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【実録】GASで作ったGmail自動返信ツールが「使えなかった」理由


〜AIと「空気感」と、人間にしかできないこと〜

こんにちは、現役IT執行役員のグイグイです。

生成AIを活用して、Gmailの自動返信下書きを作成するGAS(Google Apps Script)を作ってみました。
私はふだん、Google WorkspaceとChatGPTを組み合わせて実務レベルの業務改善
を次々に実現している“AI実践オタク”です。

今回も当然、「これは便利すぎる!」とウキウキで社内展開しようとしたのですが──

なんと、自分自身が「これは使えないな…」と判断する結果になったのです。

なぜか?
どこがいけなかったのか?
何が足りなかったのか?

この記事を読むと、あなたがAIを使う上で

「どこまで任せてよくて、どこからが人間の仕事なのか」
という明確な線引きが見えてくるはずです。


🎯 目的:Gmailの返信ドラフトを自動で作る!

やりたかったのは、「自分宛てに届いたメールに、AIが自動で返信の下書きを作ってくれる」という機能です。

仕組みとしてはとてもシンプル:

  • Gmailに届いたメールの内容を取得

  • ChatGPT APIに渡して返信文を生成

  • それを「下書き」としてGmailに保存

まさに、AIアシスタントの理想形ですよね。


💻 作ってみた。ちゃんと動く。でも……

コードも整備し、プロンプトもチューニング。
いざ、動かしてみると──

ちゃんと動く!問題ない!完璧!

……のはず、だったのですが。

なんか違う。
このメール、送りたくない。

どうして?
中身は丁寧で、内容も正しい。
でも、どこかに違和感があるのです。


👀 なぜだ?AIの文体は「悪くないのに、違和感」

そのとき、ふと気づきました。

私、noteの記事は毎日AIと共創して書いてます。
構成・下書き・推敲・要約……全部AIと一緒にやってます。
むしろ、noteの文章の方が“自分らしい”仕上がりになることすらある。

なのに、メールの文章は違う。使いたくない。


📊 note:95点、メール:80点。その差は何?

同じAI、同じプロンプト設計、同じ出力方式。

なのに、なぜメールの方が違和感を覚えるのか。

その理由が、はっきりと見えてきました。


💡 気づいた:「空気感」はAIに伝えられない

note記事の場合、相手は「不特定多数」です。
読みやすく、わかりやすく、ロジカルであることが求められます。

一方、Gmailの返信は「1対1」
しかも、顔も知ってて、過去にもやりとりしていて、価値観もわかっている人に送るメールです。

このときに必要になるのは、「空気感」なんです。


🧠 空気感って、例えば?

  • 「先日の件、お疲れ様でした」と一言添える気遣い

  • 相手の好きな話題にちょっと触れるユーモア

  • 「ご無理なさらずに…」と絶妙なタイミングで入れる一文

こうした人間同士の“文脈の共有”や“感情のニュアンス”は、いくらプロンプトを工夫してもAIには伝わらない。

どれだけ正しい文章でも──
“関係性の呼吸”が抜けているのです。


🔄 この違いが、AIの本質を教えてくれた

【自動返信メールの場合 👎

  • 相手: 関係性が深い「個人」

  • 求められるもの: 相手との過去を踏まえた「空気感」

  • 結果: AIが生成した文章に「違和感」が出やすい

【note記事の場合 👍

  • 相手: 顔の見えない「集団」

  • 求められるもの: 分かりやすさという「機能」

  • 結果: AIが生成した文章でも全く問題なし


📨 じつは私、別のGASでメルマガも送ってます

ここで重要な比較ができます。
実は私は、もう1つ別のGASツールを運用しています。

それは、社員全員に社内メルマガを送るもの。

このメルマガには、GASで生成したAI文章をそのまま使っても違和感ゼロ。

むしろ、「こんなに速く、良い内容で出せるなんて助かる」と感じています。

つまり──

1対1の返信は“空気感”が必要。
1対多のメルマガは“機能性”があればOK。


🧠 AIが得意なこと・苦手なことが見えてきた

今回の気づきで、私は以下のように整理しました。


📎 付録:あなたも試せる「自動返信GAS」

今回、私が「これは使えない」と判断した自動返信スクリプトですが、
「1対多のメルマガ生成」や「定型的な問い合わせへの一次返信」など、応用次第では非常に強力なツールです。

この記事で解説したGASの仕様書とソースを以下に公開します。

🔽 仕様書のダウンロードはこちら

🔽 GASのソースコードは以下のGitHubより



🧭 結局、人間にしかできないことがあった

生成AIは本当にすごい。
私の仕事の多くは、AIによって効率化され、質も向上しました。

でも、それでも、「人間にしかできないこと」はたしかに存在すると実感しました。

言葉に“空気感”を宿らせること。
それは、相手を知っているからこそできる、人間ならではの営みです。


🔚 最後に

生成AIが当たり前になる時代。
誰よりも使い倒してきた私だからこそ、この記事にはリアリティがあります。

もしあなたが今、
「AIでどこまで任せていいの?」と迷っているなら──
この記事が、その判断のヒントになれば嬉しいです。


※追記


現時点でAIに空気感、つまり私の記憶とも呼ばれる文脈を渡すことができないため、メール自動返信スクリプトは80点止まりとなり没になりました。
でも、もし、私の記憶をAIと共有できたら?つい昨日までの自分の全記憶がAIと共有されたら、それはもはやSFのような話ですが、そうなれば100点のメール返信をAIが書く日が来るかもしれません。



「気になる方はプロフィールや過去記事もぜひどうぞ。」

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