一周忌を迎える|自死遺族|
もうすぐ一周忌。
落ち着いている。
意外と、さらっと迎えられそう――
けれど、親族に言わせると「やたら元気」らしい。
無意識に気を張っているのかも。
パパはいろいろ、してくれた。
パパはいろいろ、させてくれた。
パパとだったから、今の私があって、今の環境がある。
グズグズになって、お互いしんどかった時期もあったけれど。
ありがとう。
幸せにしてくれて、ありがとう。
一周忌は、パパの好きなものを作ることにした。
パパが好きなもの。
パパのために。
そうやってメニューを決めるのが、私たちの日常だった。
約一年ぶり。記憶と心が、揺さぶられる。
ふと思う。
私は今、どこにいるんだろう。
ガラス越しの風景を見ているような、そんな感じ。
もし、パパがそばにいるとしたら。
見えたり聞こえるけれど、触れたり話しかけたりできないパパ。
まったく見えず、触ったり気配も感じられない私。
どちらが、さみしいんだろう。
あんなに戻りたかった、パパが亡くなる前日に――
その日がまた巡ってきた。
一周まわって戻ってきたのか。
それとも、ずっと先に来てしまったのか。
別の人生が始まったかのような一年だった。
当たり前が、当たり前じゃないことを知った。
「パパ、なんとか頑張ったよ」
そう伝えたら、「ママありがとう」と言われたような気がした。
「周波数が違う」という表現が、しっくりくる。
パパを感じることはできる。
でも、もう一緒にはいられない。
パパの一周忌。
買い出しに行くとき、助手席にパパがいるような気がした。
隣にいる。
来てくれたんだね。
パパの好きなものが、たくさん並んだ。
親と妹家族、そして私たち。
ありがとう。ありがとう。
寝る前、涙がぼろぼろ出た。
涙って、あたたかいんだなと思った。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
ここに書いているのは特別な話ではなく、私の日常です。
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