【独断】英語が聞き取りやすいアーティストって?
いつも書いているコラムも、まぁ独断といえば独断なんですが、今回はさらに特段の客観的根拠もなく、筆者(Sho Okuda)が個人的に思うことを綴っていくので、カテゴリーを【独断】とさせていただきました。
私は職業柄(?)いろんなアーティストのインタビューを聴く機会があり、そしてその作業が好きなのですが、アーティストによって英語の聞き取りやすい/聞き取りにくいが様々です。本記事では、アーティストの英語の聞き取りやすさに影響していると個人的に思う要素をいくつか挙げ、それについてウダウダ書いていきます。本当にあくまで個人的に感じるところなので、以下の今古賀翔さんの動画と同じく、参考としてお読みください。本当は何人かのアーティストで「聞き取りやすさティアリスト」みたいなことができれば面白いんでしょうけれども、今日のところは準備できていないため、またの機会にやるかもしれません。
なお、楽曲での英語や近しい人との会話(←これはそもそも聞く機会が無い)ではなく、あくまでインタビューでの英語ということでご理解ください。また、当然のことながら、あくまで個人的に感じる聞き取りやすさを評価したものであり、優劣について論じるものではないことを、あらかじめ断っておきます。
※ ちなみにこの今古賀翔さんの動画、定番の鶏胸肉がBティアという波乱の幕開けで笑いました。
R&Bシンガー > ラッパー
後述するように英語が聞き取りやすいラッパーもたくさんいるので、あくまで傾向としてですが、R&Bの人の英語のほうが、ラップ/ヒップホップの人たちのそれに比べて聞き取りやすいことが多いです。あえてこじつけるならば、
R&Bシンガーの多くはキャリアのどこかでボイストレーニング(←ちなみにこれは和製英語で、英語ではvocal trainingなどといいます)を積んでいるいっぽう、ラッパーは叩き上げの人が多く、聞き取りやすい発声でない場合が多い
ラッパーのほうが高確率で、いわゆるフッドと呼ばれる地域出身であるため、そこでの特有の話し方(語彙やアクセント)がコーディングされている場合が多い
といったところでしょうか?(後者はセンシティブな話題でもあるので、あまり軽いトーンで扱うべきではなく、本記事でも軽いトーンで扱っているわけではないことをご理解ください。)
女性 > 男性
これについてはアーティストでなくとも一般的にいろんなことが言われるし、なんなら「男性の英語のほうが女性のそれよりも聞き取りやすい」という声のほうをしばしば目にするのですが、個人的に女性の英語のほうが聞き取りやすいことが多いです(あくまで傾向として)。概して日本語の周波数は英語のそれに比べて高いといわれることがあり、そのため女声の高い英語のほうが聞き取りやすいのかなと思いましたが、そうだとすると、一般的に男性の英語のほうが聞き取りやすいと言われることと整合が取れないので、結論、謎です。
アジア人の英語は聞き取りやすい
あくまで英語ネイティブの中で、です。ここでは人種によるアクセントの違いに起因する聞き取りやすさではなく、単純に人種による違いについて述べます(つまり、対照実験的に、他の全ての条件が同じと仮定した場合です)。アクセントが同じなら人種など関係ないのでは?と思いきや、なんかアジア人の英語って聞き取りやすいんですよね、これも個人的に。口周りの骨格とか声帯の質とか形とか(そんなんあるんか不明ですが)、そのあたりが影響しているんですかね?
