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午後になると頭が働かない…それ、飲み物の選び方が間違っているだけかもしれない

午後になると急に頭が重くなる。アイデアが出てこない。やる気はあるのに手が動かない。

そんな経験、誰にでもあると思います。

「自分の意志が弱いから」「集中力がないから」と自分を責めていませんか?

実は、それはあなたのせいではありません。飲み物の選び方ひとつで、午後の仕事は劇的に変わります。

参考 ・北京大学 紅茶と創造性に関する2研究(レゴブロック実験・ラーメン店名考案実験) ・三井農林株式会社 ダージリンティーのアロマと睡眠・ストレス軽減に関する研究 ・Oppezzo, M. & Schwartz, D.L.(2014)"Give Your Ideas Some Legs: The Positive Effect of Walking on Creative Thinking," Stanford University/Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory and Cognition


なぜ午後になると仕事がはかどらなくなるのか

脳は午前中にすでに限界を超えている

朝から私たちの脳はフル稼働しています。

昨日からの持ち越しタスク、次々と届くメールや問い合わせへの対応、複数の案件を同時に進めるマルチタスク——気づけば午前中だけで相当な量の情報処理をこなしているはずです。

しかし、脳はマルチタスクが本質的に苦手です。一見テキパキこなしているように見えても、脳の中では猛烈な負荷がかかっています。

その結果、午後になるとこんな状態に陥ります。

  • 頭に靄がかかったように思考がぼんやりする

  • アイデアが浮かばない、判断が鈍くなる

  • 焦りやイライラが増して、ますます仕事が進まない

これは「ブレインフォグ(Brain Fog/脳の霧)」と呼ばれる状態です。

ストレスが脳への酸素供給を妨げる

追い打ちをかけるのがストレスです。

「仕事が終わらない」「もっと効率よくやらなきゃ」というプレッシャーがかかると、身体は緊張し、筋肉がこわばり、血管が収縮します。その結果、脳に届く酸素量が減り、さらにパフォーマンスが落ちる悪循環に入ります。

疲れているからこそ酸素が必要なのに、ストレスによって酸素が届かなくなる——まるで重い足かせをつけたまま全力疾走を求められているような状態です。

そんな状態で「もっと頑張ろう」と気合を入れても、残念ながら逆効果なのです。

午後に「紅茶」を選ぶべき科学的な理由

午前と午後では、脳が必要とするものが違う

人間の身体には、時間帯によって自律神経のスイッチが切り替わる仕組みがあります。

  • 午前中 → 交感神経が優位(集中・論理的思考に向いている)

  • 午後 → 副交感神経が優位(創造的思考・じっくり考えるのに向いている)

午前中にコーヒーでカフェインを補給して交感神経を活性化させるのは、理にかなっています。論理的な処理や判断が求められる仕事に向いている時間帯だからです。

しかし、午後にもコーヒーを飲み続けると問題が起きます

コーヒーは交感神経をさらに刺激してしまうため、本来は副交感神経優位になるべき午後の脳を、無理やり興奮状態に引き込んでしまいます。その結果、夕方に一気に疲労が出たり、アイデアが出ない状態が続いたりします。

午後に必要なのは「さらなる刺激」ではなく、「脳の緊張を解くこと」です。

北京大学の研究:紅茶を飲むと創造性が上がる

北京大学では、紅茶と創造性の関係を調べた2つの実験が行われています。

実験①:レゴブロックで独創的な作品をつくる お湯を飲んだグループと紅茶を飲んだグループに分け、レゴブロックで自由に作品をつくってもらったところ、紅茶を飲んだグループの方がより独創的な作品を多く生み出しました。

実験②:ユニークなラーメン屋の店名を考える 40人の学生が対象のこの実験でも、紅茶を飲んだグループの方が他の人が思いつかないようなユニークなアイデアを多く出しました。

どちらの実験でも、紅茶チームが圧倒的な結果を残しています。

三井農林の研究:紅茶の香りがストレスを劇的に軽減する

日本でも注目すべき研究結果があります。

三井農林株式会社の研究では、強いストレスを感じていて睡眠の質が低い女性20人を対象に実験が行われました。就寝時にダージリンティーのアロマを嗅いでもらったグループは、何もしなかったグループと比べて次のような結果が出ました。

  • ストレス値が大幅に低下

  • 睡眠時間が2倍以上に延長

  • 睡眠の深さが約3倍改善

紅茶の香りには、副交感神経を優位にしてストレスを和らげる働きがあることが科学的に示されています。

紅茶の効果をさらに高める「5分歩く」習慣

座りっぱなしこそが、あなたのパフォーマンスを下げている

仕事がはかどらないとき、ついパソコンの前から離れられなくなりますよね。「席を立ったらもっと遅れる」という焦りから、椅子にしがみついてしまう。

しかし、これが逆効果です。

座り続けることで姿勢が前かがみになり、呼吸が浅くなり、脳への血流がさらに低下します。力んで踏ん張るほど、脳は酸欠状態に近づいていきます。

スタンフォード大学が証明:歩くと創造性が60%上がる

2014年に発表されたスタンフォード大学の研究では、衝撃的な事実が明らかになっています。

歩いているときの創造的アウトプットは、座っているときに比べて平均60%増加する。

しかも、この効果は屋外でも屋内のランニングマシンの上でも同様に得られることが確認されています。天気が悪い日でも、外に出られない日でも関係ありません。

スティーブ・ジョブズがウォーキングミーティングを実践していたことは有名な話ですが、彼は科学が証明するよりも前に、この効果を直感的に知っていたのかもしれません。

たった5分でOK:アクティブレストの驚くべき効果

「歩く」といっても、激しい運動は必要ありません。

これは「アクティブレスト(積極的休養)」と呼ばれる考え方です。疲れているときにこそ、適度に身体を動かすことで疲労回復が促進されるというものです。

コロラド大学とジョンソン・エンド・ジョンソン ヒューマンパフォーマンス研究所などの共同研究によれば、1時間ごとにたった5分歩き回るだけで次のような効果が得られることがわかっています。

  • 気分が向上する

  • 眠気や倦怠感が解消される

  • 空腹感が和らぐ

  • 仕事を中断しても集中力は低下しない

歩くことで血流が改善し、疲労物質である乳酸が排出され、幸せホルモンと呼ばれるエンドルフィンが分泌されます。その結果、脳が自然にリフレッシュされ、再び高いパフォーマンスを発揮できる状態に戻るのです。

まとめ:午前はコーヒー、午後は紅茶+5分歩く

私がこの習慣を取り入れてから、午後の仕事に対するストレスが明らかに減りました。

「頑張らなきゃ」と力んでいたときよりも、むしろリラックスしながら取り組む午後の方が、アイデアがよく出るようになったと感じています。

ポイントをまとめると、次のとおりです。

  • 午前中 → コーヒーで交感神経を活性化。論理的・集中型の仕事を進める

  • 午後 → 紅茶で副交感神経を優位に。脳の緊張を解いて創造性を発揮する

  • 1時間に1回 → 5分だけ立ち上がって歩く。それだけで創造性が60%向上する

難しいことは何もありません。飲み物を変えて、ときどき立って歩く。それだけです。

力を抜いたときにこそ、人は本来の力を発揮できる——そのことを、ぜひ午後の一杯の紅茶で実感してみてください。


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