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遺伝子DNA診断を受けたらマゾ診断された話


SMなぜなぜnoteへようこそ。これは、ひののらくがき帳です。

サマリー:
自称Sのひのが、ホルモン・遺伝子関連のDNA診断を受けた結果「あなたはドM体質です」と判定されました。

おかしい、Sなのに、と、まさかの結果に戸惑いつつも、なぜそんな診断が出たのかを真面目に考察してみます。
オキシトシンやテストステロン、扁桃体(アミグダラ)の働きなど、心理学・脳科学のトピックを交えつつ、SM気質の謎に迫ります。

S男がDNA診断でドM判定?!その裏話

先日、好奇心から受けてみたホルモン・遺伝子検査(いわゆるDNA診断)で、衝撃的な結果が出ました。
なんと「S要素ゼロ、ドM気質あり」と判定されてしまったのです。
結果を見た瞬間、「いやいや、何かの間違いじゃないか?」と目を疑いました。

このDNA診断は、血液からテストステロンなどのホルモン値を測定し、さらには遺伝子の多型(個人差)を調べることで性格傾向を分析するという触れ込みでした。
半信半疑ながらも、「科学の力で自分のSM気質がわかるなら面白い」と思い試したのですが、まさか自分がドM判定を受けるとは想定外です。しかし冷静になって考えると、「待てよ、なぜこんな結果が出たんだろう?」と疑問が湧いてきました。
そこで今回は、このまさかのドM判定の理由を科学的に掘り下げてみることにします。

S気質とM気質を科学する:ホルモン・遺伝子・脳の観点から

DNA診断の結果を受けてまず思ったのは、「Sっぽい・Mっぽい性格って、生まれつき決まっているものなのか?」ということです。ここではホルモンや遺伝子、脳科学の知見から人のS気質・M気質をざっくり見てみましょう。

ホルモンバランスが左右する「支配欲」と「服従欲」

性格や行動傾向には、体内のホルモンが大きく関与しています。例えばテストステロンは代表的な男性ホルモンで、一般に攻撃性や競争心、社会的な地位追求と関係があることが知られています (男性ホルモンは人間不信を高める:研究結果 | WIRED.jp)。テストステロン値が高いと闘争心旺盛でリーダーシップを取りたがる、いわゆる「Sっぽい」行動が出やすいとも言われます。一方で興味深いことに、テストステロンには他者への素直な信頼感を減らす作用があるとの報告もあります (男性ホルモンは人間不信を高める:研究結果 | WIRED.jp)。実際、テストステロンを投与された人は他人を信用しにくくなったという実験結果もあるそうです (男性ホルモンは人間不信を高める:研究結果 | WIRED.jp)。ドSな人が「人に心を許さない警戒心の強いタイプ」だなんて言われることがありますが、あながちホルモン的にも間違っていないのかもしれません。

では僕のようにドM判定が出てしまう人はホルモン的にどうなのでしょうか?逆にオキシトシンというホルモンに注目してみましょう。オキシトシンは通称「愛情ホルモン」などとも呼ばれ、他者とのスキンシップや信頼関係の中で分泌が促される物質です。実験では、オキシトシンは人間の共感や信頼、絆形成に深く関わることが示されています (Oxytocin: The love hormone?)。ハグやオーガズムの際にも分泌量が増えることから、心を通わせるホルモンとも言えます (Oxytocin: The love hormone?)。もし体質的にオキシトシンが出やすかったり効果を受けやすかったりする人がいれば、他者に寄り添ったり従ったりすることに安心感や快感を覚えやすいかもしれません。つまり「相手に委ねる=M的な振る舞い」をしやすい性質といえるでしょう。

ちなみに、SMプレイ中の生理反応を調べた研究によれば、Mの人はプレイ後にコルチゾール(ストレスホルモン)とβエンドルフィン(脳内快楽物質)が共に増加していたそうです (マゾヒズムの脳科学|苦痛を"求める"人がいる理由 - Lab BRAINS)。ストレス反応と快感の両方が同時に起きているわけで、痛みの中に快感が混ざる理由も説明できます (The Biological Context of BDSM - ISSM)。

