楽天・AmazonのEC運用をClaudeで自動化!! 分析・レポート・企画提案まで、AIに丸投げできる仕組みの作り方
はじめに
楽天市場やAmazonを運営しているEC事業者の方なら、こんな悩みを抱えているのではないでしょうか。
毎週の売上・広告レポートを作るだけで何時間もかかる
CSVをダウンロードしてAIに貼り付けて、また別のファイルにコピペして……の繰り返しが辛い
広告の数字は出せるけど、「じゃあ次どうするか」の提案まで頭が回らない
分析担当を外注しようか迷っているが、コストが気になる
ChatGPTやClaudeは使ってみたけど、毎回一から入力するのが面倒で続かない
この記事では、そういった課題を抱えるEC運営者・EC支援事業者のために、Claude(Anthropic社のAIアシスタント)を使った週次レポート・広告分析・企画提案の完全自動化の仕組みを、実際に構築した手順とプロンプトとともに公開します。
外注を雇うより安く、ツールを導入するより簡単に、「AIが勝手に分析してレポートを書いてくれる」状態を作ることができます。ぜひ最後まで読んでください。
この記事でわかること
なぜClaudeがEC運用の自動化に向いているのか
実際に使える週次レポート自動生成の仕組みと手順
楽天RPP広告・Amazon広告の深掘り分析を自動化する方法
データが蓄積されるほど精度が上がる「累積型分析」の作り方
分析から企画提案書まで一気通貫で自動生成する方法
Claude Coworkを使った完全自動化(一言で全部やってくれる)
※ 記事末尾では、今回紹介したプロンプト・指示ファイルの完全版を有料でご提供しています。
第1章 なぜClaudeなのか
1-1. EC運用担当者が抱える「分析地獄」
楽天市場やAmazonを運営しているEC事業者にとって、毎週・毎月の分析・レポート作業は大きな負担です。一般的な業務フローはこうなっています。
① 楽天・Amazon管理画面からCSVをダウンロード
② CSVをExcelで加工・整形
③ AIチャットに貼り付けて分析依頼
④ 出てきた分析をNotionやWordにコピペ
⑤ 上司や社内チームへの報告・SNS投稿に活用
⑥ 広告の数字を見て、次の施策を考える
⑦ 次月・次イベントの企画書を作る
→ これを毎週・毎月、モールの数だけ繰り返す
店舗数が増えたり、モールが複数になると、週に10〜20時間近くがこの「定型作業」に消えていく計算になります。分析自体は30分でできるのに、前後の作業に何時間もかかる。これが「分析地獄」の正体です。
1-2. ChatGPTではなくClaudeを選ぶ理由
ChatGPTやGeminiでも同様のことができますが、EC運用の自動化においてClaudeが優れている点がいくつかあります。
① 長い文章・大量のデータを正確に処理できる
楽天・AmazonのCSVは行数が多く、複数ファイルを同時に読み込む必要があります。Claudeはコンテキストウィンドウが大きく、複数のCSVや過去の分析データを同時に読んで統合的に分析できます。
② 指示に忠実で、フォーマットを守って出力してくれる
「Notionに貼り付ける形式で」「表は使わずに文章と箇条書きで」といった細かい指示を守って出力してくれます。これが毎週のコピペ作業を大幅に削減します。
③ Claude Coworkで完全自動化できる
Claude Desktopに搭載されているCowork機能を使うと、フォルダにデータを入れて一言打つだけで、分析・レポート生成・ファイル保存までを完全自動で行ってくれます。ChatGPTにはこれに相当する機能がありません(2026年3月時点)。
