旅行に行ったこと|自死遺族|
子どもたちが、飛行機に乗ってみたいとずっと言っている。
行って……みちゃう?
なにかを変えてみたいと思った時期。勢いで、飛行機やホテルを予約した。
少し経ってから、この大旅行を私は無事遂行させることができるのかと震えた。
私は占いで、『風のようにずっと同じところにはいない人。旅人。お金を使うときは、ドンと使う』と言われたことがある。
思い当たる節が……😅
自分と子達の体調を整えた。慣れないスーツケースにパッキングも完了。
体力が激落ちしている今、何日も行動し続けることができるのか。ゆるやかな予定を意識して出発。
普段は田舎道を運転しているので、関空までの夜景に圧倒される。
とてもきれい。
USJっぽい雰囲気を感じた。
そういえば、夫が仕事でそのあたりに行く時、高速道路のすぐ近くにUSJがあるって言っていた気がする。
子どもを乗せてこんな遠くまで。自分が運転しているだなんて信じられなかった。
手首には夫と結婚前に作ったブレスレット。
パパ、安全運転で行くから守っていてね。一緒に行こうね。
こうして約1週間の旅行が始まった。
好き嫌いが多い子どもたちも、色んなものを美味しいと言いながら食べていた。
ホテルは素泊まり。
地元スーパーで総菜を買ったり、コンビニで買ったり。
キッチン付きのコテージに泊まった時には、地元食材で鍋をした。
なんでもない道を歩いている時、ちょうちょが足元を飛んでいった。
『今、すれ違う一瞬だけ、私たちは出会ったんだな』と思った。
予定は、前日の夜にAIとおさらいして調整した。
なぜかしょっちゅう、『パパと2人でいい思い出が作れますね』 とか 『運転席のパパも焦らずに済みそうです』 と、パパと2人だけで旅行に来ていることにされた。
何度訂正しても、しばらくすると間違えられるので「パパは死んでる!」と送ると、『パパさん死んだように疲れているんですね』と返され、訂正することを諦めた。
子どもたちは、コテージにいた猫ちゃんと遊んだことと、街歩きで好きなものを食べたことが楽しかったみたい。
ここに住みたい!と言っていた。
よかった。ママはそれがうれしいよ。
関空からの帰り道。
ナビをつけているのに、何度も道に迷った。「パパー助けてー帰ることができないよー」と思いながら、奮闘する。
パパは、運転が上手で、道もよく知っている人だった。
結婚前に2人でUSJに行ったことがあった。とても楽しかった。ジョーズの下で撮った笑顔の2人の写真、結婚式で使った。そして告別式でも。
再来年、USJに行く約束を子供たちとしている。ママはまた頑張れるかな。車で行くか、公共交通機関で行くかは、よく考えよう。
なんとか無事に家に着いて、親や妹に到着を報告した。
『パパさんきっと「やるじゃん」って思っているね』と言ってくれた。
うん。やり切れた。
私すごいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
ここに書いているのは特別な話ではなく、私の日常です。
同じような気持ちを抱えている方にも、そうでない方にも、何かが届けばうれしいです。
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