一般攻撃魔法と整形外科
ゾルトラーク。もともとはクヴァールの開発した超強力な人を殺す魔法だったのですが、今では魔法使いであれば誰でも使える「一般攻撃魔法」として認識されています。
人工股関節置換術。かつては教授クラスしか使用が許されなかった最終手段でしたが、やはり今では魔法使い(人工関節外科医)であれば誰でも使える(べき)「一般攻撃魔法」なのだと思います。
If I have seen further it is by standing on shoulders of Giants.この言葉は、アイザック・ニュートンが1676年にロバート・フックに宛てた書簡で用いたものとされます。近代自然科学とともに成立した科学的方法では、新たな科学的成果はそれ以前の成果の上に論理的整合性を持って積み重なり、またさらにその上に新たな仕事がなされるという形で順々に積み重なっていくという考え方です。
みなさん一人ひとりが個人的に、リンゴが落ちるのを見て万有引力の法則を思いつくところからやっていたら人工関節開発にたどり着ける人は少ないでしょう。
そのため、そういった手術手技は主に「伝承」によって伝えられてきました。しかし、そういった手技の伝承も、稲庭うどんのように一子相伝では限界があります。だから、学会があるし論文があるし教科書があるし、今ではVRを利用したトレーニングもあります。
そうやって世界中の関節外科医が、整形外科医が、アップグレードされ続けているし、そこに少しでも貢献することで世界中の患者さんに貢献したい。だから、学会発表や論文発表をしてきましたし、これからもしよう考えています。
さらに言えば、すべてのサービスがそうであるように、1つのサービスがうまくいくためには、サービス提供者とサービス受給者の共同作業的な側面があるわけで、特に医療に関してはそういう側面が大きいと考えています。
ですので、ドクターや医療サービス提供者だけでなく、患者さんや医療サービスを受ける側のみなさんも一緒に医療リテラシー、整形外科リテラシー、人工関節リテラシーを高めてほしいし、その方がよりよい医療サービスにつながると信じています。そのための発信の場所をもとめてこのnoteにも行きつきました。
興味を持ってくださった多くの方がお読みくださり、みんなの医療リテラシーが高まることでよりよい医療サービスが隅々まで届くような世界をみんなで作りたいです。
