【じーじは見た!】前編:人材育成システム改革ビジョン ~日本成長戦略会議 人材育成分科の成果物を見てみた!~
Z世代応援団、未来世代応援のじーじです!
さて、今回のテーマは「人材育成システム改革ビジョン」です。
高市政権の目玉である危機管理投資・成長投資の対象である17戦略分野を横串で支える8つの分野横断テーマの一つに人材育成があります。
このテーマは、日本成長戦略会議 人材育成分科会で議論されてきました。
その議論を取りまとめた「高校から大学・大学院等を通した 人材育成システム改革ビジョン ~人への投資の好循環による強い経済の実現~」とタイトルの付いた資料を一緒に確認していきましょう。
1️⃣ 課題感
さて、人材育成分科会の委員の皆さんは、どんな課題感をもって人材育成システム改革(主に高校教育や大学・大学院教育)ビジョンをまとめられたのでしょうか?
①高い数学的・科学的リテラシーを持っているにも拘わらず早期に文系生徒というだけで理数系から離れてしまう大学入試や教育の実態
②大学の理工系入学者の割合(学部・学科定員数が少なく)が諸外国よりも低く、 理系人材や現場人材の不足が現実化
こういった①②の実態を変えてこなかったので、こんな課題が既に大きな問題となって見えてきたのです。
1)AX(AIトランスフォーメーション)時代の産業構造の変化に伴い、人材需要も大きく変化する中、文理が分断され理系が少ない現在の学びの構造のままでは、理工・デジタル系人材や現場人材の不足等、ミスマッチが生じることが予想されている


事務と書かれている職種は、ホワイトカラー全般を指しており、文系で大学を卒業して、見事大企業に入社して営業部門やスタッフ部門に配属されたからと言っても、将来はいばらの道だということです。
2)人口の減少と大都市圏への若者流出によって、地方では地域の医療・福祉、産業、インフラの維持に不可欠な人材が不足することが予測されている。



人口減少を与件として、将来を予見できている企業は、日本を飛び出して海外で投資して成長してきました。海外の優秀な人材を採用して海外で商売をしてきた訳です。
日本の中でも優良企業は、人の数に依存しない効率化投資(AI・ロボット等の自動化投資)や若者を惹きつける魅力ある企業ビジョンを示すことで、人口減少社会に立ち向かっています。しかし、問題は、人口が加速度的に減る社会で教育も変えない、400万社もある中小企業政策も変えない、そんな政治にあるのです。
高市政権がそんな閉塞感を打破してくれるのか?
続けて資料を見ていきましょう。
2️⃣ 人材育成システム改革の方向性(1)
~ まずは高校教育改革 ~
AX時代の産業基盤を支える人材育成には、大学・大学院の教育改革だけではなく、大学・大学院と高校教育も一体的に改革していく必要があるとまとめています。
お題目は「社会の変化に応じた高校教育改革」です。
(a)国の「N-E.X.T.ハイスクール構想」を踏まえた、各都道府県における高校教育改革実行計画の策定
(b)高校教育改革のための基金を都道府県に造成し、パイロットケースとして先導的な学びのあり方を構築する高校を支援
(c)安定財源を確保した上で、実行計画を実現するための「高等学校教育改革交付金(仮称)」等の新たな財政支援の仕組みの構築
なんだかな~?
お金も大事だけど、どんな方法論で高校教育の改革を目指すのかが重要です。地方自治法に縛られて各都道府県にガイドライン示して「後はやっとけー」の丸投げ行政という従来どおりのやり方では駄目だと思いますよ。
残念ながら今回も昔からの方程式どおり(前例踏襲)の地方丸投げの改革案だよね。




①学びの在り方の転換(New Transformation)、②最先端を学ぶ高校の特色化・魅力化 (New Excellence)、③学ぶ機会・アクセスの確保 (New Education)の3つのNew、「3密は駄目」のキャッチフレーズのように考え方はいいとは思うんですよ。だけど、これを各地方にショボい予算で「やっとけー」の丸投げ行政では結果は見えていますよね。
遅々として理想の姿には進まないと断言しておきますね。
3️⃣ 人材育成システム改革の方向性(2)
~ 次に大学・大学院の高等教育改革 ~
お題目は「高校教育改革と連動した高等教育改革」です。
(a)大都市の私立大学も含む理工・デジタル系人材育成の強化
(成長分野への学部再編等、重点分野に係る大学・高専の体制強化、私学助成の着実な確保・理工農系人材や地域人材の育成の取組等への重点支援等)
人文・社会科学系学部の入学定員のダウンサイジングによるST比(学生教員数率)の改善や理数分野併修を通じた教育の質の向上
海外留学や地域探究など、国内外の多様性の中で価値を創造する人材育成プログラムの強化
(b)知事と学長等の産官学金の関係者が連携し、地域の人材需要(医療・福祉、産業、インフラ等)を踏まえた必要な人材の育成、高等教育等へのアクセスの確保方策を協議・実行
(c)公立の高専(現在:3校)の設置を促進するとともに、国立高専運営費交付金を着実に確保し、地域のインフラを支える人材を育成
大学・大学院に関しては、理工系・デジタル系の人材育成を強化して、文系学部の定員数を削減し、海外留学や地域探求などを通して価値を創造する人材の育成プログラムを強化していくそうです。
だけど、これも各地方の首長(知事)、企業、金融機関、役所に「ガイドラインは示したぞ、後はやっとけー」の丸投げでは、遅々として理想のようには進まないと断言しておきますね。
本当は、「大学の数を思い切って減らすぞ」「高専を含む職業専門校は都市部にも増やすぞ」といった大胆な提言を政治家が言い出さないといけないし、地方に丸投げでは改革にならないと思うのですよね。

企業で働く社会人はどうなるのか?
そんな社会人の人材育成については後編で見ていきましょうね。
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