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怪談「喇叭」

自衛隊ではラッパで起床し、ラッパで消灯し眠る。
自衛隊の一日はラッパで国旗掲揚して課業開始、食事もラッパで「アメリカの兵隊さんは肉ばっか食ってる日本の兵隊さんはなっぱだけー」と鳴ればぞろぞろと食堂へ向かい食事をする。

ラッパ譜には各部隊や駐屯地、地域で各々の「歌詞」を付けて覚えたりする。
自衛隊芸人のちっぴぃちゃんズでも自衛隊の食事ラッパに歌詞を付けているので聞いてもらいたい。

このラッパは旧日本陸軍も同じでラッパで一日が始まる。

メロディーは陸上自衛隊は旧日本陸軍とは別の「喇叭譜」で全く違う。

ラッパを吹くのは「喇叭手」と呼ばれる。

ラッパの響きで何が起きて何をするのか判る。

速足行進曲では歩調を合わせて歩けるよう規則正しく吹奏しなければならないから歩きながらラッパを吹く肺活量は必要だ。

また、旧軍人だった方が亡くなった時に出棺する時に、「ラッパを吹奏してくれ」と遺言する人もいて海軍出身の老人の出棺の時は「巡検ラッパ」が吹奏され、奏でるメロディーが心を打ち参列者にすすり泣く声があっちこっちで・・・というのも見たことがある。

もちろん葬送ラッパもちゃんとあるのですが・・・あまり聞く機会は無く聴くことがないほうがいいですよね。

そんなラッパであるからか・・・兵隊の思い入れがあるためか悲しい話を聴いた。

かつて戦場であった地に慰霊へ行った元日本陸軍に居た方達の一人から「あの戦場では生存者も少ないから戦後40年経って戦友の慰霊へ行けたのも数名しかいなかったが」と前置きして語り出した。

そこは南の島でかなりの戦死者を出し、戦闘で生き残った生存者も補給無く飢えとの闘いで多く将兵が散華した。

日本酒、水、日本の菓子などお供えして黙祷を捧げていると・・・・

パンパンパンパーンパン♬とどこからかラッパの音が響いて来た。

「国の鎮(しず)めだ」と戦友の誰かが呟いた。

物悲しくゆっくりと感情を込めたラッパの響きであった。

喇叭譜「国の鎮め」は戦死者の慰霊の儀式等の際に吹奏される曲です。
 
「誰がラッパを吹奏しているんだ?」と参列者が涙ぐみながら言った。
 
「戦没した戦友にラッパ手のあいつがいたな、埋葬する時一緒に喇叭を埋めてやった」と元軍曹が言った。

 すると今度は消灯ラッパが響いてきた・・・。 戦友よ安らかに眠れと英霊に黙祷を捧げた。 もうこの話をしてくれた方も参列していた方達もいない。きっとあの世で再会しているであろう・・・。 


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戦車兵 チップありがとうございます!!無理なさらず御覧頂けたら幸いです。