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道徳の探求~その②~ 『手袋を買いに』

みなさん、いかがお過ごしですか?
茶音寺です。

今回は、道徳の探求の第2回でございます。
題材は、

「手袋を買いに」

新美南吉作 青空文庫 

ページにしてわずか9ページのこの作品。
テーマは「親子の愛情」になります。

家族にスポットを当てて道徳を学べたのは、今の茶音寺にとってとても有意義な読書体験となりました。

狐親子の。
物語の魔法として、狐の化けるチカラをうまく用いた、素晴らしいお話に仕上がってました。

読後、自分の母親と今は薄れてしまった幼少期の自分の姿を、狐親子に置き換えて想ってみると…。
なかなかに心温まる想いを馳せることができました。

ひとつひとつの狐親子のやりとりを惜しむかのように、味わいました。
ひとつひとつの表現がなんとも心揺さぶられるようでした。

わたくしの鈍感な、一種凍り付いた道徳心が
揺さぶられ、ポカポカと温められた想いがしました、

名作『手袋を買いに』。
それでは。心温まる、親子の愛情物語へゴーでございます…。



①   読書前の茶音寺が持つ。家族愛。

この茶音寺には野心があります。
―社会人になるー
そのためには、この病んだ精神を、道徳育成の機会を捉えてなんとか社会的なバランスを取ってみせる。

その足掛かりになるのが、まずは家族愛だ、と思ってます。

いささか、ドス黒く始まった第一幕。
しかし、Open your mind。

赤裸々に自分の今の感覚を書かねば、本気の道徳育成への取り組みなど叶うはずもありません。

家族は。
今の茶音寺には。
共同生活者。

の印象が強いです。

茶音寺の幼少期が、いえ、青年期がさらには中年期が。
精神の病いによって、スッポリと抜け落ちているかのようです。

悲しい話は。
あまりに悲しい話があるのですが。
そこまでの心境に居たことは確かですが。

今は、大分落ち着き、周りの方々の心をわずかならにも感じられる、
安定期のわたくしには、

昔のこととして、ここでは伏せておきます。
あまりに悲しいので…。

今の感覚を大事に書いていこうと思います。

最初に書いた、感覚がリアルです。
しかし、凍り付いたわたくしの心でも、
どこか一片でも、温かい部分があるとしたら…。

今は…。
ただひたすらに、人肌の温かみを感じたい…。
人の心の温かみを感じたい。
温かみを感じられる人間になりたい…!
と願っている。

そんな茶音寺です。


②   『手袋を買いに』を読んで思ったこと、感じたこと

あらすじ
狐の親子に冬が来ました。
生れて初めての雪に子狐は大はしゃぎ。
でも、お手々が冷たくなってしまいました。
お母さん狐は不憫に思い、町まで行って手袋を買ってあげようと思いました。
でも、お母さん狐は人間の怖さを知っています。
それでも手袋を買ってあげたいお母さん狐は、しぶしぶ子狐一人で町まで行かせることに。
替わりに、片方のお手々を人間の手に変えてあげました。
「決して、狐の方の手々を出してはいけないよ」と言って。
町に着いた子狐はお店の戸があくと、その光がまばゆかったので、間違った方の手をー。