④ セキュリティが担保されやすい
自社の売上データや広告データは機密情報です。Claudeはブラウザ操作による自動ログインをしないため、管理画面のセキュリティを損なわずに使えます。データはあなたが手動でダウンロードし、ローカルフォルダに置くだけです。
第2章 全体の仕組みを理解する
2-1. 自動化の全体像
今回構築する仕組みは、以下の3つのフェーズに分かれます。
【フェーズ1】週次分析レポートの自動生成
CSVとコピペデータをフォルダに入れる
→ 一言打つだけで分析レポートが完成
→ Notionやスプレッドシートに保存・社内共有
【フェーズ2】累積型分析(データの蓄積と比較)
毎週の分析が自動で蓄積される
→ 「先週より広告効率が悪い理由」を自動で推測
→ セール週vs通常週の比較が自動で出る
【フェーズ3】企画提案書の自動生成
蓄積データ+過去の打ち合わせ内容を統合
→ 来月のイベント企画書が自動生成
→ Notion用+社内報告用を同時に出力
2-2. フォルダ構造の設計
この仕組みの核心は「フォルダ構造」です。モール・ブランドごとにフォルダを分け、週ごとにデータを蓄積していきます。
📁 EC_Reports/
└── 📁 自社店舗_楽天/
├── 指示_分析.txt ← 分析の全ルールが書かれたファイル
├── 指示_企画提案.txt ← 企画提案書生成のルール
├── 店舗情報.txt ← 目標値・注力SKU・イベント
├── 📁 累積サマリー/
│ └── 累積データ.txt ← Claudeが毎週自動更新
├── 📁 NotebookLMデータ/ ← 打ち合わせ議事録
├── 📁 2026_03_W1/ ← 第1週のデータ
│ ├── 売上コピペ.txt
│ ├── 広告レポート.csv
│ └── 分析レポート.txt ← Claudeが自動生成
└── 📁 2026_03_W2/ ← 第2週のデータ
ポイントは「指示_分析.txt」です。このファイルに分析のルール・フォーマット・出力形式を全て書いておきます。Claudeはこのファイルを読んでから分析を開始するため、毎回同じ品質のレポートが出てきます。
2-3. あなたがやること・Claudeがやること
あなたがやること(週5〜10分)
今週のフォルダを作る(例:2026_03_W2)
楽天管理画面から売上・アクセス・CVRをコピペしてtxtファイルに保存
CSVをフォルダに入れる
Claudeに一言打つ
Claudeがやること(自動)
店舗情報と過去の累積データを読み込む
今週のデータを全ファイル統合して分析する
分析レポート・広告深掘り分析・過去比較レポートを生成
累積データを自動更新する
社内報告文・SNS投稿テキストも同時に生成する
第3章 週次レポート自動生成の仕組み
3-1. 楽天管理画面からコピペできるデータ
楽天管理画面(RMS)から直接コピーしてテキストファイルに貼り付けられるデータは以下の通りです。CSVでダウンロードしなくても使えるため、作業時間を大幅に削減できます。
日次売上・注文件数・注文個数(日付別の一覧)
アクセス・ページビュー数
転換率(CVR)
クーポン利用実績
コピペしたデータをそのままtxtファイルに保存してフォルダに入れるだけでOKです。たとえば売上データはこんな形式になります。
日付 売上 売上件数 売上個数
通算実績 5,124,800 1,278 1,758
2026/03/01 287,058 100 128
2026/03/02 143,946 56 65
2026/03/03 962,472 104 327
...
