最新|心血管リスクと運動量:英国データが示した週560~610分の領域
健康のための運動量として、週150分という数字を耳にしたことがある方は多いでしょう。速歩きや自転車、軽いジョギングなど、息が少し弾む活動を週の中に確保する目安として、世界的に広く使われています。
2026年5月19日、British Journal of Sports Medicineにオンライン掲載された研究は、その先の運動量に目を向けました。
英国バイオバンクの参加者を対象に、手首のデバイスで測定した中強度から高強度の身体活動と、心肺機能の指標である推定VO2maxを組み合わせ、将来の心血管疾患との関係を調べたものです。
結果は、週150分の活動が意味を持つことを確認しながら、心血管リスクがさらに大きく低い領域は、より多い活動量と結びついていたことを示しています。
また、同じようなリスク低下に達する活動量は、もともとの心肺機能によって少し異なる可能性も見えてきました。運動を、一律の分数だけで見るのではなく、活動量と体力の両方から捉える研究です。
◼️記事の要点
英国バイオバンクの17,088人を中央値7.85年間追跡した解析では、週150分の中強度から高強度の身体活動は、心肺機能のレベルにかかわらず心血管疾患リスクが約8~9%低いことと関連していました。
心血管疾患リスクが30%を超えて低い水準と関連した活動量は、週約560~610分でした。これは週150分より多い領域であり、研究参加者のうちこの水準に達していた人は12%でした。
体力レベルが低い人では、同等のリスク低下に関連する活動量が、体力レベルの高い人より週30~50分ほど多い傾向が示されました。心肺機能を合わせて考えることが、運動目標の個別化につながる可能性があります。
研究の概要:ウェアラブルと推定VO2maxで17,088人を追跡
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