ジャプランダーでズーランダーのように生きる(旧国名:日本)
(ヘッダー画像:天井にぶつかりそうなほど低い棚の上の箱に手を伸ばすためだけに、超狭いワンルームの中で2段の踏み台に上っている人のカートゥーン)
キャプション:「これは日本における大きな問題です」
1. ジャプランダーへようこそ:リリパット(小人国)の国
最近、ジャパン・トゥデイ(Japan Today)で、パナソニックが発売した新型の家庭用生ごみ処理機「MS-N25」に関する記事を目にした。この機械は、生ごみを温風で乾燥させながら粉砕し、その体積を約10分の一に削減できるという優れものだ。世間がこの最新のマイクロ家電に拍手喝采を送る中、私はある重大な事実に気づいてしまった。ジョナサン・スウィフトの『ガリバー旅行記』はフィクションなどではない。あれは、現代の東京における物件探しのマニュアルだったのだ。ようこそ、かつて「日本」と呼ばれた国、――「狭いことこそが最先端」とされる国、「ジャプランダー」へ。
私たちは、カゴの中のような生活を快適に受け入れるために、次々と新しいガジェットを発明している。もし「空間の節約」が究極の正義であるならば、なぜ生ごみを潰すだけで満足しているのだろうか? いっそのこと、水で戻すだけの乾燥スペースフード(宇宙食)だけで生きていけばいいではないか。確かに、人間には精神が崩壊しないための「室内の見晴らし(空間の広がり)」や、自由に歩き回れる物理的な移動空間が必要だ。しかし、クローゼットほどの大きさしかない部屋の中で、信じられないほど抜群にキマったモデル顔( ridiculously good-looking )ができるなら、精神的な健康など誰が必要とするだろうか?
2. 「ミニクーパーに60人詰め込み」理論
西洋では、昔から学生たちが「クラシック・ミニクーパーに何人乗れるか」という定番のチャレンジを行ってきた。世界記録は28人だが、車内の人間は手足が複雑に絡み合い、まるで人間のパズルのようになっていた。
もし、そのミニクーパーをジャプランダーに持ってきたら、現地の不動産開発業者はその光景を見てこう言うだろう。「なぜこの高級マンションは半分空室のまま放置されているんだ? 空間の無駄遣いにもほどがある」
ジャプランダーのウルトラ・ミニマリズムの論理に従えば、あの車内には余裕で60人の成人を収容できる。やり方は簡単だ。全員が摩擦のない軽量なカジュアル服と脱ぎ履きしやすいスリッポンに履き替え、人間サイズの衣類用圧縮袋に入る。そして電動ポンプを使って、あの生ごみ処理機のように身体の体積を90%カットするのだ。あとは、ポテトチップスのまとめ買いパックのように、トランクへ綺麗に積み重ねていくだけ。効率的。最適化。そして、完全に正気の沙汰ではない。
3. 「アリのためのスマホか!?」
ジャプランダーの街に完全に溶け込むためには、所有するテクノロジーも部屋の平米数に合わせなければならない。巨大な画面のスマートフォンなど捨ててしまおう。ジャプランダーでは、手のひらにすっぽり収まり、メールを打つには爪楊枝が必要なレベルの「3インチのマイクロ・スマートフォン」を使うのが最先端だ。小さく、ズーランダー風でスタイリッシュ、そしてポケットのスペースをコンマ数ミリ単位で節約できる。
4. ジャプランダー流・ランウェイの決め顔
あまりにも部屋が狭すぎて手足を動かすスペースすらないため、ジャプランダーにおいて自由に動かせる残された部位は「表情」だけだ。そのため、以下の4つの基本の決め顔をマスターしなければならない。
ブルースティール(通勤電車フェイス):
頬を思い切りすぼめるのは、ファッションのためではない。駅のホームの押し屋が電車のドアを閉められるよう、自分の顔の体積を15%削減するための死活的な空間生存戦略である。ル・ティグル(極小ユニットバスの構え):
ティーカップほどのサイズの浴室で、歯を磨き、髪を洗い、便座に座るという行為をすべて同時にこなすための、少し柔らかめの表情。フェラーリ(ワンルーム・ピボット):
キッチン、リビング、ベッドルームがすべて同じ一つの部屋であるため、右に90度回転して「調理モード」から「就寝モード」へライフスタイルを移行する際に繰り出すキレのある表情。部屋も顔も全く同じだが、概念だけが異なる。マグナム(英国アルディ製・皿洗い傑作フェイス):
イギリスにおいて「マグナム」といえば、ハイファッションの決め顔だけを指すのではない。それは格安スーパー「アルディ(Aldi)」が誇る、受賞歴多数の超強力な食器洗い洗剤や3層食洗機用タブレットのことだ。
居住スペースの半分を占拠するコンパクト食洗機の前に立ち、油汚れのついた皿を microscopic(極小)なキッチンで睨みつけながら、顎を少し下げ、鋭い眼差しで機械を見つめ、心の中のクリント・イーストウッドを呼び覚ますのだ。
「お前の考えていることは分かっている。『タブレットを5個入れたか、それとも6個入れたか』だろ? 実を言うと、この興奮の中で自分でも数え切れなくなっちまったんだ。だが、こいつはアルディが世界で販売している中で最も強力な食洗機用タブレット、あの『マグナム』だ。お前の頭など綺麗に吹き飛ばせる威力がある。そこでだ、お前自身に一つ問いかけなきゃならない。――『今日は運が良さそうか?』、どうなんだ、コノヤロー?」
直後、部屋中に壁一面の泡の大爆発が巻き起こる。だが、まあいい。少なくとも部屋はピカピカだ。
公式ブログ免責事項
本ブログに記載されているすべてのアイデア、概念、および建築理論は純粋なパロディであり、フィクションです。現実を何も分かっていない、妄想に満ちた西洋人の頭の中から生み出されたものです。
しかし、一つだけ、これっぽっちもフェイクではない真実がある。それは、日本の狭いワンルームマンションの中では「物理的に左折ができない」ということだ。あまりにも壁が近すぎて、左に方向転換するための回転半径(内輪差)が残されていない。もし左に行きたいのであれば、右に3回まわる必要がある。ファッショニスタの諸君、狭い部屋での事故にはくれぐれも気をつけてくれ。
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