パパ、見てる? ――不器用な私の、丁寧な暮らし|自死遺族|
丁寧な掃除は、いつもパパがしてくれていた。
掃除、頑張っているよ。
ママすごい?ママかわいい?
色んな洗剤があって最初はわけがわからなかったけれど、いとこのお嫁さんと一緒に理解して、だいぶシンプルにしたよ。
……パパ、本当に見てくれているのかなあ。
朝顔の芽が出たことが、とても嬉しかったので、もっと庭に何かを植えたくなった。
また芝生をはがすところからだ。
いとこのお嫁さんと親戚のおばちゃんが、鍬と大きなスコップを持って集結してくれた。
前より少し力を入れることができる。
時期としては遅かったけれど、子どもも好きなサツマイモを植えてみたよ。
ずっと家庭菜園に憧れていた。
老後にやろうと思っていたけれど、時間がある今、できた。
はじめの一歩だけど。
借金が発覚するたびに、ものすごくダメージを受ける。
もう勘弁してほしい。
落ち着いて、これからの生活のことや、パパを偲びたいと思う日々。
パパと言葉のキャッチボールをしてみたいなあ。
残された側は、後悔と感謝と、いいところばかり思い出す。
それだけではなかったはずだけれど。
もっとこうしてほしいのに、これはしてほしくないのに――
そんな気持ちが、強制的に終了させられたからかもしれない。
お互いを大切にしていたと思う。
パパのことも、私のことも、受け入れていく。
『パパも私も、がんばっていた。
パパも私も、いい人生だった。
出会えてよかった。』
これが、私の中の核になる気がする。
ふとした時に何度も思うから。
寝室で寝落ちた子供の頭に頬ずりをした。
大切な大切な子どもたち。
自分よりも、この子たちのほうがずっと大事で、
何ができるだろうとぼんやりした頭で考えていたけれど……
あらためて実感する。
パパの遺伝子が半分入っているんだなと。
一度でいいから戻ってほしい。
「いつもありがとう。私は幸せだわあ。
これからもよろしくね」って、ひひって笑いながら伝えたい。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
ここに書いているのは特別な話ではなく、私の日常です。
同じような気持ちを抱えている方にも、そうでない方にも、何かが届けばうれしいです。
🌿 時期ごとに、まとめています。
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