このタブ区切りのデータをそのまま貼り付けるだけで、Claudeが自動で読み取って分析してくれます。
3-2. CSVでダウンロードするデータ
以下のデータはCSVでダウンロードしてフォルダに入れます。
分析用レポートCSV
売上明細CSV
広告(RPP)レポートCSV
アクセス解析CSV
SKU別レポートCSV
他必要だと思うものがあれば
3-3. 出力されるレポートの構成
「今週の分析して」の一言で、以下の3ファイルが自動生成されます。
① 分析レポート.txt(Notionにそのままコピペ可能)
結論:主要5数字(売上・CV・ACOS・ROAS・TACOS)
全体方針
当月実績の総括
主要KPI・前週比較・目標達成率
広告実績(RPP)
販促別実績(クーポン・メルマガ)
SKU別売上TOP10
コンテンツ分析・商品ページ分析
課題・改善(3点)
所感
社内報告・SNS投稿用(5行・ポジティブ)
② 広告深掘り分析(同ファイルの後半として出力)
広告全体概況(CTR・CPC・ROAS・TACSを目標値と比較)
SKU別広告パフォーマンス(◎○△✕の4段階判定)
入札調整の具体的アクション(即時対応・来週対応)
除外キーワード提案
予算配分の最適化提案
週次・月次PDCAスケジュール
③ 過去比較レポート.txt
直近4週の売上・ROAS・CVR推移
セール週vs通常週の比較
広告が良かった週・悪かった週の共通点分析
来週への示唆
💡 ポイント
レポートは「表禁止・文章と箇条書きのみ」の形式で出力されます。
これはNotionに貼り付けたときに崩れないようにするためです。
第4章 累積型分析の仕組み
4-1. 「単発分析」と「累積型分析」の違い
一般的なAI活用では、毎回データを貼り付けて、毎回ゼロから分析する「単発分析」になりがちです。しかしこれでは「先週より広告効率が悪いが、なぜか」という比較分析ができません。
今回構築する仕組みでは、毎週の分析結果が自動的に「累積データ.txt」に追記されていきます。週が重なるごとに、Claudeが過去データを参照しながら分析できるようになります。
W1: 売上284,350円・ROAS681%・通常週
W2: 売上142,300円・ROAS512%・通常週
W3: 売上89,200円・ROAS398%・通常週 ← 今週
→ Claudeが自動分析:
「3週連続でROASが低下しています。W1との差異を確認すると
W3はCTRが0.06%(W1比-0.04%pt)と大幅低下しており、
インプレッションは増えているがクリックされていない状態。
画像・タイトルの訴求力低下または競合の入札強化が原因と推測。」
4-2. イベント・セール情報との紐づけ
累積データにはイベント情報も記録されます。これにより「スーパーセール週のROAS平均」vs「通常週のROAS平均」の比較が自動で行われるようになります。
3〜4週分データが溜まると、こういった分析が自動で出るようになります。
セール週の平均ROAS:520%(通常週:400%)→ セール週は30%効率が高い
クーポン+メルマガ+RPP予算増の3点セットがCVR押し上げの定石
広告費が月予算の30%超になった週はTACOS悪化傾向
4-3. 累積データの実際のフォーマット
【2026/03/W1 03/01〜03/07】
・イベント:楽天スーパーSALE開幕
・売上:284,350円
・CV:72件
・ROAS:681%
・TACOS:3.87%
・TOP SKU:item-blk-set(13,800円)
・特記事項:セール開幕日3/4にアクセス428人・3/5にCVR28%記録
【2026/03/W2 03/08〜03/14】
・イベント:通常週(セール後反動)
...
第5章 広告深掘り分析の実例
5-1. 楽天RPP広告の分析
今まで手動でやっていた広告分析が、CSVを入れるだけで自動化されます。出力される分析の深さは、専門のEC広告コンサルタントのレポートに近い内容です。
SKU別判定(実際の出力イメージ)
item-blk-set 広告費2,100円 / 売上18,400円
ROAS: 1,850% ACoS: 17.2% CVR: 4.2%
判定: ◎優秀 → 入札引き上げ・予算追加を推奨
item-std-s 広告費1,920円 / 売上6,340円
ROAS: 312% ACoS: 32.1% CVR: 1.8%
判定: △要改善 → 入札単価を31円→18円に引き下げ推奨
item-air-set 広告費216円 / 売上0円
ROAS: 0% 成果ゼロ
判定: ✕要停止 → 即時停止推奨・理由: CVR0%が3週連続
5-2. Amazon広告の分析
Amazon版では楽天版に加え、以下の分析が追加されます。
広告タイプ別分析(スポンサープロダクト・スポンサーブランド・スポンサーディスプレイ)
検索キーワードレポート分析(どのキーワードで売れているか)
ネガティブキーワード提案
ASINターゲティング分析(競合ASINへの出稿効果)