遺伝子が秘める性(さが):戦士の遺伝子と攻撃性

では遺伝子の観点ではどうでしょうか。DNA診断と銘打つくらいですから、遺伝的な素質も無視できません。結論からいうと、さすがに「この遺伝子を持っているとS」「こっちだとM」と単純に決まるものではありません。でも、人間の攻撃性や共感性に関わる遺伝的要因はいくつか知られています。

有名なのはMAOA遺伝子、通称「戦士の遺伝子」です。この遺伝子の機能異常は攻撃的な性格と関連があるようで、ある一族の男性たちに暴力的行動が多発した例ではMAOA遺伝子の異常が共通して見つかったそうです (犯罪を起こしやすい、攻撃的な遺伝子「MAOA」|初めての遺伝子検査)。平たく言えば、MAOAの働きが低下すると脳内のセロトニンやドーパミンの調整がうまくいかず、感情のブレーキが利きにくくなって攻撃性が高まりやすい、と考えられています (犯罪を起こしやすい、攻撃的な遺伝子「MAOA」|初めての遺伝子検査)。僕のDNA結果でもこのMAOAの活性が低いタイプと判明。平和主義な性格なのもうなずけます。これじゃ確かにSというよりM寄りですね。

脳の仕組み:恐怖と快楽のスイッチ

最後に脳内メカニズムの視点です。性格を語るうえで脳の働きは避けて通れません。中でも扁桃体と呼ばれる部分は、感情、とりわけ「恐怖」や「攻撃性」に関与する領域として知られています (Amygdala: What It Is and What It Controls - Cleveland Clinic)。扁桃体の反応が強い人は不安や恐れを感じやすく、逆に反応が鈍い人は怖いもの知らずだったりする傾向があるとか。実際、扁桃体の体積が小さい人ほど将来的に暴力的行動を起こすリスクが高いという研究データもあります (Amygdala Size May Give Clue to Violence Risk | Psychiatric News)。怖がらない=攻撃的になりやすい、というわけですね。

この話を踏まえて自分を振り返ると…正直、僕はあまり人に攻撃的になれないタイプです。人なんて叩く事できないですし、痛いことなんて怖くてできないです。
どちらかと言えばビビりで、ホラー映画なんかも苦手なくらいですから、扁桃体の反応はきっと強め(サイズも大きめ?)なのかもしれません。そうだとすれば、無理に相手を攻めるより受け身でいる方が性に合っているというのも脳科学的には納得できます。

さらに脳内の快楽系にも触れておきましょう。実は「痛み」と「快感」は脳内で紙一重とも言われます。ある報告によれば、普通のセックスでも引っかきや甘噛みなど軽い痛みを伴う刺激はよくあるもので、痛み刺激に対する生理反応はオーガズム時のそれと非常に似通っているそうです ( Bondage-Discipline, Dominance-Submission and Sadomasochism (BDSM) From an Integrative Biopsychosocial Perspective: A Systematic Review - PMC )。つまり脳は「気持ちいい!」と「ちょっと痛い…でも嫌いじゃない」を勘違いしやすい構造になっているのです。実際、前述のようにM側では痛みでストレスがかかりつつも快感ホルモンがドバッと出ていましたし、脳の活動も文脈次第で痛みを弱く感じるよう変化していた**という報告があります (マゾヒズムの脳科学|苦痛を"求める"人がいる理由 - Lab BRAINS)。恐怖や痛みを感じる扁桃体のブレーキがかかったり、逆に報酬系の神経が活性化したりと、複雑な作用が絡み合って「苦痛が快感に転じる」現象が起きるわけですね。

