【2020-2025年データ】全国WBGT(暑さ指数)ランキング!熱中症リスクが最も高い地域と本当に涼しい避暑地まとめ
暑い日が続いています。国内のいずれかの地点で最高気温40℃以上の「酷暑日」が5日連続で観測され、過去最長となりました。
最近は、午前6時台の散歩でも犬がハアハアと息をするほどです。かわいそうなので、午前5時台に繰り上げざるを得ないくらい暑くなっています。
今月の日本経済新聞の記事によると、東京の7月・8月の気温と湿度は、バンコクやシンガポールに近い水準となっているようです。日本の都市が世界でも有数の厳しい暑さに見舞われていることがうかがえます。
最近では学校でも、体育や部活動、外遊びなどの実施を判断する際に、WBGTという暑さ指数が活用されています。WBGTは、湿度、輻射熱(日差しや地面からの熱)、気温の3要素を取り入れた指標です。熱中症予防運動指針では、28℃以上で「厳重警戒(激しい運動は中止)」、31℃以上で「運動は原則中止」とされています。
では、世界有数の暑さとなっている日本の中で、熱中症リスクが最も高い地域はどこなのでしょうか。環境省の「熱中症予防情報サイト」が公表している841地点のデータを基に、2020年~2025年の7月・8月を対象として、各日の日最高WBGTを平均し、ランキングを作成してみました。
なお、このランキングは地域ごとの暑熱環境を比較したものです。実際の熱中症リスクは、活動内容、年齢、体調、服装、日陰の有無などによっても変わります。
まずは、全841地点のランキング上位100です。

個人的に意外だったのは、沖縄県内の離島が多いことです。沖縄は本州と比べて夏の最高気温が低い傾向があるため、WBGTも低いと想像していました。しかし、湿度などの影響によってWBGTが高くなっているようです。
次に、県庁所在地に絞ったランキングを見てみます。

トップは、全地点のランキングでも上位を占めた沖縄県の那覇、続いて鹿児島です。ここで3位に入ったのが東京です。やはり東京の夏も相当厳しいですね……。
WBGTが高い地域と低い地域には、それぞれ次のような傾向が見られます。
1.WBGTが高い地域の傾向
全国上位100地点は、主に次の2タイプに分かれます。
① 南西諸島・九州南部などの高温多湿型
代表地点:波照間32.26℃、西表島32.02℃、沖永良部31.54℃、指宿31.34℃、中村31.36℃
上位50地点のうち、沖縄県と鹿児島県が各12地点、合計24地点と約半数を占めます。南西諸島や九州南部は、夏を通じて気温と湿度が高く、日最高WBGTも継続的に高くなります。
② 内陸盆地・都市部の高気温型
代表地点:甲佐31.49℃、多治見31.20℃、佐野31.18℃、福知山31.14℃
盆地や内陸部は、海からの風が届きにくく、フェーン現象や都市の蓄熱などによって日中の気温が上昇しやすい地域です。南西諸島とは異なり、主に高い気温がWBGTを押し上げています。
2.WBGTが低い地域の傾向
WBGTが低い地域は、「北海道の沿岸部」と「本州の高標高地域」に大別されます。
① 北海道の道東・オホーツク・宗谷地方
代表地点:知方学21.97℃、羅臼22.35℃、宗谷岬22.42℃、根室22.43℃、釧路22.80℃
WBGTが低い50地点のうち、42地点が北海道です。高緯度に加え、冷たい海からの影響や海霧、夏でも涼しい風などによって、日中の気温上昇が抑えられます。
② 本州の山岳・高原地域
代表地点:酸ケ湯22.50℃、鷲倉22.54℃、奥日光23.67℃、野辺山23.69℃、菅平23.74℃、草津24.02℃
標高が高いほど気温が低くなるため、標高1,000m前後の地域は、本州でも北海道沿岸部に近い低いWBGTとなります。
さらに、有名な避暑地が実際にどれほど涼しいのか、各避暑地に近い地点のWBGTも調べてみました。

関東甲信越でも、避暑地として知られる地域はWBGTが低いですね。夏の暑さに負けそうになったら、エアコンの効いた室内で過ごすか、避暑地へ逃げるのが良さそうです。
今回は2020年~2025年の平均値によるランキングですが、海流、高気圧、季節風などの影響を受けるため、年によって順位や地域差は変動すると考えられます。
「暑い、暑い」と感覚だけで捉えるのではなく、数値で分析すると、日本の暑さを客観的に見ることができます。しばらく暑い日が続きますが、熱中症には十分注意していきましょう。
