秋田で稲庭うどんを食べる
今回、秋田に行って食べてみたいものの大半はスーパーで売られているものだったので、飲食店についてはあまり調べてこなかった。
秋田で有名な郷土料理というと、きりたんぽ鍋や比内地鶏、稲庭うどんとハタハタ寿司くらいしか思いつかない。それ以外だと、漬物とか餅・菓子類が多くて、そういうのはスーパーで手に入る、もしくは売られてもいないので手に入らない、といった感じ。
夏なので鍋という感じでもなかったのだけど、あまりの蒸し暑さにやられながら歩いていたら、稲庭うどんのつるっとしたあの喉ごしがたまらなく欲しくなってきた。電車で移動中も頭の中は稲庭うどんのことばかり。秋田駅に着いたら、まっさきに稲庭うどんを食べに行こうと決めた。
秋田駅前には、さすがに本拠地、稲庭うどんを提供する各店が揃っている。いろいろとあるけれど、やっぱり昔から名の知られたあのお店に入ってみようと。
稲庭うどん 佐藤養助
古くは秋田藩主の御用処、そこから技を受け継いだ佐藤養助の稲庭うどん。宮内庁御用達ということもあって、名実ともに稲庭うどんのサラブレッド、といったイメージ。
秋田店内の大きい街にはだいたい店舗があるけれど、数えてみると意外と少なかった。もっと展開しているかと思ったのだけど。あ、一応東京にも店舗があったのね。秋田駅前には2店舗あって、1つは駅ビルのトピコ、もうひとつは駅近くの西武デパートの地下にあある。
冷たいうどんのことしか頭になかったので、メニューを開いてざっと眺めて、冷たいうどんを注文。つゆはどちらも楽しみたかったので2種類で。
注文してから他のメニューも眺めてみると、タイカレーなどの変わり種もちらほらと。確かに、そうめんも冷たいタイカレーで食べると美味しいので、稲庭うどんもアリといえばアリだなあ。でも、こういった老舗がちゃんと新しいものを取り込んでいるのが、凄いというかしたたかだな、と。
うどんは、さほど時間をかけずにやってきた。


これこれ、これですよ。滑らかさを感じさせるこのツヤ、もう見た目からして涼しさが感じられる。

つゆは2種類。醤油つゆとゴマ味噌つゆ。
まず最初のひとくち目は醤油つゆで。しっかりと締められていて、キリッとした冷たさが口の中に涼しさを運んでくれる。つるんとした食感だけどしっかりコシもある。噛みしめるほどに、つゆと麺の美味しさが口の中で広がる。ああ、至福……。
しょうゆとごま味噌、それぞれのつゆで交互に楽しんでいくと、いくらでも食べられてしまいそう。噛みごたえはしっかりしているので、そこまで軽くはないはずなのだけど、とにかく暑いときの美味しい麺はするすると入ってしまうものなのだなあ、と。
途中で鶏めしも楽しむ。こちらも鉄板の味付け。鶏肉からしっかりと旨味が出ていてごはんと絡む味わいが素晴らしい。そういえば最近こういった炊き込みご飯とかはつくっていなかったなあ。シンプルだけど間違いなく美味しいので、ひさしぶりに家でも醤油味の炊き込みご飯、作ってみるかなあ。
むかし、家でも稲庭うどんをつくってもらったことがあったけど、冬に温かいうどんとして食べることが多かった気がする。夏場はそうめんばかりだったかな。稲庭うどんは割と高級なものだったはずなので、そんなに頻繁に登場することはなかったけれど、ここぞというときの稲庭うどん、やっぱり美味しかった記憶がある。
今回、久しぶりに食べて、美味しさを再認識。
また秋田に来たときには食べたい一品。
