59歳と60歳のはざまで
新卒の頃
54歳の事業部長のチケット手配で
年齢を伝える時に
「おじいちゃんだなあ」
そう思っていた
48歳の営業部長の時も
同じような感覚だった
そして今
その年令をあっさり越えた
自分がいる
全然落ち着いてないし
大きな商談をしているわけでもなく
家でゆっくり過ごしている
40年という年月は
かくも一瞬に過ぎていくのか
時代はとてつもなく早く進み
働き方が変ってきた
それでも
何だか不思議な感覚に襲われる
私があまりに幼いからだ
学生の頃からの気分を引きずって
気がついたらこの年齢になった
大人の階段を自分磨きしながら
登ってきたつもりだったんだけどなあ
実際は違ったみたいだ
気が付けば事業部長も営業部長も
早くに旅立たれてしまった
時代の流れの早さに
呆然と立ち尽くす
時代の濁流に半分取り残されているような
私がいる
たった40年前の話なのに
あの当時想像もつかなかった
働き方の変化に
驚きつつ 踊らされている私がいる
私は流れ流れてどこへ行くのだろう
それは誰にも解らない
世の中の喧騒をよそに
ミチョをすすりながら
ラジオに耳を傾けている私
60歳という数字が
背中に張り付いているような
妙な感覚があって
何となくむずむずする
でも
今はまだ59歳
わずかに残った50代だけど
好奇心だけは失わずにありたい
60歳になっても
変らずに好奇心だけは尖っていたい
それが私らしい老い方かもしれないから
