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「トドさんすう」によって何が変わったのか #1 学習量

数学の授業は週2時間。年間で70時間ですが、50分授業なので、3500分、実質60時間を下回るくらいです。
これは予定通りに授業を行ったら、ということですが、実際には、行事があったりなんだりで、特に高等部は現場実習がありますから、予定通りにはなかなかいきません。

これが、昨年度取り組んだ生徒は、90時間越えでした。
これは、トドさんすうのLMSで累積されていた学習時間ですが、これまで受け持った生徒で、そんなに勉強した生徒はいませんでした。
というか、知的障害のある生徒が1年間でそれほどの学習をこなした、という話自体を聞いたことがありません。

私が全問といて30時間くらいでしたから、その3倍とは恐れ入りました。
つまり、全問を3回分ほど解いている、という学習量ということになります。

それだけの量、時間と問題数をこなしているわけですので、全レベルカンストできてしまったのも納得です。
もともとある程度できる生徒でしたが、まさか1年ですべてクリアしてしまうとは思っていませんでしたので、それも恐れ入ったことです。
私も全問解いているわけですから、最後のレベルがどの程度の難易度なのかを知っています。ここ数年、小学校の2年生以上の内容の学習を指導していないということもありますが、そのレベルは知的障害のある生徒にとっては、まあまあのハードルであり、ここがちゃんと学習できているなら、その先の学習も十分に可能といえます。

「学習量がある」というのは、学習の定着には必須なことです。当たり前のことですが、相当な学習量をこなさないと、基礎的なことは身に付きません。まして知的障害のある生徒は、通常の子供たちに比べると、一つの学習が定着するまでには、2倍も3倍も、あるいは10倍くらいかかることがあります。とても1時間の授業だけでは理解、定着することは難しく、同じ内容を何度も何度も何度も繰り返して、ようやくひとつできた、ということになります。しかし、何倍もの時間がかかることから、定着できるまで十分な学習量をこなすことなく、「履修した」ということで、次の単元に進んでしまうということはありがちです。あるいは、すでにできている学習のほうが気持ち的に安定するからということで、似たようなプリントを繰り返しているだけ、ということもまたありがちです。

定着するまで10倍の時間がかかるとして、そこまで教師が見抜いて付き合えるのか、生徒が飽きずに学習を繰り返せるのか、10倍まで到達させることは、実際にはなかなか難しいことでもあります。

10倍は大げさかもしれませんが、昨年度の取り組みの中では、私の想像をはるかに超えた学習量があり、それによって、学習が定着し、次の段階の学習へと進めたことは、まちがいありません。
膨大な学習量をこなしてしまう学習システムが「トドさんすう」にはあった、ということが言えます。

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