「日本の憲法 最初の話」は、憲法などの条文を分かりやすい文章というか、詩にした本です。大事なことを改めて提示してくれているな、と思うことでした。
「日本の憲法 最初の話」
詩訳 白井明大(しらい あけひろ)
KADOKAWA
◎「憲法」についての番組の
企画書を作ろうとしたとき、
資料として買った本です。
残念ながら、
企画は通りませんでしたが😅
改めて読み返してみました。
詩人の白井明大さんが、
読みやすい日本語にした文章は
優しく、美しいと思います。
2023年の3月に出版されました。

◎「はじめに」には、こうあります。
「憲法になにが書いてあるのか。憲法のなにが大事なのか。自分とどう関わっているのか。
ほんとうは憲法って、普段の生活ともつながっているはずなのに、でもどこから入っていいのか分からないような、とっつきづらい存在じゃないでしょうか。
この本では、日本国憲法と、私の、あなたの、一人一人の自由や人権に関わる法律や条約、宣言、演説、判決などを詩に訳しています。憲法だけではなく、関連するいろんな言葉や法や言葉を一緒に読むことで、憲法に掲げているものの全体像がより見えてくるのではないかと思ったからです。
できるだけ、憲法や法律や条約などがどうしてそんなふうに書かれているのか、という背景や歴史、意義や目的などまでかみくだいて訳すように心がけました。
憲法というものが、ちゃんと私のためにあるんだ、といつでも思い出せるように。
私のかけがえのない自由や人権を、誰にも奪われないように。
そして何より、私も、あなたも、一人一人の誰もが、個人として尊重されながら自分の人生を生きていくために。」
◎まずは、
「日本国憲法 前文」
「私は決めた。
ちゃとした選挙で選んだ代表の人たちで
国会を作り
その代表の人たちを通して
私が行動をすることを。
私たちと私たちの次の未来の人々のために
さまざまな国の人々と
手を取り合うことで生まれる実りと
私たちの国の
ありとあらゆるところで
自由がもたらす恵みを
しっかりと握って手放さないようにして
間違っても政府の行ないで
二度と戦争を
引き起こさないようにすることを決めた。
この国はほかの誰のものでもなくて、
私が そしてあなたが
つまり一人一人が
この国の主人だ
と、いまここに宣言するよ。
いまここに、この憲法を定めるよ。
そもそも
この国で大事なことを決めるのは、
私たちが信頼して
あなたに任せたよ、と約束したのがはじまりだし
私たち一人一人が権威の持ち主だよ。
私たちが選んであげた人はただの代行でしょう?
全部この国のいいことは
私たち一人一人が受け取るのが当たり前。
いまここで言っていることは
地球上のすべての人間に共通の常識だし
この憲法だって
そういう常識をわきまえたもの。
だから誤解しないで。
私たち
インチキとかズルとかウソとか
そういう反則をしようとするものは
憲法だろうと法令だろうと詔勅(しょうちょく)だろうと
一切ぜったい許さないから。
私は
ずっと平和がいい。
この星で生きていくための
人間と人間の
つながりの土台を支える
とてもとても大事な理想を
深く心に持っておくよ。
平和を愛してる
いろんな国の人々の心の中にある
ウソやごまかしのない姿勢と
お互いを思いやる理性や知性を信じることで
私たちは安心して暮らそうと
そうやって生きていこうと決めた。
平和を守って
人が人を暴力的に支配したり、
奴隷にしたり、
存在を押しつぶしたり、
そういうことを地上から永遠になくそうと
がんばっている国々の集まりの中で
私たちは
胸を張れる仲間でありたい
そう思う。
そして
この世界の国の誰もが
一人の例外もなく
おそろしい目にあわず
貧しさから抜け出して
平和な日々を生きる権利を
持っているんだ
ということを
念のためにここで言っておく。
私たちは信じる。
どの国も
自分のことばかり考えないで
ほかの国のことを無視したらだめ。
守るべきルールはちゃんとあって
お互いにルールを守りながらやっていくこと。
それが
自分の国の立場を保って
どの国とも対等な関係を築いていくために
地球の国々が
ともに歩むべき道だと信じる。
私は誓う。
この国の主人として
顔を上げて 胸を張って
このとてもとても大事な理想と目的を
全力で叶えることを誓う。」
◎いかがでしょう??
