<詩> 木、葉
駐車場から職場までの間に大きな木が立っているのです
毎日それを見ています
下から上まで見て、仕事に向かいます
職場の窓からも見えるのは分かっていますが
そうするのは止しています
今日の帰り道のことでしたが
風の強い日のことでしたが
私の真後ろから風が吹き
目の前の葉がすべてその裏側を晒したのです
僕はこう思いました
「木、葉……」
家に帰って椅子に座り
手をくるくるとまわして
表裏を何度も確かめてみたのです
「木、葉……」
木が立ち、葉がくるくるとまわるとき
そこには何も起こりません
何かが起こってるとすれば
それは思い込みです
でも忘れないでほしいのは
木と葉はそこにあり
嘘をつかないということです
