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中学受験で、子どもより先に親の心が折れかけた話

「お父さん、もう無理…」
息子がそう言ったとき、俺は「大丈夫、頑張ろう」と励ました。
でも、本当は俺の方が、もっと「無理」だ。
中学受験。
始める前は「子どもが頑張るものだ」と思っていた。
でも、違う。
親の方が、先に折れる。
今日は、あまり表に出ない「父親の限界」について、正直に書く。
現在進行形で、息子の中学受験に向き合っている。まだ終わっていない。だからこそ、リアルな心境を伝えられると思う。
心が折れかけている瞬間①:成績が上がらない日々
「何をやっても変わらない」という絶望
現在、息子は5年生。4月から6年生になる。そして、塾では2月から既に6年生のカリキュラムが始まっている。
成績は、ずっと下位クラスのまま停滞している。
毎週のテスト結果を見るたびに、胃が痛くなる。
算数:偏差値42
国語:偏差値45
理科:偏差値38
社会:偏差値40
「このままで、本当に受かるのか?」
塾の先生に相談しても、「まだ時間はあります」と言われるだけ。
でも、もう6年生のカリキュラムが始まっている。「まだ時間がある」と言われても、実感が湧かない。
成績は上がらない。焦りだけが募る。
自分を責め続ける日々
成績が悪いと、親は自分を責める。
「俺の教え方が悪いんじゃないか」
「もっと早くから始めるべきだった」
「他の塾の方が良かったんじゃないか」
「そもそも、うちの子には中学受験は向いてないんじゃないか」
夜、布団の中で、何度も何度も、自分を責める。
息子が寝た後、リビングでテスト結果を見ながら、一人で溜息をつくこともある。
「俺が、ダメな親だから…」
周りと比べてしまう地獄
SNSを開けば、「息子、上位クラスに上がりました!」という投稿。
塾の保護者会では、「うちの子、最近やる気が出てきて…」という会話。
比べちゃいけないと分かっている。でも、比べてしまう。
そして、落ち込む。
「なんで、うちの子だけ…」
心が折れかけている瞬間②:子どもとの関係が悪化
毎日が「勉強しなさい」の繰り返し
中学受験が始まってから、息子との会話が変わった。
「宿題やった?」
「テストの見直しは?」
「今日は何時まで勉強するの?」
気づけば、「勉強」の話しかしていない。
息子は、俺の顔を見るたびに、うんざりした表情をする。
「お父さん、また勉強の話?」
ついに爆発した夜
つい先週のこと。
算数の宿題ができていなかった息子に、俺は怒鳴った。
「なんでやってないんだ!? 毎日言ってるだろ!!」
息子は泣きながら、こう言った。
「お父さん、僕のこと、成績でしか見てないでしょ」
その瞬間、心臓が止まりそうになった。
「俺、何やってるんだろう」
息子が部屋に閉じこもった後、俺は床に座り込んだ。
「俺、何のために怒ってるんだろう」
息子を幸せにしたくて始めた中学受験。
でも、息子は泣いている。俺も辛い。
これ、意味あるのかな。
心が折れかけている瞬間③:自分の時間がゼロになった
送迎と宿題管理で、一日が終わる
2月から6年生のカリキュラムが始まって、生活が一変した。
平日のタイムスケジュール:
15:00 息子、学校から帰宅
15:30 軽食を食べさせて、塾の準備
16:30 塾へ向かう
16:30〜21:00 塾(6年カリキュラムは授業時間が長い)
21:00 塾へ迎え、帰宅、夕食
22:00 宿題スタート、横でサポート
24:00 宿題終了、お風呂
0:30 息子、就寝
0:30〜1:00 明日の準備、プリント整理
自分の時間、ゼロだ。
仕事から帰って、送迎して、夕食作って、宿題見て、気づいたら深夜1時。
趣味の時間も、テレビを見る余裕もない。
「俺、何のために生きてるんだろう」
ある日、ふと鏡を見たら、疲れ切った顔が映っていた。
髭も剃らず、髪もボサボサ、太った。
「俺、いつからこんなになったんだろう」
息子の受験のために、自分を犠牲にしている。
でも、息子の成績は上がらない。
「これ、何のためにやってるんだろう…」
心が折れかけている瞬間④:妻との温度差
「私は私なりにやってる」
妻も、中学受験には協力的だ。でも、温度差を感じる。
妻は、「あまり追い詰めすぎない方がいい」というスタンス。
「成績ばかり気にしないで」
「もっとゆったり見守ってあげて」
でも、俺は焦っている。
6年生のカリキュラムが始まった。もう時間がない。
「ゆったり」なんて言ってる場合じゃない。
すれ違う夫婦
ある日、妻に愚痴を言った。
「もう限界だ。毎日送迎して、宿題見て、成績も上がらなくて…」
妻は、こう言った。
「あなた、そんなにカリカリしてると、息子が可哀想よ」
その瞬間、イライラが爆発しそうになった。
「俺がカリカリしてるのは、必死だからだろ!!」
夫婦の溝が深まる
それ以来、妻との会話が減った。