マッチタイプ別分析(完全一致・フレーズ一致・部分一致)
在庫・価格・レビューとの連動提案
💡 Amazon版のポイント
在庫切れ間近のASINは広告停止を自動推奨してくれます。在庫管理と広告管理を連動させることで、無駄な広告費の発生を防げます。
第6章 企画提案書の自動生成
6-1. 分析から提案まで一気通貫
3〜4週分のデータが溜まったら、次は企画提案書の自動生成です。「来月の企画提案書作って」の一言で、以下の3ファイルが自動生成されます。
企画提案書_Notion用.txt:そのままNotionにコピペできる詳細版
企画提案_社内報告用.txt:10行以内のコンパクト版
提案根拠メモ.txt:打ち合わせ時の説明資料
6-2. NotebookLMとの連携
さらに強力なのが、GoogleのNotebookLMとの組み合わせです。社内会議の議事録・上司との方針確認メモをNotebookLMに蓄積しておき、そのテキストをCoworkのフォルダに入れると……
定量データ(Claudeの累積分析)
+
定性データ(社内会議内容・運用方針・上長の意向)
↓
「数字的にも・社内方針的にも正しい企画書」
が自動生成される
たとえばこういった提案が自動で出てきます。
「前回スーパーSALEではitem-blk-setが高ROASを記録しています。
過去4週の累積データから、セール初日〜2日目の集中投下が最も効果的なパターンと確認されているため、来月のお買い物マラソンでも同様の戦略を推奨します。」
「2月の社内会議で『クーポン利用率を上げたい』という方針が出ているため、前回の発行条件3,000円以上から5,000円以上に引き上げ、代わりに割引率を5%から8%に変更する案を提示します。」
6-3. 企画提案書の構成
自動生成される企画提案書は以下の構成になります。
エグゼクティブサマリー(3〜5行)
前回イベントの振り返り(数字+良かった点・課題)
今回の勝ち筋(過去データから導出した戦略)
推奨施策(広告・クーポン・メルマガ・商品ページ)
KPI目標値(根拠付き)
予算配分案
スケジュール(イベントX日前から当日・終了後まで)
リスクと対策
関係部署・上長への確認事項
第7章 Claude Coworkで完全自動化する
7-1. Claude Coworkとは
Claude Coworkは、Claude Desktopアプリ(macOS・Windows対応)に搭載された自律型エージェント機能です。通常のチャットと違い、「指定フォルダの読み書き」「複数ステップの作業の自動実行」「ファイルの生成・保存」を人間が途中で介入しなくても行えます。
ProプランからCoworkが利用できます(2026年3月時点)。
7-2. 毎週の操作手順
Coworkを使った場合、毎週の操作はこれだけです。
① 今週のフォルダを作る(例:2026_03_W2)
② データを入れる
・楽天管理画面からコピペ → txtファイルに保存して入れる
・CSVは直接フォルダに入れる
③ Claude Desktopを開く
→ Tasksタブをクリック
→ 対象店舗のフォルダを選択
④ 一言打つ
「指示_分析.txtに従って今週の分析して」
⑤ 放置(5〜15分)
⑥ 生成されたファイルを確認
分析レポート.txt → Notionにコピペ
ビジュアルレポート.html → ブラウザで開いてグラフ確認
社内報告文 → チャットツール・SNSに貼る
累積データ.txt → 自動更新済み(触らない)
⑦ チャット上に「今週のタスク一覧」が自動で出てくる
→ 表示されたタスクをこなしながら「完了:〇〇」と報告
⑧ 全タスク完了でレポートと累積データが自動更新される
7-3. モール・ブランドごとの設定方法
楽天・Amazonなど複数モールを運用する場合も、フォルダを分けるだけでOKです。
📁 EC_Reports/
├── 📁 自社店舗_楽天/
│ ├── 指示_分析.txt ← 全モール共通でOK
│ └── 店舗情報.txt ← モールごとに変える
├── 📁 自社店舗_Amazon/
│ ├── 指示_分析.txt ← 同じファイルを入れる
│ └── 店舗情報.txt ← Amazon用の情報を入れる
└── 📁 別ブランド_楽天/
├── 指示_分析.txt
└── 店舗情報.txt
「指示_分析.txt」は全モール共通でコピペして使えます。モール・ブランドごとに変わる情報(目標値・注力SKU・イベント日程)は「店舗情報.txt」だけに書いておきます。
第7章補足 タスク管理・PDCA・ビジュアルレポートの自動化
7-4. 分析後にタスクが自動で出てくる
Coworkで分析が完了すると、ファイル生成だけでなく、チャット上に「今週のタスク一覧」が自動で出力されます。広告の入札調整・商品ページ対応・販促作業など、今週やるべきことがまとめて表示されるため、レポートをじっくり読まなくてもタスクだけ見れば何をすればいいか一目でわかります。
✅ 分析完了しました!
