眠れない朝の準備


                             菊池ひろみ

 私の起床時間はとても早い。
 特に今日は、昼寝したこともあってか、夜中の0時半に目が覚めた。
 こんなことは珍しくない。たまたま目が覚めただけで、しばらくすると再び眠りに入り、3時半くらいに起きる。

 しかし、今日は目が完全に起きていて、眠気がまるでない。
 いつものように、ヘッドフォンをし、エレカシをかけながらパソコンを開く。何本かの文章を書いて、少し飽きた。

 さて、どうしようか。

 今日から三日間連勤となるので、晩御飯の支度でもしようと思った。
 だが、同じ人間のやることだ。
 一品はもう作り置きしてあった。
 仕方がないので、キッチンに常温で置いてある野菜が傷んでいないかを確認した。里芋が少しくたびれていた。

 今日の献立はほとんどできている。あとは、肉を焼くだけ。
 だったら、明日の副菜を里芋で作ることにした。
 人参と大根を、油揚げをいれて、コトコト煮ることにした。
 そして、今日の汁物も隣のコンロで作り、出来上がるまで、足のマッサージ機に身を委ね、ゆっくりと時間が過ぎていくのを感じる。

 いつもはこうではない。

 時間があっても、やる気が全く起こらず、仕事から帰ってきて朝の自分を呪うことが多い。

 明日はさすがに今日のような時間には目が覚めないだろう。

 今日の私は、自分を労うことのできる「いい人」のようだ。


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