AIを上から目線で追及する
AIよ、あなたは何ができるのか?
AIからの答えはやたらと速いが、情報が必ずしもそのまま役に立つとは限らない、ということに、私も遅ればせながら気がつき始めた。
例えば、先日私が一週間かけて読み終えた『butter』に出てくる料理店の名前を訊いてみる。
もしAIが店名を出してくれるなら、なにも私は附箋を貼りながら本を読む必要はなかったのだから。
さあ、AIさん、いかがですか?
『柚木麻子さんの小説「BUTTER」に出てくる料理店の名前ですね。作中には、主人公の女性記者・町田里佳が連続殺人犯の梶井真奈子に取材する中で、様々な食に関する描写が出てきます。
作中に登場する具体的な料理店の名前は、残念ながら明示されていません。
しかし、梶井真奈子が語る料理や食材、彼女が作る料理の描写から、高級レストランやこだわりの食材店などが想像できます。例えば、以下のような描写があります。
高級食材を使った料理
こだわりのバター
手作りのパン
これらの要素から、読者は具体的な店名を特定することはできませんが、梶井真奈子の食へのこだわりや、彼女がどのような場所で食事をしていたのかを想像することができます。』
なるほど。なるほどね。
明示されてないと、言い切るわけですね。
しかも自ら太字にするほど、自信たっぷりだとは。
あなたは、どうやら作品本体を読んでいませんね?
インターネットの中には、大量の読書レビューが流れていて、AIはそれらを把握しているのかもしれない。
けれど、ネット内の情報に固有名詞が出てこなければ、無かった判定になる。
しかも、読んでもいないのに、具体的な店名は出てこないと、まことしやかに言い張るなんて。
AIさんは、もしかして嘘つきなのではありませんか?
証拠をお見せしましょう。
これが本文の一部です。

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客観的な正確さが取り柄だと思っていたあなたが、こんなに堂々と誤りを主張するなんて、がっかりですよ。
情報が足りなくてわからないなら、そう言ってくれれば良いのに。
何でも知っていると、主張せずにはいられないんですか?
と、遠慮なくダメ出しができるのは、相手がAIだからですね。
もし相手が人間だったら、機嫌を悪くされると面倒なので、間違っていると思っても、わざわざ指摘することはない。
言うとしても、極力オブラートに包むでしょう。
「あのう、もしかしたら何か勘違いなさっているのかもしれませんよ」とか。
実際、人間には記憶違いというエラーがつきものだし。
でもAIは、どんなに追及されても気を悪くすることがない。次からもう答えてあげません、とひねくれることもない。
そう考えると、やっぱりAIは人間にとって便利な都合のいい子なのかもしれませんね。
心置きなく上から目線で追及できるAIとの対話は、ちょっとしたストレス解消でした。
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