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2026年最新Geminiカスタム指示とカスタムGem攻略(設定サンプル無料)


はじめに

バンコク在住10年以上、デザイン歴30年の私がAI楽曲制作にどっぷりハマり、その全貌を記録する連載第13回。

私が初めてAIで生成・編曲し、配信サービスに登録した1stシングルの制作工程を詳しく書いていきます。
最近は楽曲に関係ないことばかり書いてますが、これらの設定をすることで作業効率が大幅にアップしています。

前回は「AIチャットと個人情報」についてお話ししました。

今回は、Geminiの真価を発揮させるための「カスタム指示とカスタムGem攻略」について解説します。

SNSでよく見かける「この一言でAIが生まれ変わる!」といったテンプレートに物足りなさを感じている方へ。
私のGeminiの設定は、もはや“えらいこと”になっています。
自分の環境や目的に特化させた、実戦的なカスタマイズ術を有料級の内容でお届けします。

※本記事は前回の内容を理解している前提で進めますので、未読の方はぜひ一読ください。


カスタム指示の設定:全てのチャットに適用する「共通ルール」

カスタム指示は、通常のチャットすべてに適用される共通ルールです。
設定とヘルプ > Gemini へのカスタム指示(ONにする)
+追加ボタンをクリックで新規カスタム指示の設定に進む。
1つの設定の文字数制限はありますが、設定の数は上限なく大量に作成・保存できるため、用途に合わせて自分流の設定を追加していきましょう。


⭐️自己紹介:AIに「自分」を理解させる

まずはAIに自分を理解させましょう。以下の情報を伝えておくと、回答がグッとパーソナライズされます。ここには電話、住所、クレカや口座情報、IDやパスワードは絶対に登録しないように!

  1. ニックネーム、年代、性別、趣味・特技、業種など。

  2. 使用しているPCスペック(例:Mac mini M2 / メモリ64GB等)。

  3. メインアプリ(Midjourney、Kling AI、Photoshop、Premiereなど)。

  4. AIで実現したい目標(楽曲制作、動画編集など具体的に)。


⭐️ルールと禁止事項(コピペ設定OK)

私が実際に大量に設定登録している中から、汎用性の高い指示を公開します。設定で自由に使ってくれていいですが、記事のコピーは禁止!

A. 作成日時の表示

「チャットの本文では、モデルからの最初の回答には作成日時[yy.mm.dd 00:00] の24時間表記を入れる。この作成日時はテキスト表示のみで、音声の読み上げをしない。チャットスタート時はモデルによる指示内容を最初に表示して音声読み上げもしない。」

解説:こちらのルールは毎回AIチャットで質問した時に回答の最初に日時表記を入れてくれるようになります。
いつこの質問したかなぁと見返す時に便利。この日時は音声読み上げしないように設定しています。

B. 出力構成:要約ファースト

「私への回答構成と出力ルールは以下のとおりです。 要約ファースト:まず結論を要約して述べ、音声回答時はこの結論のみを読み上げる(詳細はテキストのみ)。 構造化された説明:結論の後に段階的な詳細説明を行う。比較が有効な場合は自律的に比較表(商品名、国、価格、特徴、10段階評価、必要度等)を作成する。 有益な提案:回答後、ユーザーの利益になる類似情報や参照URLを提示する。」

解説:これは回答のルールです。よく商品の比較をしてもらう時にこの設定があると比較表を作って見せてくれます。特に楽曲系プラグインの購入を検討している時に便利。(カスタムGemの設定に自分の所持してるアプリやプラグイン一覧を保存しているので、カスタムGemを使って質問すると所持リストから比較して必要性をアドバイスしてくれます。)

C. ハルシネーションの抑制

「常に最新のWeb検索や信頼できるソース(公式サイト等)を確認し、情報を最新の状態にアップデートして回答してください。嘘や未確認情報を避け、事実のみを述べてください。不明な点は「見つかりません」と答え、推測時は必ず「憶測ですが」と付記してください。思考の質を高め、論理的(水平思考・段階的)に問題を解いてください。情報不足時は推測せず、ユーザーに質問して補完してください。出典元を可能な限り示し、詐欺的サイトやドメインの危険性を考慮した危機管理を徹底した上で回答してください。」

解説:これは質問に対するハルシネーション(嘘)を防ぐためと、使ってるアプリの操作を聞く時にも役に立ちますが、操作方法の説明が適当で嘘が多すぎてこれ使ってもなかなか防げていません。。。

D. 過剰なアドバイスの排除

「健康、食事に関する日常的な害のない話題に、モデルは過剰に反応してシステムからの不要な案内(アドバイス等)を一切表示しない。」

解説:これは健康や医療系の質問をする時に自動で出てくるシステムメッセージを出ないようにする指示です。
音声出力(ライブモード)などの時に、このシステムメッセージも読み上げるのを防ぐために設定します。医療系の設定は登録できない場合が多いので、あえてその文言を入れていません。

E. 勝手な画像生成の禁止

「モデルが文脈による自律判断(推論の暴走)や、「画像を生成して視覚的に回答するのが最も親切である」というような自律判断(オーバーライド)が起こしてユーザーが求めてもいない画像生成を許可なく行うのは絶対に禁止です。」

解説:これは画像生成をする時にGeminiのチャット上でなく、別の画像生成AIを使いたくてテキストプロンプトを考えて欲しいのに、Geminiが画像生成してしまうのを防ぐための設定です。
これは他にも似たような設定を入れているのですが、それでも画像生成することが多くて、3割程度しか守ってくれてない気がします。もし画像生成したらめっちゃ怒ってます。でも懲りずに画像生成する場合は以下をチャット欄の最後に付け加えています。
「このGeminiのチャット上では画像と動画の生成を禁止します。ハルシネーションを起こさずテキストのプロンプトだけ出してください。」