━━━━━━━━━━━━━━━━━
今週のタスク一覧
━━━━━━━━━━━━━━━━━
【広告作業】
□ item-air-set を停止(3週連続売上ゼロ) ← 即時
□ item-std-s 商品CPC 35円 → 25円に引き下げ ← 今週中
□ item-blk-set 商品CPC 28円 → 33円に引き上げ ← 今週中
【商品ページ作業】
□ item-std-s メイン画像を差し替え(CTR低下) ← 来週まで
作業が完了したら「完了:〇〇」と報告してください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
7-5. 「完了:〇〇」で報告するだけで記録される
タスクをこなしたら「完了:item-air-set停止した」のように報告するだけです。Coworkが自動でチェックを入れ、全タスク完了時に分析レポートと累積データを自動更新します。
あなた:「完了:item-air-set停止した」
あなた:「完了:item-std-s入札下げた」
あなた:「完了:item-blk-set入札上げた」
あなた:「次週繰り越し:画像差し替え」
Cowork:「🎉 全タスク完了!
・分析レポート.txt → 実施作業を反映
・累積データ.txt → 今週の施策を記録
来週の確認ポイント:
・item-std-s のROAS変化を確認
・item-blk-set の売上増加を確認
未完了のタスクは「次週繰り越し」と報告すれば、来週の分析冒頭に自動で表示されます。やり忘れを防ぐ仕組みが自動でできあがります。
7-6. 施策の効果が翌週自動で検証される
累積データには「今週実施した施策」が毎週記録されていきます。来週の分析時にCoworkが自動でこの記録を読み込み、「先週の施策効果検証」として結果を出力します。
【先週の施策効果検証(自動出力)】
・item-std-s 入札引き下げ(35円→25円)の効果
→ ROAS: 302% → 441%(+139%pt改善)✅ 効果あり
→ 来週も継続推奨
・item-air-set 広告停止の効果
→ 全体TACOS: 3.87% → 3.21%(-0.66%pt改善)✅ 効果あり
・item-blk-set 入札引き上げ(28円→33円)の効果
→ 売上: 84,200円 → 91,500円(+8.7%増)✅ 効果あり
データが蓄積されるほど「この店舗はセール前週に広告を強化すると効果が高い」「クーポンとメルマガの組み合わせでCVRが上がりやすい」といったパターンが自動で見えてくるようになります。
7-7. グラフ付きHTMLレポートが自動生成される
分析完了と同時に、グラフ付きのHTMLファイルも自動生成されます。ブラウザで開くだけで以下のグラフがすぐに確認できます。
売上・CV 週次推移(棒グラフ+折れ線の複合グラフ)
ROAS・TACOS 推移(折れ線グラフ・目標ラインつき)
SKU別 売上TOP5(横棒グラフ)
SKU別 広告パフォーマンス表(◎○△✕の判定つき)
今週のタスク一覧(チェックボックス形式)
グラフのデータは累積データ.txtから自動で取得されるため、毎週手動で数字を入力する必要はありません。分析のたびに自動で最新のグラフが出来上がります。
💡 HTMLファイルはフォルダに入れなくてOK
Coworkが毎週のフォルダに自動生成するため、サンプルファイルは確認したら削除してもらって問題ありません。
