中学受験で一番しんどかったのは「5年生」だった―6年生より地獄だった理由
「6年生が一番大変なんでしょ?」
中学受験を始める前、私はそう思っていました。
「受験直前の6年生が一番プレッシャーもあるし、勉強量も多いはず。だから、4年生・5年生は助走期間。6年生さえ乗り切れば何とかなる」
これが、大きな誤解でした。
実際に息子の中学受験を経験して分かったこと。
一番しんどかったのは、5年生です。
6年生ではなく、5年生。
今日は、「なぜ5年生が地獄だったのか」、そして「4年生でやっておくべきだったこと」について、リアルにお伝えします。
なぜ5年生が一番しんどいのか
理由①:学習量が一気に爆増する
5年生になった瞬間、塾のスケジュールが一変しました。
4年生のとき:
週2回、1回2時間
宿題も1日30分程度で終わる
週末は自由時間がたっぷり
5年生になると:
週3〜4回、1回3時間
宿題が1日1〜2時間
週末はテストや特別講座で潰れる
学習量が、体感で3倍になりました。
息子は毎日、学校から帰ってきて、軽く夕食を食べたら塾へ。夜10時に帰宅して、そこから宿題。寝るのは深夜12時を過ぎることもありました。
小学生の生活じゃない。
親の私も、送迎と宿題管理で、自分の時間がほぼゼロに。
理由②:学習内容が一気に難しくなる
4年生は、基礎を固める時期。まだ「勉強って楽しい」と思える余裕がありました。
でも、5年生は違います。
算数:割合、比、速さ、図形…一気に抽象的になる
理科:暗記だけでなく、計算問題や思考問題が増える
社会:歴史が始まり、覚える量が膨大に
国語:文章が長くなり、記述問題が本格化
「分からない」が増えるんです。
4年生のときは、親が教えればなんとかなりました。でも、5年生になると、親も「え、これどうやって解くの?」と分からない問題が出てくる。
息子が泣きながら「もう無理」と言ったのは、5年生の夏でした。
理由③:成績の差がハッキリ出始める
4年生のときは、みんなそれなりに点数が取れます。クラス分けもゆるやかで、「うちの子、まあまあ頑張ってる」と思える。
でも、5年生になると、成績が露骨に分かれます。
上位クラスにスッと入る子
真ん中で停滞する子
下位クラスに落ちる子
息子は、5年生の春に下位クラスに落ちました。
「4年生のときは真ん中だったのに…」
本人も、親も、ショックでした。
そして、一度落ちると、なかなか上がれない。上位クラスとの差は、どんどん開いていく。
「このままで大丈夫なのか」という不安が、ずっと付きまといました。
理由④:「ゴールが見えない」という絶望
6年生は、確かに大変です。でも、「あと◯ヶ月で受験」というゴールが見えています。
ゴールが見えていれば、人は頑張れる。
でも、5年生は違います。
「まだ1年以上ある」
「まだまだ先が長い」
「いつまでこの生活が続くの?」
ゴールが見えない中で、ひたすら走り続ける。これが、精神的に一番しんどかった。
息子も、私も、何度も「もうやめたい」と思いました。
6年生が「思ったより楽」だった理由
逆に、6年生は「思ったより楽」でした。
誤解しないでください。6年生も大変です。でも、5年生ほどの絶望感はありませんでした。
理由①:「慣れ」がある
5年生で地獄を経験したおかげで、6年生の大変さは「想定内」でした。
夜遅くまで勉強する生活に慣れた
親も、宿題管理やスケジュール調整に慣れた
「こういうものだ」と受け入れられた
5年生で耐性がついていたんです。
理由②:本人に「覚悟」ができる
6年生になると、息子の中で何かが変わりました。
「もうあと1年しかない」
「本気でやらないと、行きたい学校に行けない」
自分で自分を追い込めるようになった。
5年生のときは、親が言わないと勉強しませんでした。でも、6年生は違う。自分から机に向かうようになった。
この変化が、親の負担を大きく減らしてくれました。
理由③:「やるべきこと」が明確
6年生は、志望校も固まり、「何を勉強すべきか」が明確です。
過去問を解く
弱点を潰す
志望校別の対策をする
やることがハッキリしていると、迷いがない。
5年生は、「これで合ってるのか?」と常に不安でした。でも、6年生は「この道を進むしかない」と腹をくくれた。
迷いがないと、人は強い。
4年生を甘く見ていた―後悔していること
そして、今だから言えます。
4年生を甘く見ていました。
「4年生なんて、まだ序の口でしょ」と思っていた。でも、それが間違いでした。
