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気候変動問題の盲点⑦:CO2排出削減には熱心なのに。。。

森林の持つCO2吸収効果は、海洋が炭素を保持している38兆トンに比べると植生中の炭素保持量5,000億トンはわずかかもしれませんが、森林の持つCO2吸収効果をみんな軽視していませんか?

✅CO2の排出削減には熱心な割に森林減少には無頓着

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今回は、地球規模の炭素循環を見てみましょう。
この図は、IPCC第4次報告書の中の炭素循環に関する記述を簡略的に図式化したものです。

最新の第5次報告書よりも前のレポートの記述で1990年代の数字です。

これによれば、大気中には7,600億トンの炭素が存在しています。

そして大気中の炭素を植生や土壌が光合成等によって1,026億トンを毎年吸収し、1,000億トンを呼吸によって排出しています。

これだけの収支ならば、26億トンの炭素吸収超過になりますが、残念ながら、森林の減少によって16億トンの炭素が余分に排出されています。

✅実は深刻な森林減少

海洋には922億トンの炭素が吸収されて、900億トンの炭素が排出されています。

つまり海洋には毎年22億トンの炭素が増えているということです。

海洋中の炭素固定量が約38兆トンと膨大過ぎて22億トン増えたところで影響は軽微なんだろうなと思います。

そして、私たち人間の活動によって化石燃料が燃焼されてエネルギーとして活用されて64億トンの炭素が大気中に排出されています。

これが90年代の炭素循環です。

植生と土壌、海洋の吸収超過が32憶トン、化石燃料燃焼の排出超過が64憶トン、つまり毎年32憶トンの炭素が大気中に増えているということです。

64億トンの炭素量を二酸化炭素に換算すると64×44÷12=235億トンに相当します。90年代はそうだったかもしれませんが、2018年の世界の排出量は348憶トンなので炭素換算すると64億トンは90憶トンに増えています。

つまり、今の増加ペースは32憶トンどころではないということです。

✅CO2吸収源の森林を軽視していませんか?

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皆さんは、不思議に思いませんでしたか?

どうして64億トンの化石燃料燃焼による排出削減には熱心なのに16億トンの排出に相当する森林減少には、注目しないのでしょうか?

毎年森林が減って16億トンの炭素が大気中に排出されているのに、どうしてそのことは世間に注目されず、日本は化石賞だとCOP25で小泉大臣が責められる化石燃料にばかり注目が集まるのでしょうか?

じーじは、仕事の関係で2000年前後に世界の事業植林の現場を訪れる機会がありました。

バイオテクノロジーを使って開発した早生樹種ユーカリのクローンを植林していたオーストラリア、風倒被害にあわないように風に強い早生樹の植林をしていた中国海南島、自然に適合して持続的な事業を目指した植林が実施されていました。

森林の持つ光合成による二酸化炭素吸収効果を高く評価しないのは何故なのでしょうか?

木は、化石燃料と違って植えれば、また生長する持続可能な資源なのに??

これだけ二酸化炭素の排出が増え続けているのに、植林に人々の行動を駆り立てないのは、どんな不都合な事実が隠れているのでしょうか?

次回は、植林が注目されない理由を探っていきましょう。

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