アジア人が有意に聞き取りやすいと感じるいっぽう、その他の人種については、少なくともインタビューを受けるアーティストの英語という範囲の中では、有意差は認められません(何回言うねんって感じですが個人的に)。やっぱりエミネム(Eminem)のような白人ラッパーの英語って聞き取りやすいのかなと思ったら、たしかに聞き取りやすいんですが、後述するように黒人ラッパーでも同じかそれ以上に英語が聞き取りやすい人はたくさんいます。ラティーノ/ヒスパニックも然り。そんな中でも「クセ強で聞き取りにくいな」と思う英語を話すアーティストはいますが、それは人種によるものでなく、後述するような地域、さらには生育環境に起因するアクセントによるもののように思います。
ちなみに、これは旅行でしか外国に行ったことがない私による余談ですが、個人的に感じる一般人の英語の聞きやすさについていえば、
アジア人 > いわゆる標準的な英語寄りの黒人 ≒ いわゆる標準的な英語寄りのラティーノ/ヒスパニック ≧ 半分の白人 > 母語由来のアクセント強めのラティーノ/ヒスパニック ≧ もう半分の白人 > ゴリゴリのフッド・イングリッシュの黒人
の順で聞き取りやすいです。何度でも強調しますが、あくまで傾向として。「半分の白人」と「もう半分の白人」の違いについては言語化できるほどサンプルに触れられておらず、さらなる研究が待たれます。
中西部 ≒ 西海岸 ≧ 東海岸 ≧ 南部 (ただし例外ありまくり)
チャンネルの性格上、どうしても米国のアーティストを扱うことが多いので、主に米国の地域ごとの英語について述べます。
先ほどエミネムを例に挙げましたが、彼と同じく中西部出身の人の英語って、概して聞き取りやすいんですよね。たとえばビッグ・ショーン(Big
Sean)。
※ 感想には個人差があります。
また、ピッツバーグは米国の中で中西部ではなく北東部に分類されるのですが、地理的にも文化的にも中西部寄りだと言われているようで、同市出身のウィズ・カリファの英語もかなり聞き取りやすいです。以下の動画でノース・カロライナ州(南部)出身のシャーラメイン・ザ・ゴッド(Charlamagne Tha God)のそれと聞き比べてみてください。
※ 感想には個人差があります。
個人的に最も慣れ親しんだ英語のせいか、西海岸も聞き取りやすいですね。昨日は以下のタイラー・ザ・クリエイター(Tyler, The Creator)のインタビューを観ていましたが、心地よく彼の英語を聞けました。
※ 感想には個人差があります。
上述の「R&Bシンガー > ラッパー」「女性 > 男性」「アジア人の英語は聞き取りやすい」の法則を確認すべく、それらをすべて満たすH.E.R.の英語を聞いてみましょう。めちゃめちゃ聞き取りやすいですね! ジェネイ・アイコ(Jhené Aiko)やジョイス・ライス(Joyce Wrice)についても同じことがいえます。
※ 感想には個人差があります。
しかし、同じくベイ・エリア出身でフィリピン系の血が流れている女性でも、スウィーティー(Saweetie)の英語は、やや聞き取りやすさが減じるように感じます。やはりラッパーだからでしょうか(?)。
※ 感想には個人差があります。
東海岸でもナズ(Nas)やエイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)の英語は、これまで挙げてきた人たちのそれと同じくらい聞き取りやすいです。特にNasは比較的ゆっくり話してくれるのもいいですね。
※ 感想には個人差があります。
しかし、同じNYCのラッパーでも、たとえばレイクウォン(Raekwon)はどうでしょう? 口をすぼめて言葉を吐き捨てるような、これぞまさにNYCといった話し方で、ちょっと聞き取りの難度が上がりますね。でも、これはこれでかっこいいですよね! 公式の動画でないのでここには掲載しませんが、Kojoeさんなんかも同じような話し方をしていて「おぉ!」と思わされた記憶があります。
※ 感想には個人差があります。
地域別でいえば最も難度が高いのが南部です。私は一度、以下のリル・ベイビーの動画をもとにリスニング問題を作ろうとしましたが、「いま何て?」と聞き返さざる場面が多く断念しました(笑)。
※ 感想には個人差があります。
ヤング・サグ(Young Thug)は、誰も彼のラップを聞き取れないことで有名ですが、彼の話している英語も聞き取り難度高めです。そして、ラップだとあれだけ魅力的に響く彼の声が、普通の話し声だとあまり魅力的でないのも興味深いです。
※ 感想には個人差があります。
バン・B(Bun B)の英語も同様に南部のアクセントが時折姿を見せますが、心なしか上の2人に比べるとやや聞き取りやすいように感じます。そして、心なしかかっこよくもありますね。
※ 感想には個人差があります。
でも、同じ南部に分類されながら、めちゃくちゃ英語が聞き取りやすい人もいます。たとえばクリプス(Clipse)のお二人。
※ 感想には個人差があります。
まぁ、彼らの出身地であるヴァージニア・ビーチって、南部に分類されながらもどう見ても東海岸なので、さもありなんって感じなのですが。
ちなみに英国のアーティストになると、エラ・メイ(Ella Mai)の英語はこれまでに挙げてきた誰の英語にも負けないくらい聞き取りやすく感じるいっぽう、ジョルジャ・スミス(Jorja Smith)になると「ちょ、ちょ、ちょ」という感じに難度が上がります(笑)。
※ 感想には個人差があります。
あくまで個人的に感じる英語の聞き取りやすさについて、ジャンル・性別・人種・地域別に好き勝手書いてきました。何度でも繰り返しますが、感じ方には個人差があるので、あくまで参考程度にしていただきたいですし、異なる感じ方の方は具体的に誰のどんな英語が聞き取りやすい/聞き取りにくいのか、コメントしていただけると嬉しいです。では!
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