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ankou_onna
パパのいない結婚記念日|自死遺族|
家にいるより、街中にいるほうがさみしくなる。
パパが、もうそばにいないーー。
家の近所は、目に触れる回数が多くて、記憶が上書きされる。
さみしさも薄れる。
街中はあまり来ないから、前回パパと来た日のことや、「この店に一緒に行けたらいいね」と話していたことが、鮮やかに蘇ってしまう。
本当に、いないのかな。
ずっと会っていないけれど、いないのかなあ。
結婚記念日が近づくのを意識しすぎて、怖くて、しんどい。
一緒に市役所に婚姻届けを提出しに行った日。
最高だった。うれしかった。
私の苗字が変わる日が来るなんて。本当に幸せだったんだ。
パパのいない結婚記念日当日。
この日を迎えるまでが本当に、不安定になった。
でも、迎えてみると、いつも通りの日だった。
風は強いけれど、晴れている。
怖くて辛い日ではなかった。
今日は、パパとお酒を飲もうかな。
パパ、付き合ってね。
ひどいよ!なんで!っていう思いを、恐怖と哀しみでぶった切った。
パパ、そばにいてくれるかな。
パパの借金、全部返したよ。
ほっとしたかな。
後は△△△の件と□□□の件だ。
もっといろいろ配慮したかったけれど、疲れちゃった。
難しくて、そのことも弁護士さんにお願いすることにするね。
プロが整えてくれるみたいだから、このまま進めるね。ごめんね。
会いたい。話がしたい。気持ちを聞きたい。思い出話をしたい。
手を繋ぎたい。
夫婦って、なんなんだろう。
近すぎるのに、他人で。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
ここに書いているのは特別な話ではなく、私の日常です。
同じような気持ちを抱えている方にも、そうでない方にも、何かが届けばうれしいです。
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