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管理栄養士さんに、料理を楽しく続けるコツを聞いてみた

日々の忙しさに追われ、ついつい後回しにしがちな「食」のこと。料理は好きだけど、毎日続けるのは大変……と感じているビジネスパーソンは多いのではないでしょうか?

今回は記事執筆やレシピ開発、さらには出張シェフとしても活躍する管理栄養士の小嶋絵美さんに、毎日の料理が楽しくなるヒントを伺いました。また小嶋さんの初著書『捨てないレシピ 皮も種も、無駄なく使ってもう1品』(以下、『捨てないレシピ』)では環境にもお財布にもやさしいレシピが数多く紹介されています。

お仕事と子育てに奮闘しながらも、食を等身大で楽しむ小嶋さんの言葉には、きっとあなたの食生活を豊かにするヒントがあるに違いありません。

小嶋絵美 / フードライター・管理栄養士
大学卒業後、保育園栄養士として食育に携わったのち2018年に独立。離乳食本の調理アシスタントや特定保健指導、訪問調理などさまざまな活動を経て、現在は食・栄養に関する記事執筆、レシピ開発などをメインにおこなう。X / note

ゲーム感覚で料理!お仕事と家庭における料理の違い

――小嶋さんのお仕事について教えてください。 

フリーランスの管理栄養士として、主に食と栄養に関する記事の執筆やレシピ開発に取り組んでいます。

――管理栄養士としてのお仕事と、普段のご家庭での料理に違いはありますか?

家庭で作る料理は家族の好みやその日の都合を優先しています。

お仕事としてレシピを開発する時は栄養バランスや見た目、作りやすさなどを意識することが多いです。でも家庭では余っている野菜を使い切ろう、外食より残り物で済ませた方が節約になるな、と。ゲームのような感覚で取り組んでいます。

シンプルでOK! 無理なく自炊を続けるコツ

――料理初心者が自炊を始めるにあたって、まず気を付けるべきことは何ですか?

無理をせず、頑張りすぎないことが何よりも大事です。いろんな素材ををゴチャゴチャ入れなくても、素材の味を活かすだけで十分おいしい料理は作れます。シンプルな料理でもおいしくなる方法を知るのがおすすめです。

とはいえ、シンプルなだけだと飽きてしまうこともありますよね(笑)。そんな時に大切なのが、ちょっとした工夫を加えてあげること。ふと思いついたアイデアや人から聞いた話、テレビで紹介されていたレシピなど、日々の献立にスパイスを加えるような感覚で新しい情報を取り入れると料理がぐっと楽しくなりますよ。

――昼食でお弁当を用意するビジネスパーソンは多いと思います。毎日のお弁当作りを続けるためにおすすめの方法はありますか?

朝食のおかずをお弁当に兼用するのは比較的取り組みやすいと思います。慣れてきたら朝食のおかずをお弁当用にアレンジするのもおすすめです。

おにぎりは手軽なものの、それだけでは栄養バランスが偏りやすいです。茹で卵や温野菜などをプラスするだけでも、バランスのよい昼食になります

食事は主食(主にごはん、パン、麺類など)・主菜(主に肉、魚、たまごなど)・副菜(主に野菜、海藻、果物など)の3つが揃っているのが理想。どの栄養素が足りないかを考え、補っていけるといいですね。

今年の夏は「すいかヨーグルトボウル」で決まり!『捨てないレシピ』のおすすめ料理

――改めて小嶋さんの初著書『捨てないレシピ』はどのようなコンセプトで書かれたのでしょうか?

この本のコンセプトは「食材を無駄にせず、余さず使う」です。栄養素が含まれているのに、普段捨ててしまいがちな皮や種。それらも丸ごと、おいしく摂れるアイデアがたくさん掲載されています。

またゴミが減ることで環境に優しいだけでなく、節約にも繋がります。最近話題になっているSDGsや環境問題は、私生活のなかで実感の少ない方もいらっしゃると思いますが、この本が身近に感じるきっかけになれればうれしいです。

――『捨てないレシピ』の中でも、思い入れのあるメニューを教えてください。

特におすすめしたいのは、「すいかヨーグルトボウル」(162ページ)ですね。すいかの果実部分だけでなく、種や皮をギリギリまで使うことで、本来廃棄率が約40%のところ、なんと3.6%に減らせます。お金に換算すると1500円のすいかなら、約550円分も節約できたことになります。

それに、完成したときのピンク色がとっても可愛くて、子どもにも喜んでもらえるんですよ。種もミキサーにかければグラノーラに紛れて気になりません。ぜひこの夏に流行らせたいですね!

他にも、材料1つで手軽に作れるピーマンのまるまる焼き浸し(23ページ)、ブロッコリーの茎のザーサイ風(35ページ)、かぼちゃの皮のナムル(39ページ)、皮つきながいものサイコロステーキ(93ページ)、塩でいただく焼きオクラ(111ページ)などは料理初心者におすすめです。

――最後に、これから料理を始めたいと考えている方々へメッセージをお願いします。

料理をあまり難しく考える必要はありません。慣れないうちはあれがないから作れない、とないものばかりに目が向いてしまうかもしれません。ですが、工夫次第で手元にあるものでもいろんなメニューが作れます。まずはできることから始めて、料理のたのしさを知っててほしいですね。

自分なりの目標や目的を持つことで、料理が楽しくなることもあります。「彩りをよくしたい」「新しい料理にチャレンジしたい」「栄養バランスを整えたい」「節約したい」「生ごみを減らしたい」人それぞれいろいろな悩みがあるはずです。食事がマンネリ化したときにこそ、理想の食事について考えてみてはいかがでしょうか。

☆ ☆ ☆

小嶋さんのお話はいかがだったでしょうか。

今回のインタビューを通じて、料理を続けることが大変な人にも役立つ内容を聞けましたね。

おすすめの自炊方法や書籍からおすすめ料理を教えてもらうこともできました。

暮らしを彩る「料理をたのしく続けるコツ」をぜひお試しください。

〈取材・文=ひろゆき(@himon_da)/編集=るて(@rute_diary)〉

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