読書感想文「街道をゆく オホーツク街道」
読書感想文の締め切り間近でもあり、読書感想文を書いて置こうと思い立った。
読書感想文と言ってもこの本との出会いは30年以上前で、初めて読んだのも30年以上前の話だ。
しかし、何度となく読んだ本で文庫本は何度も読み持ち歩いたためボロボロになっている。
でもハードカバーの本も新しい文庫本も本棚に収まっている程の私にとって大切な本の一つである。

戦車兵の大先輩の戦車兵であった作家の司馬遼太郎が書いた「街道をゆく」シリーズの「オホーツク街道」だ。
司馬遼太郎をここで説明なんてする必要が無いくらいの国民的作家である。
戦争中は学徒出陣で戦車将校となり佐野で終戦を迎えた、私にとって同じ戦車乗りの大先輩である。
そんな親しみもあって司馬遼太郎の歴史小説、随筆等かなり読んだし幾度となく読み返した。
若い頃は暇さえあれば司馬作品を読んでいたし、最近の闘病生活では入院する度に司馬作品を抱えて読んでいる。
「坂の上の雲」「燃えよ剣」「新選組血風録」「花神」「峠」「世に棲む日日」等の歴史小説、「街道をゆく」シリーズを幾度も読んだ。
読書感想文で司馬作品を書いたらもう本を何冊も書けるくらいなのだが、小説の感想文はここでは書かない事にした。
理由は作品を決められないからだ、それと長文になってしまう。
切りが無いからね、それと作品の深みって読めば読むほどあって読む度に再発見と感動がある。
司馬作品にはそんな魅力があるのだ。
そこで司馬作品でも亡くなるまで書かれた「街道をゆく」シリーズのオホーツク街道にした。
街道をゆくシリーズの中では一際思い入れかある本だからだ。

オホーツク街道は文庫版が出て直ぐに購入し、この本を読了して数日後には車に乗って同じ道筋を辿ったのだった。
その日真冬の北海道であり、司馬さんがオホーツクへ行った時期も冬で同じ光景が見られると思ったからだ。
司馬さんが周ってから未だ数年しか経ておらず、当時はほぼ司馬さんが周った当時のままだった。
冬道を稚内まで行き、宗谷岬からオホーツク沿岸を流氷を見ながら南下した。
司馬遼太郎のオホーツク街道を読みながらの旅はまるで司馬遼太郎と一緒に周っているかのような感じであった。
観光地とか名所巡りなんかじゃない、オホーツク街道に描かれている何気ない風景や司馬さんが立ち寄った本を読まなければ決して行かない知らないところを司馬さんが訪ねた地の知られざる歴史と風土を知ることが出来た。
訪ねた地の何気ない話に鉄道の枕木を使った階段と書いてある冬の誰も訪れることのない所で一人「ここに司馬遼太郎も来てこの階段を歩いたんだ」と思うと妙に感傷的になったものだ。
司馬さんは私がオホーツク街道の本を持って旅する数年前に亡くなっていたからだ。
観光地でもなんでもない、こんな場所に立ち寄り同じ風景を見ている。
そしてこの土地で何があったのか知る、どんな観光案内ガイドブックを手にして旅するより面白く感動した。
読書とはやはりいろんな感動や人生に影響を与えたりするものである。
オホーツク街道で描かれた地を読みながら周った時は本当によい勉強となった。
旅が終わった時、本当に寂しくそして充実感を味わった、本をただ読んで終わっただけでなく、本を読み実体験する面白さを感じさせてくれた本であった。
街道をゆくの他の巻を読んでその地へ行くというのはその後も続いたけれど、正直司馬さんが訪れて長い年月が過ぎた後ではやはり違う風景や光景になってしまっている感が否めなかった。
オホーツク街道のような司馬さんと一緒に旅する高揚感は得られなかったが、その地への関心が沸き行ってみたいと思わせてはくれた。
こういう旅の仕方もあるんだな・・・と思わせてくれたのが街道をゆくオホーツク街道であった。
そしてただオホーツク街道をの道筋を辿っただけでなく、そこで知ったこと学んだことを更に知りたくなり関係する本を読み漁ったことは私にとって知の血となり肉となっている。
一つの本から様々なことを学び旅をし、そしてもっともっと学び成長する本、それが私にとっては司馬遼太郎の「街道をゆく オホーツク街道」だっのかも知れない。
#読書の秋2025
#街道をゆく
#オホーツク街道
#司馬遼太郎
#街道をゆくオホーツク街道
#読書感想文
#朝日新聞出版
いいなと思ったら応援しよう!
チップありがとうございます!!無理なさらず御覧頂けたら幸いです。