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台湾人スタッフに伝わる日本語とは?「簡単な日本語」の勘違い

職場で台湾人スタッフと日本語でやり取りしていて、

「日本語は話せるはずなのに反応が薄い」
「理解していないように見える」
「聞き返されることが多い」

そんな経験はありませんか?

そのとき、「日本語が難しかったのかも」と考えると思います。
そして「もっと簡単な日本語で話そう」と考えます。

しかし、実際はその"簡単な日本語"が、実は相手にとって分かりにくくなっています。

日本人が考える「簡単な日本語」

日本人が思う簡単な日本語は、

  • 短くする

  • 単語を減らす

  • 話し言葉にする

  • 子供でも通じるような言い方

という特徴があります。

例えば、

「これ、やっといて」
「あとで見といて」
「適当にまとめて」

このような表現です。

日本人同士なら自然に伝わりますが、日本語を外国語として学んできた台湾人には意外と難しい表現です。

では、どういう日本語が台湾人にとって分かりやすいのか

台湾人には「です・ます」のほうが      分かりやすい

台湾人の多くは、学校などで文法から学んでいます。

そのため、

  • N1やN2を持っている

  • 日本語の試験は得意

であっても、

  • 職場の会話

  • 日本人同士の省略表現

  • あいまいな指示

には慣れていないことが多いです。

実際には、

「これ、やっといて」

よりも、

「この資料を確認してください」

のほうが理解しやすいです。

なぜなら、日本語学習者は教科書や授業で「です・ます」の文型を繰り返し学んでいるためです。

日本人にとって自然な会話表現が、必ずしも外国人にとって分かりやすい表現とは限りません。

大切なのは、日本人向けの自然な会話ではなく、「相手が理解しやすい日本語」を使うことです。

台湾人に伝わる日本語の3つのポイント

1. 主語・目的語を明確にする

日本語は主語や目的語を省略しがちです。

しかし、台湾人スタッフとのコミュニケーションでは、できるだけ省略しないほうが伝わります。

✕  これ、やっといて

〇  この資料を確認してください

✕  あれ、送った?

〇  お客様へのメールは送信しましたか?


2. 指示は1つずつ伝える

複数の指示を一度に伝えると、なにをどうするのかが分からなくなります。

いくつもの文章が繋がった長い指示は、途中から意味がわからなくなり、最後は聞き取れません。
単語を拾うのに必死で、結局なんだったのか最初の指示すらも記憶にないことが多いです。

✕  この資料確認して、修正して、終わったら共有して

〇  まず、この資料を確認してください。
   そのあと、確認が終わったら修正してください。
   最後に、修正後に共有してください。

順番を分けるだけで理解度は大きく変わります。


3. 曖昧な表現を避ける

日本人は「あうんの呼吸」で伝えることが多いですが、台湾人スタッフには具体的な指示が必要です。

✕ 適当にまとめて

〇 A4一枚で要点をまとめてください

✕ できるだけ早く

〇 今日の17時までにお願いします

✕ いい感じにして

〇 フォントは統一して見やすくしてください

相手が判断に迷わない言い方を意識しましょう。

「簡単な日本語=短い日本語」ではない

台湾人スタッフとのコミュニケーションで大切なのは、

「短く話すこと」ではありません。

本当に伝わりやすい日本語とは、

  • 主語がある

  • 目的語がある

  • 指示が具体的

  • あいまいさがない

「きちんと言葉にして話す日本語」です。


日本人からすると少し教科書的で不自然に感じることもあります。

しかし、日本語を学んできた台湾人にとっては、その教科書的な日本語こそが理解しやすい日本語です。

英語学習を思い浮かべると分かりやすいかもしれません。ネイティブ同士の会話よりも、教科書の例文のほうが理解しやすいことがあります。

それと同じように、台湾人スタッフとのコミュニケーションでは「自然な日本語」よりも「伝わる日本語」を優先することが大切です。

伝わらないと感じたら、まずは日本語を短くするのではなく、「省略せず、具体的に話す」ことを意識してみてください。


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