現政権が
憲法や色々なことに
汚い手を突っ込んで、
掻き回そうとしている今。
日本国憲法の前文を
読み返してみるのも
意義深い気がします。
◎NHKの朝のドラマ、
「虎に翼」
も思い出します。
◎全部は紹介できないので、
続いては、
◎日本国憲法 11条を。
「私が、
あなたが、
生きていくために
絶対に欠かせない
基本的人権というものがある。
それは
私が私であることを
まるごと包み込む海のような、
あなたがあなたとして生きることを
ずっと支えつづける陸地のような、
かけがえのない自由と権利。
私も、
あなたも、
この国の誰もが、
生きるために一つも欠かせない
基本的人権を全部
生まれつき持っている。
誰にもじゃまできない。
この憲法の役割は、基本的人権の見張り番。
総理大臣だろうと、国会議員だろうと、
憲法改正案だろうと、
どんな公権力にも
基本的人権には手出しをさせない。
この自由と権利を与えるのは、
憲法でも、ましてや国でも国会でも政府でもない。
それは
侵すことのできない永久の権利として
私が、
あなたが、
今、そして将来の
この国の一人一人の人間が
命を授かったとき、
一緒に授かるものなんだ。」
◎そして、12条。
「私の、
あなたの、
この国の一人一人の
自由と権利には
どんな公権力も手出しできないように
この憲法がずっと見張っている。
でも、
それだけじゃ足りない。
どうか油断しないで
私自身が、
あなた自身が、
この国の一人一人が自分自身で
ちゃんといつでも目を光らせて
私たちの自由と権利をつかんで離さないこと。
それから、
いくら自由と権利といっても
なんでも好き放題できるわけじゃなくて
みんなで暮らす共同体だから
ずっと一緒にやっていけるように
私が
あなたが
一人一人が
自由を謳歌し、権利を行使するとき
共同体のメンバーとして
責任感も大事なのはわかってる。」
◎9条は、こんな感じです。
「戦争はしないよ。
永久にしないよ。
だって私は
正義と秩序の土台の上にある
世界の平和を
ちゃんと
心から希(ねが)っているから。
たとえ
国と国の間のもめごとでも
戦争だとか
武力による威嚇だとか
武力の行使だとか
そんな解決法なんて
永久にごめんだな。
そんなのポイッと放棄するよ。」
◎忌野清志郎が、
「まるでジョン・レノンの歌じゃないか」
と言ったという第9条。
◎2005年だったのか。
あれから色々なことがあり、
色々なことが変えられた気がします…。
でも、
譲ってはいけないことは、
ある。
◎「虎に翼」の主題歌も、
改めて聴いてみたくなります。
◎最後に、
24条を。
「私は あなたと
あなたは 私と
「結婚します」という
お互いの合意
のみが
結婚成立の唯一の条件
それ以外 何の条件も付け足してはだめ
結婚したら
パートナー同士って対等な関係だから
つまり
私はあなたと完全に同等の権利を持っている
ということ
家事も
育児も
その他いろいろ
お互い協力し合って
関係を維持すること。」
◎更に、
「わざわざ不公平にする理由って
なんにもない」
という見出しで、
2021年3月17日の
札幌地方裁判所の判決が紹介されていました。
事件番号 平成31(ワ)267[抜粋]
事実及び理由 第3 当裁判所の判断。
だそうです。
「異性愛者と同性愛者の違いって
性的指向が違うだけ
しかも性的指向って
人の意思で選んだり変えたりできないもの
だったら
異性愛者は結婚できるのに
(結婚で得られる法的効果があるのに)
同性愛者ができないのって
(そんな法的効果がなんにもないのって)
変じゃない? 不公平じゃない?
わざわざ不公平にする理由って
なんにもなくない?
そういう法的なメリットは
異性愛者でも 同性愛者でも
ちゃんとあるようにしなくっちゃ
平等ってそういうことだよ。」
◎日本国憲法が保証しているんだから、
同性婚は
認められるべきだと思いますけどね。
こういうところから、
足元からと言ってもよいのか、
ちゃんとする国で
あって欲しいものですが。
◎あと、
有名ですが、
ニュージーランドの元議員さん、
モーリス・ウィリアムソンさんの
素晴らしいスピーチもつけておきます。
◎何度見ても、
ユーモアのセンスといい、
内容の素晴らしさといい、
サイコーとしか
言いようがありません。
◎国会で
嘘が罷り通ったり、
誹謗中傷動画の
存在と責任がウヤムヤにされそうだったり、
武器を輸出できる国になったり、
皇室に魔の手が伸びたり、
(この21世紀に「朝敵」という言葉を
まさか、思い出すことになるとは…!!
麻生太郎氏。あれ、朝敵ですよね??)
国会で、
総理大臣に、
謎の応援団が降って湧いて、
首相の答弁を
全力で盛り上げて、
「死んだ魚の目の喜び組」
と呼ばれるような事態になっていたり、
海外ではリウマチが自在に治り、
男性の権力者には媚びへつらい、
自分と意見が違う議員の質問には、
不貞腐れた態度で接し、
睨みつける者が総理だったり、
杉並区の門議員が、
(残念なことに
私の地元の選挙区から当選…💩)
「私は支配階級ですよ、衆議院議員なんですから!!」
(マジで思ってそうだ。正気か…)
って言ったり、
裏金議員が、
八王子あたりを中心に
のうのうと活動していたり、
統一教会と
その影響下にある議員は、生き延びて、
着々とやりたいことをやっていたり。
もう、底が抜けすぎ。
本当に何とかしたい。
現政権の支持率が、
やっと下がり始めたらしいのは、
わずかに希望を感じさせますが。
それでも高すぎる支持率だと思います。
(データも疑わしいけれど…)
あの切実な、
本田由紀さんのスピーチも貼っておきます。
魂の言葉です。

混迷の時代です。
今こそ、
白井さんの
この本を読んで、
原点に立ち返ってみるのも
良いのではないでしょうかね??
とても良い本だと思うので、
手にとってみていただけると
嬉しく思います。
白井さんから、
私が
何かをもらえるワケではありませんが☺️
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