後悔①:基礎固めが甘かった
5年生で息子が苦しんだ最大の理由は、4年生での基礎固めが甘かったからです。
計算スピードが遅い
漢字や語彙が不足している
理科・社会の基本知識が曖昧
5年生で応用問題が出たとき、基礎が固まっていないと、まったく太刀打ちできません。
4年生のうちに、徹底的に基礎を固めておくべきでした。
後悔②:学習習慣を確立できていなかった
4年生のとき、息子は「宿題をやれば終わり」という感覚でした。
言われたことだけやる
自分で復習する習慣がない
間違えた問題をそのままにする
「自分で学ぶ習慣」を4年生で作っておくべきでした。
5年生になってから、「自分で勉強しなさい」と言っても、もう遅い。学習量が多すぎて、習慣を作る余裕がないんです。
後悔③:親の覚悟が足りなかった
4年生のとき、私はまだ「中学受験ってこんなもんか」と余裕がありました。
送迎も週2回だけだし
宿題も見てあげられるし
週末も遊べるし
でも、この余裕が、準備不足につながりました。
4年生のうちに、もっと塾の先生と面談して、5年生以降の大変さを知っておくべきでした。
親が覚悟を持っていれば、子どもも違ったと思います。
これから中学受験を始めるあなたへ―学年別アドバイス
最後に、これから中学受験を考えている方へ、学年別のアドバイスをお伝えします。
【4年生】甘く見ないで。ここが全ての土台
4年生は「助走期間」ではありません。**「土台作りの最重要期間」**です。
やるべきこと:
計算力を徹底的に鍛える(毎日10分でいい)
漢字・語彙を増やす(読書、辞書引き)
理科・社会の基本知識を楽しく学ぶ(図鑑、動画)
「自分で勉強する習慣」を作る
親がやるべきこと:
5年生以降の大変さを知る(塾の先生に相談)
生活リズムを整える(早寝早起き)
親自身が勉強を教えられるように予習する
4年生での土台が、5年生・6年生の成績を決めます。
【5年生】覚悟してください。ここが正念場
5年生は、中学受験で一番しんどい時期です。
やるべきこと:
とにかく塾の授業についていく
分からない問題は、すぐに先生に質問
間違えた問題は、必ず復習する
睡眠時間は削らない(最低6時間は確保)
親がやるべきこと:
子どもの精神的サポート(「大丈夫」と言い続ける)
スケジュール管理(無理のない計画を)
成績に一喜一憂しない(長期的な視点を持つ)
親自身のストレス発散方法を確保
5年生を乗り切れば、6年生は何とかなります。
【6年生】ゴールが見えた。あとは走り切るだけ
6年生は、確かに大変です。でも、「あと◯ヶ月」というゴールが見えています。
やるべきこと:
志望校を明確にする
過去問を解きまくる
弱点を徹底的に潰す
体調管理を最優先
親がやるべきこと:
子どもを信じる
余計なプレッシャーをかけない
受験スケジュールを綿密に組む
「結果がどうであれ、頑張ったことを誇りに思う」と伝える
ゴールが見えているなら、あとは走り切るだけです。
まとめ:5年生を制する者が、中学受験を制する
中学受験で一番しんどいのは、6年生ではありません。
5年生です。
学習量が爆増
内容が一気に難しくなる
成績の差が出始める
ゴールが見えない
でも、5年生を乗り切れば、6年生は何とかなります。
そして、5年生を乗り切るためには、4年生での土台作りが不可欠です。
私からのメッセージ
息子の中学受験を振り返って、今、思うこと。
「5年生で諦めなくて良かった」
5年生の夏、本気で「やめようか」と思いました。息子も、私も、限界でした。
でも、何とか踏ん張った。
そして、6年生で息子は変わりました。自分で勉強するようになり、目標に向かって走る姿を見せてくれた。
5年生は地獄でした。でも、その地獄があったから、息子は成長できた。
これから中学受験を考えているあなたへ。
4年生を甘く見ないでください。
5年生で覚悟してください。
6年生で走り切ってください。
そして、どの学年でも、「諦めない」ことが一番大切です。
応援しています。
【関連記事】
👉 中学受験、想像以上に大変でした―それでも挑戦する価値はあるのか
👉 中学受験家庭が"賃貸選び"で地味に詰む3つのポイント
👉 中学受験のために"家を買う"は正解?賃貸vs持ち家、5年後に後悔しない選択
この記事が参考になったら、スキ❤️やシェアをいただけると嬉しいです。
中学受験に挑む全ての家庭を、心から応援しています。
