[日常の話] 「ルイジ・ギッリ 終わらない風景」展について話したい
写真展に何度か行ったことはありますが、いつもよくわからず帰ってきていました。でも今回はわからないなりに「好き!」と思ったのでレポートです。
■写真展って何がいいのかわからなくありませんか?
皆さんはわかりますか?
写真展の良さ。
私は全然まーったくわかりません。
偉い写真家の誰それさんが撮った有名な写真だよ、といわれても、いまいちピンときません。美的センスがなくて申し訳ない。
多分どこかで何かぐっときたものを、パシッと撮ったんだろうなーという感覚で終わりです。
絵画と違ってシャッターを押せば、一応誰にでもある程度のものが撮れてしまうからこそ、何がいいのか全然わからない。
だから、写真展は苦手でした。
■わからないなら、わからないなりに見てみようという決意
ただ今回はちょっと違いました。たまたま前日までに、ワタナベアニさんの「カメラは、撮る人を写しているんだ。」を読んでいたのです。
この本の感想はいずれ書くとして、わからないんだったらわからない人として、写真を気軽に見に行ったっていいんじゃない?と思い始めます。
ルイジ・ギッリさんのことは何も知らないけれど、とりあえず彼とおしゃべりしにいく位の気楽さで見てみればいいのかもしれない。
それに、元はといえば夫が見たいと教えてくれた写真展です。
何もわからなくても、夫とあの写真が好きだった、こっちはそうでもなかった、みたいな感想が言い合えれば及第点か、と思って行くことを決めました。


■ルイジ・ギッリ展は今までとちょっと違った
一言でいうと行ってよかった。
初めて写真展で、見に行けたことを感謝しました。
私は最初の挨拶の案内文だけ読み、あとは一切解説もタイトルも読まないことを決めました。準備してくださった学芸員さんすみません。でも余計な情報をいれるとより難しくなりそうだと思ったからです。
その代わり、気に入ったと思った写真を更に写真で切り取ることにしました。2枚以上なので組み合わせも考えながら。
(1枚ずつの接写以外、つまり2枚以上入るように離れるなら撮影も可、という太っ腹な展示だったのです!)
すると、自分でもびっくりするくらい好きな写真ばかりで、ついにはiPhoneを握りしめたまま鑑賞する羽目になりました。
写真も、その並びもどちらも素敵でした。
あぁ、写真って「そこ」にいってそこに「ない」と撮れないんだなぁと当たり前のことにはっと気づきました。
写真好きの夫が「旅に出たい」と繰り返し言う意味も少しはわかった気がします。
ルイジ・ギッリさんとのおしゃべりまでは叶いませんでしたが、写真に詳しくない私にいきなりそれは難しすぎたようです。
でも、この方はその空間、その物、を構図を作って切り取るのがお好きな方なんだろうな、と勝手なイメージを抱くことはできました。
あとこれはものすごく個人的な感想で、間違っているだろうし恥ずかしいのですが、見ていてタッチも雰囲気も違うのになんとなくセザンヌのりんごとオレンジを思い出しました。
静物画、だったからかもしれません。
なにはともあれ、大切な自分の感情、なんとなくこの人のお写真好きだなぁ、が持って帰れたので十分すぎるほどです。大満足。
頑張ってお出かけしてよかった。
■触発されて写真を取りながら帰る
写真展を見に行ったら、帰り道、急に世界がキラキラして見えたのでやたら写真を撮って帰りました。影響されるのが早すぎる。
でもそれも含めて楽しかったです。



■おわりに
こちらの「ルイジ・ギッリ 終わらない風景」展、なんと今週末9/28(日)まで、東京都写真美術館(TOP MUSEUM)でやっています。
今ならまだ間に合う!
もし少しでも興味を持たれた方がいらしたら、ぜひ行ってみてください。
ここまで読んでくださったあなた、どうもありがとうございました。