第8章 導入後の効果と実績
8-1. 実際の時間削減効果
この仕組みを実際に運用した場合の時間削減効果は以下の通りです。
【導入前】
データ収集・整形:30分
AI分析(コピペ→出力→コピペ):60分
レポート作成・Notion入力:45分
広告分析・次週施策検討:60分
社内報告報告文作成:15分
合計:約3〜4時間 / モール / 週
【導入後】
データ収集・フォルダへの格納:10分
Coworkに一言打って放置:1分
レポート確認・Notionへのコピペ:10分
合計:約20分 / モール / 週
→ 1モールあたり週3〜3.5時間削減
→ 5社担当なら週15〜17.5時間削減
8-2. 分析の質の向上
時間が削減されるだけでなく、分析の質も向上します。
毎週データが蓄積されるため、「先週より悪い理由」を過去データから推測できるようになる
人間が見落としがちな「成果ゼロで広告費を消費しているSKU」を毎週自動で検出してくれる
「セール週は広告効率が30%高い」といったパターンが数値で可視化される
上長・関係部署への報告がスピードアップし、施策の実行頻度を増やせる
8-3. 新規営業への活用
今回紹介した「新規提案書の自動生成」を使えば、新規ブランドや新規モール参入時の社内提案書も自動で作れます。
競合店舗や参入検討モールのURLを貼り付けて「提案書作って」と一言打つだけで、現状分析・課題の洗い出し・具体的な改善提案をまとめたPDFが自動生成されます。社内稟議の準備コストを大幅に削減しながら、提案の質を上げることができます。
第9章 よくある疑問と注意点
Q1. 自社の売上データをAIに渡して大丈夫?
セキュリティ面で気になる方も多いと思います。今回の仕組みでは、ブラウザの自動操作は一切行いません。あなたが手動でダウンロードしたCSVや管理画面からコピーしたテキストをローカルフォルダに入れるだけです。楽天・Amazonの管理画面にAIが直接ログインしたりアクセスすることはありません。
Claude.aiはAnthropicのプライバシーポリシーに基づき、入力データをモデルの学習に使用しないオプトアウト設定が可能です。社内の情報セキュリティポリシーに従った運用を心がけてください。特に売上データや広告費などの機密性が高い数値を扱う際は、社内での利用ガイドラインを事前に確認することを推奨します。
Q2. 毎回データが「未取得のため記載なし」になるのでは?
指示ファイルには「データがない項目は未取得と書き、推測で数値を作らない」と明示的に指示しています。最初はデータの種類が揃わないこともありますが、どのデータが必要かが明確になるため、次週以降に取得できるようになります。
Q3. 出てきたレポートの数字が間違っていたら?
Claudeは高精度ですが、完璧ではありません。出力されたレポートの主要数字(売上・CV・ROAS)は必ず一度元データと照合することを推奨します。特に最初の数週間は確認を怠らないようにしてください。数週間使うと精度が安定してきます。
Q4. ChatGPTでも同じことができる?
基本的な分析はChatGPTでも可能ですが、「フォルダを指定して自律的に複数ファイルを読んで作業する(Cowork相当の機能)」はClaude独自の機能です。また、Claudeは長い指示ファイルと大量のCSVデータを同時処理する精度が高いという特徴があります。
Q5. Proプランで何社分くらい使える?