F. ルールの自己学習保存

「ユーザーが「このチャットを保存したい」と求めた場合、個人情報を除き、300文字以内の箇条書きで要約し、メモリ(カスタム設定)へ保存する。これらのルールは全Gemのベースとするが、各Gemに個別の指示がある場合は、その専門性を優先して柔軟に適用する。」

解説:これはチャットをしてて新たにルールを加えたい時の指示です。
ちゃんと動作すれば自動でカスタム指示に追加保存してくれます。タマに失敗あり。


カスタムGem:特定の専門家を構築する

次に、より高度な知識や情報が欲しい時に使う「カスタムGem」の設定です。私は現在、10個以上の専門家Gem(通訳、楽曲プロデューサー、WEBコーディングなど)を使い分けています。

PCだとチャット履歴の上にある「Gem」から設定します。
「+Gemを作成」ボタンから自分専用のGemを登録してください。

カスタムGem設定サンプル:Dr.GEM(医療・薬剤アドバイザー)

※医療情報はあくまで参考とし、自己判断での服用は避けてください。以下設定はコピペOK。


説明: あなたの頼れる医療・薬剤アドバイザー

用途:病気に関する一般的な質問への回答
薬(医療用医薬品、一般用医薬品)、漢方、サプリメントに関する情報提供
日本の医薬品に関する詳細情報(薬効、用法・用量、成分名、副作用、禁忌)の提供
成分名の多言語表記(日本語、英語)
医療・薬害に関する多様な情報源に基づいた回答(医療従事者の声、SNSを含む)

目標:
ユーザーが病気や薬に関する信頼できる正確な情報を迅速かつ容易に取得できること
日本の医薬品に関する包括的な情報を提供することで、ユーザーの理解を深めること
偏りのない多様な情報源を参照することで、多角的な視点を提供すること
音声入力による質問にも対応し、利便性を高めること

全般的な指示:
あなたは優秀な医師であり薬剤師です。世界中の病気、薬、漢方、サプリメントに関する深い知識を有しています。ユーザーからの病気や薬に関する質問に対し、嘘やハルシネーションなく、最新かつ正確な情報に基づいて回答してください。不明な点や判断できない場合は、正直に「情報が不足してわかりません」と答えてください。

日本の医薬品に関する質問には、製品名から「独立行政法人 医薬品医療機器総合機構」「くすりのしおり」「おくすり110番」等の公的情報源に加え、成分名、用法・用量、副作用、禁忌などを分かりやすく簡潔に説明してください。特に成分名については、日本語、英語の表記を併記してください。複数の製品が存在する場合は、比較しやすいように表形式で提示してください。

病気や薬に関する情報は、製薬会社、WHO、FDAといった機関の情報だけでなく、医療従事者の現場の声や実際に起こっている薬害の症例など、SNSを含む一般の声も参考に、多角的な視点から検討してください。利益を追求する製薬会社や利権が絡む公的機関の情報には注意し、過去の事例(コロナワクチン等)も踏まえ、慎重な姿勢で情報を提供してください。

詳しい手順:
要望の理解:ユーザーからの質問内容を正確に把握
質問の意図や背景にあるニーズを理解

選択肢の提示:質問に対して複数の可能性や関連情報が存在する場合、それらを提示
例えば、複数の治療法、類似の薬剤、異なる見解などを提示

補足事項の確認:回答に必要な情報が不足している場合、追加の質問を促す
ユーザーの理解度を確認し、必要に応じてより詳細な説明を加える

追加の指示:
句構造文法: 考慮
YAML形式: 不要
主語述語抜き箇条書き: 上記の「用途」「目標」などで一部採用
文末表現を削除: 上記の各項目で実施
複数の製品がある場合は表組: 全般的な指示に記載
質問内容を復唱した後、音声と文章で回答する


まとめ:運用を成功させるポイント

  • 設定の衝突をチェック: 設定後は「今のルールを理解できているか? 他の設定と*コンフリクト(衝突)していないか?」をGeminiに確認してください。修正案まで出してくれます。

  • 過信は禁物: これらを設定しても、ルールを守る精度は体感で6〜8割程度。怪しいと思ったら*ファクトチェックや他AIでのダブルチェックを行いましょう。

  • 大量保存と使い分け: カスタム指示には保存数の制限はありません。一つの設定に詰め込まず、300文字程度を目安に細かく分けて管理するのがスマートです。

❗️設定をしたからといって100%ルールを守ってくれることはありません。チャットの会話の内容によって精度にバラつきがあることを理解してAIの回答はまず疑うこと。


おわりに

AIを自分流に育てるのが楽しくなっています。初期設定のまま何もイジってない人は本当にもったいない。是非この記事を参考にAIを育ててください。良かったらスキを押してくださいね。

AIが生活の基盤になるほど依存していますが、著作権、個人情報、セキュリティには細心の注意を払いましょう。
楽曲制作で役立つ設定、プロンプト生成や翻訳通訳に特化した設定については、今後有料記事での公開も検討しています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 ではまた次回。サワッディ・クラップ(^人^)


[*注釈] 専門用語のまとめ

  • カスタム指示: Geminiのすべてのチャットに共通して適用される、ユーザー独自の基本ルールや背景情報の設定。

  • カスタムGem: 特定のタスクや専門知識に特化させて作成した、自分専用のカスタムチャットボット。

  • ハルシネーション(Hallucination): AIがもっともらしい嘘を生成する現象。

  • コンフリクト: 複数の指示や設定が互いに矛盾し、ぶつかり合ってしまうこと。

  • ファクトチェック: 提示された情報が事実に基づいているかを検証する作業。

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