最新|見落とされがちな必須ミネラル「銅」:多くとる高血圧の人ほど心血管の死亡リスクが低かった
血圧の話題になると、まず名前が挙がるのは塩分、次いでカリウムやマグネシウム、カルシウムあたりでしょうか。ミネラルと心臓・血管の関係は、そのくらいの顔ぶれで語られることがほとんどです。
ところが、その輪の外側で静かに働いているミネラルがあります。銅です。体内にはごく少量しかなく、話題にのぼる機会も少ないのですが、2025年に発表された米国の大規模な解析で、高血圧の人の心臓・血管の予後と結びついていることが示されました。
食事から銅を多くとっていた人ほど、心血管の病気による死亡や全体の死亡が少なかったという内容です。
牡蠣やレバー、ナッツ、ココア、豆類。銅はこうした身近な食品に含まれていて、意識すれば無理なく食卓に足せます。血圧が気になる方にとって、いつもの一皿を見直すきっかけになりそうな話です。
今回は、この見落とされがちなミネラルが体の中で何をしているのか、そして最新のデータが何を示したのかを見ていきます。
記事の要点
米国の国民健康栄養調査を用いた高血圧の人14,677人の解析で、食事からの銅摂取が多い群は少ない群より、全体の死亡リスクが24%、心血管の病気による死亡リスクが25%低いと報告されました。
銅の摂取量と死亡リスクの関係はまっすぐな直線ではなく、1日約2.85mgまでは摂取が増えるほどリスクが下がり、それ以降はほぼ横ばいになる形が示されています。
銅は牡蠣、レバー、ナッツ、ココア、豆類などに含まれます。日本人の推奨量は成人でおよそ0.7~0.9mg、耐容上限量は7mgとされ、食品から常識的にとる範囲で無理なく届く量です。
まず知っておきたい、銅というミネラルの立ち位置
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