なにもない、ではなく、出会えていないだけ——加須間1周年、20人と語り尽くした夜
1周年イベントKAZO TALKS、無事終わりました。
ご協力・ご来場いただきありがとうございました。
少しずつ振り返っていきたいと思います。
1年前の、同じ日
ちょうど1年前。2025年7月14日は、加須間のクラウドファンディングが終わった日でした。
あの頃の自分は、とにかく「勢いをつけなきゃ」で頭がいっぱいでした。駅ビルのかぞマインがなくなって、駅前からコンビニも消えて。だからこそ、1階に誰もが立ち寄れるカフェをつくることで、コワーキングスペースよりももっと幅広く、いろんな人と知り合える場所ができたらいいなと、ずっと思っていました。
とはいえ、カフェなんてやったことはなかったのです。クラウドファンディングも初めてでした。やったことのないことだらけの毎日を、よっぴーと一緒に駆け抜けた記憶があります。
1年で、プレイヤーが増えていった
この1年でたしかに変わったことがあります。加須間に関わってくれる「プレイヤー」が、どんどん増えていったこと。

クラウドファンディングで応援してくれた仙台の方々が「加須間を盛り上げたい」と、仙台のスパイスカレー屋さんのイベントを開いてくれた。まっちぃさんがトイコミュニケーターとして「トイの間」をやってくれて、そこからまた新しい人がつながった。学校の行事に呼んでいただいたご縁で、大ちゃんをはじめとする農家さんとつながった。イベントに来てくれた人が次の企画を持ち込んでくれて、トーキョーサケの岡野さんともつながった。
いろんな角度から加須間を知ってもらえる機会が増えるほど、発信できることが増えていく。場所として、少しずつ強くなっていく感覚が、この1年にはありました。
KAZO TALKSができるまで
1周年をどうやろうか。最初に考えていたのは、もっと素朴な形だった。田んぼツアーのメンバー、AIのメンバー——これまでのイベントごとの顔ぶれで、それぞれ集まってもらうようなイメージ。
それを岡野さんに相談したら、返ってきたのが今回の骨格だった。4つのセッションを設けて、それぞれにテーマを立てて語る。しかもメンバーを見事にミックスして、「AIは、新たな"加須的文化"をもたらすのか?」みたいな、エッジの効いたテーマにしてくれた。
イベントごとの「輪」で人を集めようとしていた自分に対して、岡野さんは輪と輪を混ぜにいった。結果として、こいのぼりの職人とAIの使い手が、前市長と建築家が、同じテーブルで語る夜になった。さらに、テーマごとに加須の日本酒をペアリングしようというのだからより彩りが増した。

そして当日。ライブ中継をやってみようと言い出したら、3か月前に大学生になったばかりのスタッフ・ゆうきがどんどん音響をセッティングしてくれた。チラシは加須ファンなデザイナーである平野さんのチームが作ってくれた。食堂カフェLaughさんがオードブルを準備してくれた。
つまりこのイベント、骨格も、音も、ビジュアルも、フードも、全部誰かが持ち寄ってくれたものでできている。本当に素敵なチームで開けたイベントだったと、いま振り返っても思います。
若者
セッションひとつひとつの中身は、書き始めると長くなりすぎるので、別のnoteに分けて振り返ろうと思います。ここでは、印象に残った場面を。
イベントの後でした。22歳くらいの若い子が、ぽつりとこう言いました。
「自分、加須のこと語れなくて恥ずかしいっす」
地元のことを語れないのが「恥ずかしい」と感じる——そんなことを若い人が言うなんて、私の学生時代では考えられなかったです。「地元を語れる方がかっこいい」という世の中もいいですね。

2年目の宣言:「間」の外へ
当日も話したことですが、いま思っているのは「新しいこと、いつもと違うことをするハードルを、この街全体で下げていきたい」ということです。
そのためには、自分が一番大変なこと、一番変なことを、先頭に立ってやり続けるのがいいと思ってます。誰かが先に転んでみせれば、次の人は転ぶのが怖くなくなるから。
そして2年目の宣言は、これに尽きる。「間」の外に出ていくこと。
加須間という空間の中でいろんなことを試した1年だった。2年目は、この間の外に出て、イベントをやって、人を巻き込んでいく。
点であったイベントを線に、面にしていくことで、より豊かで、より予測不能な交じり合いが生まれていくと思います。


テクノロジーの進化と地方・個人の台頭
リモートワークが当たり前となり、加須にいながら東京のお客さんと仕事ができる。
動画生成ツールが普及し、大学生でも本格的な動画が作成できる。
AIによりあらゆる情報が組み合わさり、イベントのアイディアを誰でも膨らませられる。
そんな時代になったからこそ、これまで沈黙していた地方や個人でも力を発揮できると思う出会いが増えてきました。そんなテクノロジーの恩恵をしっかりと享受し(ここはちゃんと学ぶ努力や未知を受け入れるマインドが必要)、生き生きとした姿を次の世代に見せていければと思います。
(セッションごとの振り返りは、次のnoteから4回に分けて書きます。お楽しみに)