戸惑いから自己発見へ

では、そんな科学的な話を踏まえつつ、ここからは僕自身の体験談です。DNA診断で「ドMですね!」と言われたとき、正直かなり動揺しました。「俺はドSだと思って生きてきたのに、一体どういうことだ!?」と。ですが同時に、思い当たる節もいくつかあったのです。

検査を受けたきっかけと結果

きっかけは単純で、ネットで「性格DNA分析」みたいな広告を見かけたからです。「あなたのドS度・ドM度を科学解析!」なんて煽り文句に釣られ、ネタとして面白そうだと思いキットを注文。唾液と血液サンプルを送り返しました。数週間後、ホルモン値と遺伝子分析をまとめた詳細なレポートが届きました。僕のテストステロン値は男性平均より低め、オキシトシン関連の指標は高め、攻撃性に関わるMAOA遺伝子も低活性型で、総合すると「被虐傾向が強め」と判定されていたのです。

正直、その文字を見たときはカチンと来ました。「Masochistだと!?ふざけるな、俺はSのはずだ!」と。しかしすぐに「まあ待て、落ち着け…」と自分に言い聞かせ、冷静にレポートを読み解くことにしました。各項目の解説を読み進めるうちに、「なるほど、確かにこう言われると心当たりがなくもないな…」と思えてきたのです。

思い当たる節:実はあの時感じていた快感

レポートを読んで過去の経験を振り返ると、ひとつ鮮明によみがえった場面がありました。普段は強気でリードするのが好きな僕ですが、ある日酔った勢いで彼女に「たまにはお前が思い切りやってみろよ」と冗談半分で言ったことがあります。普段M気質な彼女は戸惑っていましたが、その後試しに軽く背中をひっかかれたり甘噛みされたりしたんです(ご想像にお任せします)。その時僕は「お、おう…なかなか刺激的じゃないか…」と内心動揺したのを覚えています。そう、ちょっと痛いのに嫌じゃない、不思議な高揚感があったのです。あれはまさに体内でエンドルフィンが出ていた瞬間だったのかもしれません。「自分はSだから痛みなんて絶対無理」と思い込んでいましたが、案外ポテンシャルはあったんですね…。

こうした振り返りを経て、僕はだんだん笑えてきました。「なーんだ、俺けっこうMじゃん!」と。診断結果を受けて最初はショックでしたが、冷静に考えれば心当たりだらけだったのです。

エピソード:ドM判定、その後…笑い話に昇華!

最後に、今回のドM判定を巡る微笑ましいエピソードをひとつ。僕はこの結果を、恐る恐る彼女に打ち明けました。彼女は「じゃあ今度私がSやってみようか?」と冗談めかして笑ってくれました。僕の新たな一面を面白がって受け入れてくれたようで、この出来事を機にお互い性格傾向をオープンに語り合い、前より仲が深まった気がします。

こうしてドM判定はすっかり笑い話になりました。最初は戸惑った結果も、今では友人たちとの酒の肴(さかな)です。「お前はDNAがお墨付きのドMなんだからさ〜」なんてイジられますが、「科学のお墨付きってなんだよ!」と自分でもツッコみつつ、美味しいネタにしています。人生、何事もネタにできたら勝ちですね。

まとめ

長々と語りましたが、要するにS気質やM気質にはホルモン・遺伝子・脳など生物学的要素が絡んでおり、科学的に探ると新たな発見があるということです。とはいえ、「あなたは生涯ずっとM」などと決まるわけではありません。人間の性格や嗜好は生物学的素質と経験の両方から形作られるもので、変化もすれば多面性もあります。

僕の場合、自分ではSのつもりがDNA診断ではM寄りと出て驚きましたが、そのギャップを逆に楽しみつつ受け入れました。そして科学的に分析してみることで、前より深く自分を知ることができた気がします。皆さんも自分のS度・M度をあらためて振り返ってみると、新たな自己発見があるかもしれません。

※本記事はエイプリルフールの冗談企画です

Appendix: 参考文献

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