「色と言の葉のしおり」 ー柳染のやわらかな風にふれる日ー

◆柳染 (やなぎぞめ)
HEX:#93B881

やわらかな黄緑に、
風の気配を宿した色。
芽吹いたばかりの若葉よりも落ち着き、
春のぬくもりを残したまま、
初夏の風へそっとほどけていく。
やさしく風を受けながら、
無理に伸びようとはせず、
今ある場所で、
しなやかに揺れている。
心の力を抜きながら、
自然な流れの中へ還してくれるような、
穏やかな彩りの色。
柳染のやさしさ
柳染のやさしさは、
“風に委ねてもいいと教えてくれること”。
頑張り続けている心へ、
そっと風を通しながら、
すべてをひとりで抱えなくていいことを
思い出させてくれる。
風に揺れる柳の葉のように、
流れに身を任せることも、
立ち止まることも、
自然なこと。
無理に前へ進もうとしなくても、
季節はちゃんと巡っていくことを
知っているから。
肩の力をそっとほどきながら、
心をやわらかくしてくれる
穏やかなやさしさ。
柳染の弱さ
柳染の弱さは、
“無理をしないことに慣れてしまうこと”。
頑張りすぎていた時間を
知っているからこそ、
心がほどける穏やかさを、
手放せなくなってしまうことがある。
心を守ることを覚えたから、
少し勇気を出せば届く景色にも、
足を止めてしまう。
やわらかな風に揺れながら、
「そのうちきっと」と願うことで、
今という瞬間を見送ってしまう。
でもその弱さは、
心を守ることの大切さを知っている、
やさしい在り方。
柳染の強さ
柳染の強さは、
“急がずに進み続けられること”。
思うように進まない日があっても、
立ち止まる時間があっても、
その歩みを否定しない。
変化に逆らうのではなく、
その流れを受け入れながら、
焦らずに歩みを重ねていく。
季節が巡るように、
心もまたゆっくりと育っていくことを
信じている。
やわらかな風の中で、
静かに根を伸ばしていける、
しなやかな強さ。
柳染は、
ゆっくり歩いてもいいと信じさせてくれる色。