手袋を買いに』新美南吉作 青空文庫

幼少期。
わたくしにも、幼少期があったのだろう。

いや、あったんだ。

例え、わたくしの記憶になくても、
わたくしの父親、母親には鮮明に、
子供のわたくしが映っているのだろう。

そう思うと、胸が締め付けられる思いでした。

―「母ちゃん、眼に何か刺さった。ぬいて頂戴早く早く」

『手袋を買いに』新美南吉作 青空文庫

それはあまりに強い、雪からの反射。お陽さまのキラキラでした…。

―「お母ちゃん、お手々が冷たい、お手々がちんちんする」

『手袋を買いに』新美南吉作 青空文庫

濡れて牡丹色になった両手を母さん狐の前に差し出しました。
母さん狐は、その手に、はーっと息をふっかけて、ぬくとい母さんの手でやんわり包んでやりながら…

―「母ちゃん、、お星さまは、あんな低いところにも落ちてるのねぇ」
「あれは町の灯なんだよ」…

『手袋を買いに』新美南吉作 青空文庫

子狐の台詞が、心に染み入ります。
子狐と母狐のやりとりに心が動きます。

きっと同じようなことをわたくしは母に言っていたのだろう。
そして、母は温かい手で、温かい胸の中でわたくしを抱きしめてくれていたのだろう。

胸が締め付けられます。

物語は中盤。
狐のお手々を差し込んでしまった子狐でしたが、お店の人は運よく優しい人で、手袋を売ってくれました。
あれだけ怖いと聞かされた人間に逆に興味が湧き、もう少し様子を見てみる子狐。
「ねむれ ねむれ
母の胸に、
ねむれ ねむれ
母の手にー」
あんなに優しい唄声は、きっと人間のお母さんに違いない。
だって、僕の母ちゃんも同じだから。
森の子狐を雪の寒さで心配する子供と、
それを安心させるお母さんを見て、子狐は急に母さんが恋しくなって森へ帰ります。
お母さん狐は、心配しながら、坊やの狐の帰ってくるのを、今か今かとふるえながら待っていましたので、坊やが来ると、暖かい胸に抱きしめて泣きたいほどよろこびました。
あらましを伝えると、それはびっくりです。
けれど、「本当に人間はいいもかしら、本当に人間はいいものかしら」と、ただただ、運が良かった我が子を見るしかできない母狐でした…

『手袋を買いに』新美南吉作 青空文庫

母の温もり。
完全に抜け落ちていた、母の温もり…。

わたくしは、ほとんどの時間を自宅の2階の自室で過ごしています。

そこは、わたくしの夢の世界でもあり、くつろぎの場であり、
そして外の世界から心を閉ざす、シェルターのようなものでもあります。

そこに母の姿はありません。

たまに食事時に、やっと会話をするくらい…。

母は…。
そんなわたくしをただ、見守ってくれています。

そんな生活を、もうかれこれ、20年はしています。

2階の自室で、わたくしは社会人になろうと、必死で勉強しています。
もちろん、くつろぎもします。

けれど、朝活を中心としたプライベートを考えると、やはり毎日闘っているかの様です。

母は…。
母を含め、父と姉の3人は階下のリビングで豊かに談笑、もしくは沈黙のくつろぎを営んでいるというのに…。

ごめん。
みんな…。

自分のことばっかりで、
本当にごめん…。


③   『手袋を買いに』から学んだこと

「リビングに行こう」

ただ、テレビを家族みんなで観る。
そうだ。
思い出した。
わたくしは子供の頃、ただ、家族みんなでテレビを観てたんだ。

それだけで、よかったんだ。

このnoteの自己紹介で書いた通り、わたくしの趣味は親孝行です。

とにかく、家族みんなの誕生日を盛大に祝い、
家にお金を入れ、
自分の生活を自分で支えられるようになりました。

けれど、心の触れ合いは?
心の親孝行を、
わたくしはしてきたか?

いや…。

物よりも、お金よりも、ただ家族団らんの場を。
家族団らんの場を…!
わたくしは…!

リビングに行こう。

そう言えば、もう、20年ほど家族の誰とも喧嘩してないな…。
喧嘩…。
してみたいな…。

うまく、本当に思っていることをぶつけたいな…。

リビングに行こう。
どれだけ上手く生きられなくても、

リビングに行こう。


まとめ

「どれだけ苦しくても、人の中に入っていかなければ、人間ではない」

今はもう会えない、昔の心の主治医であり恩師でもあった、Dr.Nの言葉です。

その意味が。
この言葉をわたくしに投げかけた恩師の気持ちが。

今、解るような気がします…。

まだ間に合う…!
これからの人生を!
わたくしは…!
きっと!
きっと!
きっと!

きっと…。

「狐の手袋」。
思い出深い本になりました。

道徳。
少しは向上したかな?
向上してるといいな。

おつかれした。

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