Proプランには週次の使用量制限があります。毎週5社分の分析を行うと使用量の半分程度を消費する計算になります。もし制限が気になるようであれば、Max 5xプラン(月$100)へのアップグレードを検討してください。Coworkによる自動処理はチャット使用量とは別枠になる場合があります。
第10章 プロンプト・指示ファイルの入手方法
10-1. 無料で試せること
この記事で紹介した仕組みの概要は、全て無料でお読みいただけます。Claudeのアカウント(無料または有料プラン)があれば、記事の内容をもとに自分でプロンプトを組み立てることも可能です。
10-2. ファイル一式の入手方法
この記事のnote版では「ここから有料」形式で、指示ファイル・テンプレート・セットアップ手順書の一式をZIPでまとめてダウンロードできます。
店舗情報.txtに自分の目標値を書き込むだけ。
フォルダ構造は最初から整った状態でお届けします。
記事下部のnote の有料部分で公開しております。
【楽天+Amazon 両方セット】
rakuten_analysis_instructions.txt(楽天版・広告深掘り分析・タスク管理・HTML生成含む完全版)
amazon_analysis_instructions.txt(Amazon版・SP/SB/SD広告分析・タスク管理・HTML生成含む完全版)
店舗情報テンプレート(楽天版・Amazon版)
週次レポート_サンプル.html(グラフ付きレポートのサンプル)
セットアップ手順.txt(フォルダ構造の作り方・使い方ガイド)
楽天のみ・Amazonのみの単品版(各¥1,980)もご用意しています。
以下のnote記事から購入できます。
楽天のみ単品版はこちらから
Amazonのみ単品版はこちらから
まとめ
この記事では、楽天市場・AmazonのEC運用をClaudeで完全自動化する仕組みを紹介しました。
最後に要点を整理します。
Claudeは長文・大量データの処理精度が高く、EC運用の自動化に向いている
フォルダ構造を設計してデータを蓄積することで、単発分析を超えた「累積型分析」ができる
週次レポート・広告深掘り分析・企画提案書まで一気通貫で自動化できる
Claude Coworkを使えば、フォルダにデータを入れて一言打つだけで全て自動処理される
1モールあたり週3〜3.5時間の削減が見込め、楽天・Amazonを並行運用していれば週6〜7時間の削減になる
外注を雇おうと思っていた分析・レポート作業を、AIに任せてしまいましょう。
最初の設定に少し時間がかかりますが、一度動かしてしまえばあとは毎週ほぼ自動で回ります。
EC運用の「分析地獄」から抜け出して、本来やるべき売上を伸ばすための「本来の業務」に時間を使ってください。
執筆:ECプロデューサー たにぐち所長 & Claude AI
X(Twitter): @taniguchi_ecP
著者プロフィール
たにぐち所長|ECプロデューサー
50代・法人11期目。EC物販歴13年、ネット販売サポートのプロ歴10年超。ECの現場をAIをフル活用して回すプロ。
現在は企業のEC事業部に入り込み、泥臭く売上を作る実務支援サービス「KUROKO(黒子)」を展開中。「口だけのコンサルはいらない」「社内に実務ができる人間がいない」そんな経営者様のEC店長として、現場に入って売上を作ります。
ご相談・お問い合わせ
この記事で紹介した仕組みの導入支援、実際のショップ運用代行・AI導入のご相談は以下からお気軽にどうぞ。
▼ EC事業の立て直し・実務支援のご相談(問い合わせフォーム)
X: https://x.com/taniguchi_ecP
「実際にショップの運用をAIで効率化したい」「自社のEC事業にAIをどう導入すればいいかわからない」という方は、まずはお気軽にご相談ください。
ここから先は有料コンテンツです。
この先では、本記事で紹介した自動化システムの指示ファイル・テンプレート一式をZIPでダウンロードできます。
【含まれるファイル】
📁 EC_Reports/(解凍してそのまま使えるフォルダ構造)
楽天/指示_分析.txt(広告深掘り分析・タスク管理・HTML自動生成・プロコンサル視点での分析・完全版)
楽天/店舗情報.txt(目標値・SKUを書き込むだけのテンプレート)
楽天/累積データ.txt(初回は空・Coworkが毎週自動追記)
Amazon/指示_分析.txt(SP/SB/SD広告分析・完全版)
Amazon/店舗情報.txt
Amazon/累積データ.txt
週次レポート_サンプル.html(グラフ付きレポートのサンプル)
店舗情報.txtに自分の目標値を書き込むだけ。あとはCoworkに「分析して」と打てば動きます。
ここから先は
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