【英文法】「since節は前、because節は後ろ」の実際
何度かこのnoteではお伝えしていますが、我々 #HIPHOPで学ぶ英語 の各種ソーシャル、ぜひフォローしてくださいね。最近は過去回のうち重要な部分を切り抜いて再度お伝えしたり、アーティストのインタビューを用いたリスニング問題を出題したりしており、フォロワーの皆様が極力頻度高く英語に触れられるように頑張ってます。
この記事がアップされるのとほぼ時を同じくして、YouTubeのショートやTTやIGでは、以下の動画の切り抜きが上がっていることと思います。
ここで、例外もあるとしながら「基本的にsince節は主節の前、because節は主節の後ろに置かれる」と話しました。結果的にたしかにそうなることが多いのですが、当時の私(Sho Okuda)は核心といえる部分に触れられなかったので、本記事ではその点について書きたいと思います。
<Since we here,> it’s only right [that we be fair]
上の動画で扱ったラインをrevisitしましょう。理由を表すsince節がたしかに主節の前に置かれています。<>で括ったのでご確認ください。「(今や)俺らはここ(≒成功者としての立ち位置)にいるのだから、フェアにやる(≒成功者らしく振る舞う)のが道理ってもんだろ」みたいな意味ですね。
Geniusで“since”を検索すると、「…以来」の意味で使われているものが多いですが、やはり同様に理由を表すsince節が主節の前にあるパターンがLyrics Matchesの11番目に出てきました。
I just woke up from a dream where you and I had to say goodbye. And I don't know what it all means, but since I survived, I realized that, wherever you go, that’s where I’ll follow.
※ since節の役割がわかりやすいように前後を含め長めに抜き出し文章っぽくしてしまいました。ごめんなさい。不明な部分があればご質問ください!
さて、「since節は主節の前」には「例外がある」と動画では述べましたが、実際には「例外」といえるほどレアなわけではなく、GeniusのLyrics Matchesでは12番目に次のラインが出てきます。
Let me be your mentor <since your daddy don’t teach you shit>
ドレイク(Drake)の息子であるAdonisくんに「君のメンターにならせてくれ(Let me be your mentor)」と語りかけているラインですが、その理由を表すsince節“since your daddy don’t teach you shit” (君のパパは君に何も教えてあげないから)が後ろに来ていますね! こういうことも、ぜんぜんあるわけです。
ただ、「Ni**as in Paris」でも「Die With A Smile」でも「meet the grahams」でも、since節の使われ方に共通する点があります。それは何かというと、旧情報(話し手/書き手と聞き手/読み手の間で既知の情報)や、サラッと確認して流せる程度の情報を理由として挙げる際にsince節が使われているということです。JAŸとyeの成功ぶりは知ってのとおりですね。ブルーノが生き残った(since I survived)のも当然皆が知る事実です。ドレイクが実際に無責任な父親かは本人たちのみぞ知るところですし、私個人としてはそんなことはないと信じていますが、「meet the grahams」はくだんのビーフの中で発表された曲なので、当然そういう前提でリリックが書かれているわけです。だからsinceなんですね。
逆にbecauseが使われる場面はというと、新情報や、完全に新情報とまではいかずともある程度の意外性を持った情報/改めて確認すべき情報が理由になるときです。
I cannot die <because this is my universe>
「これは俺の宇宙(世界)だから死んで去るわけにはいかない」…そんなことを言われたら「え、そうなの?」ってなりますよね。こういうときにbecause節が使われます(?)。
もちろん言葉なので、いついかなるときもということではありませんが、基本的な考え方としてsinceは旧情報、becauseは新情報と押さえておいて損はないでしょう。そして、旧情報は極力前に出し、新情報は極力後ろに置くという英語の基本ルールがあるため、結果として「since節は前、because節は後ろ」になりやすいわけです。繰り返しますが、あくまで「なりやすい」程度であり、いついかなるときもではありません。
ちなみに、理由を表す副詞節を導く従属接続詞としてはasもあります。これはsinceと同じく旧情報寄りのものを理由とするときに使われます。ただ、『真・英文法大全』いわく、asのその用法は現代英語では稀だそうで、Geniusで探しても見つけるのに時間がかかりました。見つけたのがアデル(Adele)のこれですが、主節の後ろにありますね。
Think of me in the depths of your despair
Make a home down there, as mine sure won’t be shared
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