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【じーじは見た!】前編:日本の食料大丈夫か? ~ 食料・農業・農村白書を見てみた! ~

Z世代応援団、未来世代応援のじーじです!

さて、今回は全部で444頁もの情報に溢れた食料・農業・農村白書を確認してみましょう。最新版(令和7年度)の一つ前の白書を題材にしています。

第1章 世界の食料需給と我が国の食料供給の確保
第2章 農業の持続的な発展
第3章 農林水産物・食品の輸出促進
第4章 食料安全保障の確保のための持続的な食料システム
第5章 環境と調和のとれた食料システムの確立・多面的機能の発揮
第6章 農村の振興

白書は、第1章から第7章までの記事とは別に特集が3本(①新たな食料・農業・農村基本計画の策定、②合理的な価格の形成に向けた取組の推進、③スマート農業技術の活用と今後の展望)、トピックスが5本(①輸出促進、②消費者の行動変容、③女性活躍推進、④農福連携、⑤能登半島地震への対応)で構成されています。

今回は、じーじの視点で第1章~第6章の各章からいくつかのポイントを取り上げてみますね。


第1章 世界の食料需給と我が国の食料供給の確保

食料需給と言えば、食料自給率をマスコミはよく話題にします。

白書より抜粋①

そこに出てくる2つの自給率
供給熱量ベースの自給率38%という数字と生産額ベースの61%という数字があります。今回は、この2つの数字の解説は抜きです。詳しくは下記投稿を読んでくださいね。

実は、食料自給率それ自体ではなく、食料の国内供給力に欠かせない肥料、飼料を輸入に頼っている問題もあるのです。食料自給率よりも深刻ですよ。

白書より抜粋②
白書より抜粋②
白書より抜粋③

更に農業に必要なのは、肥料や飼料だけではないのです。動力源に投入する燃料が必要であり、中東の重油に物凄く依存しているのです。

白書より抜粋④

安全保障上の備蓄は原油や米だけではいけないことを痛感するデータです。国会では食料備蓄について、もっと侃々諤々議論する必要があると思うのですが、何か大きな問題がないと野党は指摘しないのかな?

第2章 農業の持続的な発展

持続的な農業に重要な要素は、①農地+②働き手+③産業としての魅力の3要素ではないでしょうか?

まずは、その産業規模ですが、農業総産出額の推移が出てきます。製造業で言えばメーカーの売上高といったところでしょうか? 

まあ、これに農協さんだとか、農機具メーカーさんや肥料・飼料屋さん、それに食品加工だの卸・小売りといった流通を加えた産業全体となると裾野は広がるのですが、農家全体の規模を見るのには農業総産出額の推移が適しています。

白書より抜粋⑤

全体では9.5兆円規模に右肩上がりではありますが、米は完全に右肩下がり、野菜や果物は30年間同規模キープ、意外にも畜産は上手に国産嗜好をマーケティングできたこと及び円安の進行で出荷額が伸びているんですね。

白書より抜粋⑥

農業総産出額における都道府県御三家は、次のとおり、1位 北海道、2位 青森県、3位 岩手県と北の3道県でした。

白書より抜粋⑦

農業を生業としている農家1軒の粗収益から農業経費を差し引いた所得は、400万円程度です。兼業農家を加えた場合、その平均は114万円にまで下がります。

白書より抜粋⑧

日本の農業は生産性が低いように印象づけられていますが、機械化が進み、10アール当たりの農地に掛ける労働時間は、年々低下しています。また、農地から取れる農産物の収穫量も世界的に見てもそこそこの水準なのです。

白書より抜粋⑨

農地が減少傾向にあるのは明白ですが、昭和と令和の大きな違いは、農地はあっても作付けされていない耕作放棄地が増えている点です。

白書より抜粋⑩

農業総産出額は横ばい、農地が減り、兼業農家に支えられ、農業従事者の平均年齢が69歳という現実は、決して持続可能な状況ではありません。

白書より抜粋⑪

2025年は平均年齢が初めて下がったと報道されていましたが、若い就業者が増えたのではなく、高齢者の廃業で平均がちょっと下がっただけなのであって、あまり明るい兆しはありません。

「スマート農業」の掛け声は、何となく明るい未来を想起させますが、地方の人口減少は都市部をはるかに上回るペースで進んでおり、現実問題としては外国人頼みというのが正直なところです。

AIの発展で、その内都会の事務所で事務仕事をしていた方々のリストラが現実問題になるでしょう。そうなれば、地方移住による農業再興も始まるのでしょうが、今のところは外国人頼り以外に得策なしという状況です。

白書より抜粋⑫

第3章 農林水産物・食品の輸出促進

農業を魅力ある産業に育てていくためには、生産量を拡大していくインセンティブが必要です。

①経営体の大規模化、②農地の集積、③輸出の活用の3本柱が必要です。この中で規制緩和が必要な①②と違い、マーケティング次第で③は今直ぐにでも伸ばすことが可能です。

白書より抜粋⑬

食料自給率を上げていくためにも輸出の促進は民間主導で進められる重要な施策です。

白書より抜粋⑭

何とか農林水産物・食品輸出は1.5兆円規模となり、農産物も1兆円に迫ってきています。👇

白書より抜粋⑮

日本の置かれた状況がだんだん分かってきましたね。
後編では、食料安全保障、環境との調和、農村の維持といった観点の4~6章を見ていきましょう。

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