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【コラム】音読をお奨めしたいもうひとつの理由

#HIPHOPで学ぶ英語 では何度か、英語学習には音読がいいよという話をしてきました。シャドーイングやオーバーラッピング、さらには歌詞のシンガロングなどいろいろありますが、どれも音読のサブジャンル(?)と考えていただいてかまいません。その効用についてもこれまで述べてきたとおりです。簡単にもう一度まとめますね。

  • 音読するということは、声に出すということ。正しい発音を再現しようとする工程を経ることで、正しい発音を知ることができ、それがリスニングやスピーキングに活きる。

  • 意味を捉えながらの音読を繰り返すことで、少なくとも音読と同じスピードで、英語の語順で意味を理解できるようになる。音声を後ろから聴けないリスニングにおいてこの能力は不可欠であるし、これはリーディングのスピード向上にも寄与する。

  • 何度も声に出して脳や口になじませた表現が、スピーキングやライティングで使える。

音読を特に推奨していない指導者や英語学習系YouTuberもいますし、実際にそれで英語を身につけることは可能なのでしょうから(それでも、何かしらのかたちで声に出すことをしないと身につかないことは断言できますが)、そちらについていきたい方は、無理に音読という手法をご自身の英語学習に組み込まなくても大丈夫です。ただ、私自身、音読をやっていてよかったと思うので、お奨めしているというだけです。

じつは、音読をお奨めしたい理由はもう一つあるんですね。それは気持ちが上向くので継続しやすいということです。大学1年生の時にスペイン語を教えてくださった上田博人先生は、こう仰っていました。

スペイン語を声に出すと〜(⤴︎)、なんだか明るい気持ちになりますね〜(⤴︎)。

上田博人

これはスペイン語だけでなく、あらゆる言語がそうなのではないかと思います。実際に今、ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)とSZAのGrand National Tour(このあと行ってきます!)のために「squabble up」や「hey now」のシンガロング練習をしていて、声を出すと気持ちが乗ってくるなというのを実感しています。読むだけ or 聴くだけよりも多くの感覚器官を動員するせいか、明るい気持ちになるんですよね。それは自分が好きなアーティストの曲だからというのもあるかもしれませんが、そうでなかったとしても、ただ読むだけだったら眠くなってしまうような長文の内容も、音読することで少し興味深く感じられ、そして頭に入ってくることでしょう。

これは騙されたと思って実践してみてほしいです。そして、ぜひ継続してください。ただ読むだけ or 聴くだけよりも、気持ちが乗ってくる分、継続しやすいはずなので。それでも効果が感じられない or やってられないと感じるのであれば、音読という手法が合っていないのかもしれないし、もしかしたら英語そのものが合っていないのかもしれません。人生の貴重な時間や情熱を別のものに注いだほうがいい、ということも十分ありえますから、その場合は無理しないでください。英語だけが人生でないことは、わざわざ私がここで言うまでもないでしょう。


どうにかして声を揃えたい「squabble up」2ヴァース目の冒頭。読みながらなら合わせられるものの、まだ順番を間違えることもしばしば…

さあ、このページを閉じて、音読してください! 単語帳や文法の教材をやっているのであれば、そこに出てくる英文を。もうその段階を終えたという方は、興味のある英語の記事を。あるいは、お気に入りの曲の歌詞を。効果はすぐには実感できずとも、継続すれば明るい未来が待っています(少なくとも英語の面では)。

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