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『史上最強の哲学入門』

マンガ好きならば、表紙を見て「お! 板垣恵介じゃん!」と気づくでしょう。そうです、刃牙バキシリーズの作者が表紙を描いています。

本書の中身も、「バキ分たっぷり」で書かれているわけですが…
「バキってなに?」という人でも問題なく読めますのでご安心ください

noteとは別のSNSで紹介してもらった本なのですが、とにかく嚙み砕きかたがうまくて、入門書の中ではバツグンに理解しやすいです。

31人の哲学者が紹介されています。


一緒に学びましょう!💪


分野ごとの流れで紹介する

好きなものは、どうしても「全部知ってほしい!」って思ってしまうもの。みなさんも、自分の「推し」をそんな気持ちで人に紹介していませんか?

だけど、

あえて分野ごとに哲学者を分類して、絞って紹介しているのが本書の特徴です。だから、流れが美しく、わかりやすい。

同じ哲学者が分野をまたがって登場することはありません

もし、もの足りなさを感じたのならば、それは「深掘りのチャンス」ですよね。だからこその、入門書です。


特別枠の「ルソー」

18世紀、フランス革命に大きな影響を与えたといわれるルソーは、みなさんご存知ですよね。才能が開花したのは40代以降だそうです。

『むすんでひらいて』の作曲家がルソーなのは、わりと有名な話かと思います。

「パンがなければ、お菓子(ケーキ)を食べればいいじゃない」とマリー・アントワネットが言ったとされた言葉の元ネタもルソーなのです。

『エミール』という、教育者の必読書とされる教育論の本もルソーが書きました。

そんなルソーが・・・

尻出し事件

なるものを起こしていたなんて、はじめて知りました。なんと、露出狂のろくでなしなんだそうです。ルソーだけ扱いがひどい(笑)

そんな話を読んだら、『ギャグマンガ日和』のクマ吉を思い出さずにはいられません。

このクマ吉、ちょっと哲学っぽい言い訳をするのです。ルソーの生まれ変わり説、ありますね!


ルソーの話の締めとして、

無職で倒錯した性癖のある40代でも、まだまだ人生はわからない

とされていました。私も40代。まだまだこれからですよ!(尻は出しません)


「デューイ」の道具主義

他の本でも、気になっていた哲学者の再確認ができるのもいいですね。デューイもそのひとりです。

デューイは、「真理」の分野で紹介されていて、

真理かどうかはどうでもよくて
実際の生活に役立つかどうかだけ考えようよ

と言った人です。仮に真理うんぬんということであれば、「人間にとって有用なら、それは真理」ってことでいいんじゃない? ということです。

応用例として本書の中では、

明確な答えが導き出されないのは、「問題が難しいから」ではなく、「問題の設定の仕方が悪い」という道具主義的な問いかけに変えてやればいい

という話がありました。

この道具主義、深く知れば自分の武器になりそうな気がしませんか?

武器になりそうな哲学を見つけるのも、入門書の醍醐味だと思います


レヴィナスの「他者論」

明日、突然私がいなくなったとしても
何事もなかったかのように機能してゆく

私はこの世界が恐ろしいのだ

・・・彼は、その恐怖を「イリヤ」と名付けた


なんだか、厨二っぽくてかっこいいですね!

イリヤについては、他の入門書でも出てきますが、他者論については非常にわかりやすい説明がされていました。

例えば、

数学や物理学でなんでも説明できそうな雰囲気がありますが、「○○学」という囲いをつくった瞬間、理解できない外側ができてしまいます

これを「他者」と呼ぶそうです。

「囲いがあると外側ができる」というすごく単純で重大な気づき!

そう考えると、「学問の完成」や「完成された世界」なんて到達できそうにないですよね?

だけど、それでいいのです。

なんの知的好奇心も起こらない、永遠の停滞と絶望が広がる世界、そんなものが望まれているのか? と。

「真理」の分野では、時代が進むごとに真理が明らかに到達するどころか、「到達できない真理」がたくさんあることがどんどん示された

という話もありました。

わからないからこそ、わくわくする学びに終わりはありません!


他には?

🔵ヒューム

ヒュームの「複合概念」もおもしろそうです。神も複合概念のひとつだとする考えとか、もう少し掘り下げたいです。

🔵キルケゴール

「私にとっての真理こそが真理」。まわりに振り回されがちなときに、この考えはいいですよね。

🔵サルトル

「人間は自由の刑に処せられている」。先日読んだフロムの『自由からの逃走』にもつながる言葉だと感じました。

🔵ニーチェ

「超人」は有名ですが、「末人」というのは知りませんでした。

末人は、社会の中で安楽を求め、自己鍛錬や高みを目指すことを放棄した、平凡で無気力な人間だそうです。まさに現代の問題という感じがします。

🔵ソシュール

ソシュールの記号論や言語学についても、掘り下げて学んでみたいことのひとつです。


その時代に求められる哲学がある


現代までで、哲学は語り尽くされたのか?

そんなことはありません。マルクスの紹介の中では、著者からもこんな話がありました。

十分豊かになった今、一体何のために労働するのか?
新時代の哲学者が求められている

ニーチェの予言ともとれる「末人」の話も絡んでくると思います。

みなさんも、新時代の哲学者を目指してみませんか?


まとめ

哲学の入門書は数冊読みましたが、本書のわかりやすさはバツグンでした。

 🔵そもそも哲学がよくわからない
 🔵好きな哲学者を見つけたい
 🔵自分の武器になるような哲学を見つけたい

そんな気持ちが少しでもあれば、とってもおすすめです。

学びに終わりがないように、哲学にも終わりはありません。新時代の哲学者を目指してみませんか?


本日の学びはここまで。読んでいただき、ありがとうございます!
また来てください。👋


きしゃこく先生に、この記事を紹介いただきました。
ありがとうございます😊

読書期間 2025/07/19-2025/07/27
初版発行 2015/11/20 ※2010年5月刊行本の文庫化

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<この記事を書いている「高橋ひろあき」とは?>


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高橋ひろあき | 学びのアウトプット士 最後までお読みいただき、本当にありがとうございます! 楽しく、読みやすいnoteになるように今後もがんばっていきます。