妻は「また機嫌悪いの」という顔をする。
俺は「お前には分からない」と心の中で思う。
中学受験が、夫婦関係まで壊していく。
限界を超えそうになっている今―「やめたい」と思う
今、正直に言う。
俺は、もう限界に近い。
成績は上がらない
息子との関係は悪化
自分の時間はゼロ
妻との溝は深まる
「もう、やめたい」
そう思うことがある。
息子に言えない
でも、息子には言えない。
なぜなら、息子は頑張っているから。
成績は悪くても、毎日塾に行って、宿題をやって、テストを受けて。
息子なりに、必死だ。
「お父さんが諦めたら、息子はどうなるんだろう」
そう思うと、「やめたい」と言えない。
塾の先生に相談した
限界だった俺は、塾の先生に相談した。
「先生、もう無理です。成績も上がらないし、息子とも喧嘩ばかりで…」
正直に話した。
先生は、こう言ってくれた。
「お父さん、よく頑張ってますよ。でも、一人で抱え込みすぎです」
救われた言葉
その先生は、こう続けた。
「中学受験は、子どものためのものです。でも、お父さんが壊れたら、意味がないんですよ」
「お父さんが笑っていないと、お子さんも笑えません」
「成績より、お父さんの笑顔の方が、お子さんには大切です」
その言葉を聞いて、何かが変わった。
変えたこと①:「完璧」を手放した
先生のアドバイスを受けて、俺は「完璧」を手放すことにした。
やめたこと
宿題を全部やらせること → 難しい問題は飛ばしてOK
毎日横で勉強を見ること → 週3回だけサポート
成績に一喜一憂すること → 長期的な視点を持つ
他の子と比べること → SNSを見ない
「全部やらなきゃ」をやめたら、心が軽くなった。
変えたこと②:自分の時間を作った
週に1回、妻に息子を任せて、自分の時間を作ることにした。
最初、妻は「え、私に?」と言ったが、「お前も親だろ」と押し切った。
その時間で、友達と飲みに行ったり、ジムに行ったり、ただ一人でカフェに行ったり。
たった2時間でも、自分の時間があると、心が回復する。
「俺、まだ大丈夫」と思えるようになった。
変えたこと③:息子との「勉強以外」の時間を作った
意識的に、「勉強以外」の会話をするようにした。
「今日、学校で何が楽しかった?」
「好きなゲームの話、聞かせて」
「週末、どこか行きたい場所ある?」
息子との関係が、少しずつ戻ってきた。
息子も、俺の顔を見て、笑うようになった。
結果、成績は上がったのか?
正直に言う。
劇的には上がっていない。
偏差値42が、45になった程度。
でも、それでいいと思えるようになった。
なぜなら、息子が笑顔で勉強するようになったから。
「お父さん、この問題分かった!」と嬉しそうに報告してくれる。
それだけで、十分だ。
そして、これから受験本番へ
これから、6年生になる。
そして、1年後には受験本番が待っている。
正直、不安だ。
成績は、まだ志望校に届いていない。
でも、今は思える。
「結果がどうであれ、息子と一緒に頑張った時間は、無駄じゃない」
息子が言ってくれた言葉
先日、息子がこう言ってくれた。
「お父さん、ありがとう。大変だよね」
その瞬間、涙が出そうになった。
「こちらこそ、ごめんな。たくさん怒ったよな」
息子は笑って、「まあね」と言った。
この瞬間、「中学受験、やって良かった」と初めて思った。
これから中学受験を考えている方へ、そして今戦っている方へ
中学受験は、子どもが頑張るものだと思っていた。
でも、違う。
親も、同じくらい頑張る。いや、もっと頑張るかもしれない。
そして、親の方が、先に折れる。
お伝えしたいこと
もし、今、あなたが限界を感じているなら。
もし、子どもより先に、あなたの心が折れそうなら。
それは、あなたが弱いからではない。
それだけ、頑張っている証拠だ。
無理しないでほしい
完璧を目指さなくていい
全部一人で抱えなくていい
たまには自分の時間を作っていい
成績より、あなたの笑顔の方が大切
親が壊れたら、中学受験は続けられない。
一番大切なこと
中学受験で一番大切なのは、合格することではない。
親子で一緒に頑張った記憶だ。
成績が上がらなくても、第一志望に落ちても、それでもいい。
親子で笑い合えたなら、それだけで十分だ。
最後に
今、俺は息子と一緒に、中学受験に挑んでいる。
まだ終わっていない。これから受験本番が待っている。
正直、不安だ。成績も、志望校も、何もかも不安だ。
でも、息子と一緒に頑張れていることが、嬉しい。
結果がどうであれ、息子と過ごしたこの時間は、きっと宝物になる。
中学受験に挑む全ての親御さんへ。
特に、今まさに限界を感じている父親たちへ。
無理しないでほしい。
あなたが笑顔でいることが、お子さんにとって一番の応援だ。
一緒に頑張ろう。
応援している。
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