働いていても、
わたしは常に
「心の問題」と
向き合ってきました。
まるで、
生まれた環境や
選んできた職業の
すべてが、
この本や職業に
出会うために、
そして人生に
必要だからこそ
近づいてきたのだと
思えてなりません。
___。
今のわたしは、
この経験を通して
心理学や
精神科関係の本を
片っ端から
読みすぎた結果、
逆に
「人に
言葉をかけること」が
難しくなりました。
知れば知るほど、
「人の人生に、
簡単に言葉なんて
かけられない……」
そう思うように
なったのです。
それは決して、
「人が面倒」
になったのではなく、
言葉を
「軽々しく扱えなくなった」
という感覚です。
『被害者の会』にも
何度か出席させて
いただきましたが、
人には
想像もできないような
背景を
抱えている方も
おられます。
父は
「寄り添って考えなさい」
と言ってくれていましたが、
いざその世界を知り、
経験を重ねるほど、
人の内面と
寄り添うことの
難しさを
痛感します。
ただ、
この本との出会いや、
臨床心理士さん、
少年院、
医療少年院の方々との
ご縁に恵まれたことは、
わたしの『心』を
温めてくれる
一生の宝物だと、
ありがたく思うばかりです。
_____。
この本は
オムニバス形式なので、
一般的には
想像もつかないような
少年犯罪の事例や、
過酷な
家庭環境のことが
綴られています。
読み終えた後、
きっと
「自分の心の動き」が
見えてくる部分が
あるはずです。
ニュースを
観ていても
残念ながら
被害者家族が
今度は
加害者になっていませんか?
と
思うケースも
度々ありますよね…
加害者、
被害者、
そのご家族……。
それぞれの
立場になって
考えることは、
決して簡単では
ありません。
でも、
若輩者の
わたしにとっても、
日常に置き換えて
自分の心を
俯瞰して見つめられる。
そんな大切な
一冊になっています。
色々な
経験を通して、
人生の勉強を
させていただき、
これからも
一歩ずつ
成長していきたい。
「経験に勝るものはない」
とはわかっていますが、
それでも本から
学べる知識でも、
わたしたちを
強く
優しく
してくれますよね📚
_____。
皆さんの
心に残っている一冊は、
どんな本ですか?
「これ、よかったよ😊」
「子どもの絵本だけど泣けたぁ😭」
そんな一言でも
教えていただけましたら
嬉しいです🍀
長々と読んでいただき、
ありがとうございました。
また次回、
お会いできましたら嬉しいです🍀

___朝比奈ななみ 𖡼.𖤣𖥧
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